特集:鋳造・ダイカスト

株式会社イナテック

株式会社イナテック

株式会社イナテックは、トランスミッション部品の鋳物および金属切削部品を取り扱う製造メーカーである。今後のEV化の流れに伴い、主力製品の搭載点数の減少が見込まれることから、対策として多方面への技術展開に取り組んでいる。「事業転換のポイントは『高精度な技術を、いかにお客様が使いやすい形でお届けできるか』です。」と稲垣社長。現在、時代のニーズに応えるべく、2つの『一貫ビジネスモデル』の先鋭化を進めている。

ひとつは、鋳物から仕上げまでの『製品加工の一貫ビジネスモデル』。イナテックは、鋳物から仕上げ加工まで一貫製造できるところが、強みである。早くから「高精度な3D技術」に着目し、機械の切削加工で培った加工ノウハウを鋳物の木型製作に活かす、CAEの3次元シミュレーションを鋳込み条件や方案設計に取り入れる、表面仕上げの簡素化を見据えた「きれいな鋳肌」で作る、などの一つひとつが、QCD向上への拘りである。鋳物から仕上げまでを「ワンストップ・ソリューション」として、一括りで提供する『製品加工の一貫ビジネスモデル』は、お客様の調達部門の負担軽減に繋がる。このビジネスモデルで1個単位の試作品から、数百個単位の量産品まで対応している。

もうひとつは、試作品から量産品まで、製品の『ライフサイクルを見据えた一貫ビジネスモデル』だ。試作開発事業と量産事業の両方を併せ持つイナテックは、製品ライフサイクルの各々のフェーズ毎の技術サポートも得意としている。ここでもイナテックの3D技術は広がりを見せる。例えば、アルミブロックの総削り出しで、トランスミッションケースをダイカスト並みの精度で加工するといった技術は、3Dスキャナーによるモデリングとの組み合わせでリバースエンジニアリングを実現している。この事例は、製品開発時の解析サービスだけでなく、ダイカスト部品での金型の保管等で課題が多い、長期部品供給・補給品保管の問題に、新たなソリューションとなる可能性を秘めている。

2021年の鋳造拠点の移転に伴い、鋳物と切削の新たな付加価値を提案すべく、「キャスティング・ファクトリー」を新設した。用途に応じて最適素材組成の提案を行うアルミニウム製品や、軽量で振動吸収性の良いマグネシウム製品など、鋳造の技術革新はここで行われている。今後も、鋳物・切削のリーディングカンパニーとしての役割を担っていくイナテックの発展に注目したい。

株式会社イナテック

住所

〒444-0704
愛知県西尾市鳥羽町大入20 番地1

TEL

0563-62-6388( 代)

FAX

0563-62-6221( 代)

URL

https://www.inatec-corp.com/

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