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この記事は自動化について別記事の続編です。こちらも参考下さい。
数千万円のロボットはまだ早い。中小企業のため自動化ロードマップ
https://ja.nc-net.or.jp/company/83727/product/detail/264654/
「自動化を進めたいが、社内に図面を描ける人間も、電気に詳しい人間もいない」 「現場は毎日の生産で手一杯。改善活動に充てる時間なんてない」
これが多くの中小製造業の偽らざる実情ではないでしょうか。 巷のセミナーでは「社内人材の育成」が推奨されますが、即戦力が必要な現場において、ゼロから技術者を育てるのは時間的にもコスト的にもリスクが高すぎます。
本記事では、無理に自社開発にこだわらず、かといって大手SIer(システムインテグレーター)に丸投げもしない、「現場の知恵×外部の技術」で進める現実的な自動化ロードマップをご提案します。
①「丸投げ」も「自前主義」も失敗するケースとは
外部業者への「丸投げ」が失敗するのは、現場の細かなニュアンス(コツやカン)が伝わらず、使い勝手の悪い設備が出来上がってしまうからです。 一方で、無理な「自前主義」は、通常業務を圧迫し、中途半端な未完成品が現場に放置される原因になります。
成功の鍵は、「課題の発見(自社)」と「解決策の実装(外部)」の役割分担です。 自社は「何が困っているか」を言語化することに集中し、形にするのはプロに任せる。これが最短ルートです。
②ステップ毎のロードマップ
ステップ1:現場の「困りごと」の可視化(自社でやること)
外部に相談する前に、絶対に自社でやらなければならないこと。それは「現状の可視化」です。 難しい仕様書を書く必要はありません。まずは検討の具体化できるようになること。
スマホで十分ですので、現場の動画を撮ってください。
・作業者が部品を取りにくそうにしている瞬間
・加工待ちで手持ち無沙汰にしている瞬間
・重いものを運んで息が切れている瞬間
「ここを何とかしたい」という生の映像こそが、外部業者に対する最高の仕様書になります。 言葉だけで伝えるよりも、映像を見せることで、技術者は「あ、それならこんな機構で解決できますよ」と具体的な提案をしやすくなります。
ステップ2:手作りでの「シミュレーション」(自社でやること)
いきなり業者を呼ぶ前に、現場にある資材を使って、「こんな感じの台があったら楽だよね」といった簡単な模型(モックアップ)を作ってみてください。
目的は
「高さはこのくらいがいい」
「ここに滑り台みたいな坂が欲しい」など必要な仕様の具体化です。
精度は不要です。重要なのは、現場の作業者が「これなら使いやすそうだ」とイメージできるかどうかです。 この「ラフな構想」がコストと成功率を大きく左右します。これがないと外部業者次第で相談しても進まない場合もあります。
ステップ3:「町工場に強い」パートナー探し
ここからはプロの出番です。しかし、依頼先を間違えてはいけません。 大手ロボットメーカーや商社ではなく、「地元のFA装置メーカー」や「機工店(商社)経由の治具屋さん」など、小回りの利く業者を探します。
選定のポイントは以下の通りです。
現場に見に来てくれるか: 図面だけでなく、実際の現場を見て泥臭い提案をしてくれるか。
「No」と言ってくれるか: 「ロボットを入れたい」と言った時に、「いや、これはロボットより単純なシリンダー仕掛けの方が安くて壊れにくいですよ」と、コストを抑える提案をしてくれるか。
自社に技術者がいないからこそ、「売ること」よりも「現場の課題解決」を優先してくれるパートナーを見つけることが、自動化プロジェクトの成否を握ります。
ステップ4:二人三脚での「導入・調整」
発注して終わりではありません。設備や治具が納入された後も、微調整が必要です。 「実際に使ってみたら、ワークが少し引っかかる」「タイミングが合わない」といった不具合は必ず出ます。この時に、調整してくれる「自社の現場を知り尽くした社外の技術部」のような関係性を築くこと。 これこそが、技術者のいない中小企業が持つべき最強の資産となります。
結論:「頼る」ことは「逃げ」ではない
「自社で技術力をつけなければ」と焦る必要はありません。 餅は餅屋です。機構設計や電気制御は、その道のプロに任せる方が、圧倒的に早く、安く、確実なものができます。
経営者や現場リーダーがすべき仕事は、図面を描くことではなく、「現場のどこにボトルネックがあるかを見つけ、信頼できるパートナーに熱意を持って伝えること」です。
無理な自前主義で現場を疲弊させる前に、まずは現場の「困った」を把握し、装置メーカーに相談することから始めてみませんか。 適切な外部活用こそが、中小企業の自動化を加速させる「賢い近道」なのです。
他にも自動化に関する記事があります。是非参考に
自動化装置とは?導入メリットについて詳しく解説
https://ja.nc-net.or.jp/company/83727/product/detail/253220/
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https://ja.nc-net.or.jp/company/83727/product/detail/257921/
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https://ja.nc-net.or.jp/company/83727/product/detail/254282/
省力化機器の選び方と活用方法について
https://ja.nc-net.or.jp/company/83727/product/detail/253221/
【自動化・省力化】 組立機の種類と導入ポイント
https://ja.nc-net.or.jp/company/83727/product/detail/253222/
自動化における課題を解決しませんか?
https://ja.nc-net.or.jp/company/83727/product/detail/196409/
省人化と品質管理の両立に挑む現場の知恵
https://ja.nc-net.or.jp/company/83727/product/detail/253227/
◆ティーエイチエーの取り組み
株式会社ティーエイチエーは、自社製作による装置や治具を通じて、製造現場の品質安定と工程最適化に貢献しています。圧入時の荷重やストロークの可視化とトレース管理により、組立品質の均一化と不良率の低減をサポートしています。当社の設備は、手作業から省力化へ、さらに省人化へと移行する段階において、工程分析と効果検証の重要な役割を果たします。検査と品質向上におけるティーエイチエーの技術とノウハウは、自動化を成功へと導くための確かな基盤となります。
【企業情報】
株式会社ティーエイチエー
所在地:〒444-0843
愛知県岡崎市江口二丁目5番地4
TEL:0564-53-4052
FAX:0564-53-8024
| 会社名 |
株式会社 ティーエイチエー (てぃーえいちえー) |
エミダス会員番号 | 83727 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 愛知県 岡崎市 |
| 電話番号 | ログインをすると表示されます | FAX番号 | ログインをすると表示されます |
| 資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | |
| 社員数 | 10人 | 担当者 | 新富 孝志 |
| 産業分類 | 治工具 / 測定機械 / 産業用機械 | ||
| 主要取引先 |
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