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【アルミの剥がれない塗装方法】
塗装が剥がれやすいと言われるアルミニウム
剥がれない塗装にするためには適切な下処理が必要不可欠です。
アルミの剥がれない塗装方法について説明します。
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『アルミとは?』
アルミニウム(アルミ)とはボーキサイトという鉱石を原料とした金属です。
軽い、錆びにくい、加工しやすい特徴を持っており様々な分野で広く使用されています。
純粋なアルミは非常に柔らかいので傷つきやすく強度も低いので、他の金属を添加する事で強化したアルミ合金を使用する事が一般的です。
『アルミの特徴』
1.軽い!
鉄や銅のおよそ1/3程度の比重しかありません。
計量化や性能向上のためアルミを使用する事が多くあります。
2.錆びにくい!
アルミは空気中で「酸化被膜」を形成し表面を覆っているので錆びにくいです。
ステンレスも同様に酸化被膜を形成し錆びにくい特性を持っていますが、耐食性はアルミが少し劣ります。
3.電気をよく通す!
電気を通す銅と比較すると電気伝導率は60%となりますが、比重が1/3なので同じ重さの場合は銅の2倍程度の電気を通します。
4.熱を通す!
鉄の3倍程度の熱伝導率です。
こちらも熱をよく通す銅と比較すると多少劣りますが、価格が安いので銅の代わりによく使用されています。
5.毒性がない!
アルミは人体にとって無害で実は食品の中にも微量に含まれています。
土壌や海水、空気中にも含まれていますので人体のとっても環境にとっても優しいです。
6.リサイクルしやすい!
アルミは他の金属に比べて簡単にリサイクルできます。
またリサイクルしても品質が落ちないので、エコな素材です。
『アルミの塗装が剥がれやすい理由』
1.表面が滑らか
アルミの表面は非常に滑らかなため、塗料がきちんと密着できず剥がれやすいです。
2.専用の下塗塗料
アルミの特殊な特性上、専用の下塗塗料を使用しなければ密着できず簡単に剥がれてしまいます。
3.熱膨張率の違い
アルミは鉄の約2倍ほど熱の影響で伸び縮みするため、温度変化が激しい環境では塗料が剥がれる可能性があります。
『アルミの塗装方法』
1.表面の洗浄
表面に付着した油分や汚れを確実に取り除く必要があります。
有機溶剤や洗剤などを使用して表面を洗浄しなければ、塗料は密着出来ず剥がれてしまうので丁寧に行いましょう。
また洗浄後はしっかりと乾燥させなければなりません。
2.表面の研磨
アルミの滑らかな表面を研磨する事で塗料が密着しやすい表面へ変化させる必要があります。
研磨する事で細かい傷を付ける事で、塗料が傷へ入り込みアルミとしっかり密着します。
また表面の酸化物を除去する効果もあるのでこの工程が非常に重要となり、塗装剥がれの結果を左右します。
3.専用の下塗り
アルミと密着性の良い専用の塗料で塗装しなければ、簡単に剥がれてしまう可能性があります。
また温度変化が激しい環境などでは断熱、遮熱効果のある塗料を使用すれば熱膨張による塗装剥離を予防・軽減できます。
4.均一な塗装
専用の下塗り完了後は使用環境に適した中塗り、上塗りを塗装します。
塗料メーカーが定めた適切な乾燥時間を守り、塗料が完全硬化した事を確認し塗り重ねましょう。
塗装を行う際は塗膜を均一な厚さにする必要があります。
厚さが不均一な塗膜は剥がれやすい部分の原因となりますので、注意しましょう。
【施工事例①】SUS304への塗装
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/215809/
【施工事例②】ステンレス製クーラーボックスの塗装
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/227855/
『アルミを塗装するメリット』
1.防食性の向上
アルミは酸化被膜のおかげで錆びにくいですが、錆びない訳ではありません。
特に屋外で使用される場合などは塗装を行う事で「腐食」「錆」「酸化」から守り長寿命化させる事ができます。
2.耐摩耗性の向上
塗料で表面を覆う事で、アルミの表面を傷からまもれます。
アルミに錆が発生する大きな要因の1つである「もらい錆」を防ぐ効果もあります。
3.装飾効果
色や質感を追加する事で様々なデザインを実現する事が出来ます。
【意外と知らない!?錆の7種類について】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/227757/
『まとめ』
アルミ製品は軽い、錆びにくいなど非常に優秀な素材です。
しかしながら酸化被膜と滑らかな表面によって、塗料が付着しにくく剥がれやすいです。
剥がれない塗装を行うためには
「表面の洗浄と研磨」を十分に行い「専用の下塗り」で塗装をする必要があります。
アルミは錆びにくい素材ではありますが、剥がれない塗装を行う事で更に防食性を向上させ長持ちさせる事ができます!
原田鉄工では素地調整専用のブラスト設備を保有しています。
アルミの表面を十分に研磨する事は中々難しいですが、ブラスト加工なら研磨材を照射する方法で複雑な形状でもしっかりと研磨できます!
塗装が難しいとされるアルミ製品・ステンレス製品ですが、原田鉄工には多くのブラスト加工と塗装実績があります。
アルミ製品やステンレス製品の塗装でお困りな場合は是非ご相談ください。
【ブラストの仕組み ~エアーブラスト装置について~】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/199332/
【ステンレスへの塗装は可能?不可能?その方法について】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/197530/
◎塗膜(英語:Coating film)
塗装した塗料が完全硬化した塗料の被膜。
塗膜により塗装対象物を覆い隠す事でサビや劣化から保護します。
◎防食(Anticorrosion)
金属材料の腐食を止める又は腐食速度を遅らせるために行う処理。
耐食・防食・防錆と似たような言葉がありますが、耐食は金属の素材自体が腐食に耐える性能。防食・防錆は金属の腐食を防ぐ事。
上記のような意味合いで使われることが多いです。
◎素地調整(英語:Surface preparation)
素地をより塗装に適した状態にする処理の事です。
素地調整で素地のサビ・汚れ・劣化した塗膜など除去し、更に形成した凹凸によって塗料の付着性を大きく向上させます。
塗装寿命に影響する原因は素地調整によるものが50%を占める程、重要な処理となります。
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原田鉄工 ブラスト設備
グリットブラスト・サンドブラスト どちらも自社製
幅7m×奥行10m×高さ3.5m
【1種ケレンと2種ケレン 剥離の違い】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/186195/
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ブラスト・塗装の事ならお任せください。
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