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【アルミの塗装?着色アルマイト(カラーアルマイト)とは】
アルミは「着色アルマイト」又は「カラーアルマイト」と呼ばれる表面処理法で色を付ける事ができます!
一般的な塗装と異なりますが、塗装と同様またはそれ以上に豊富なカラーバリエーションを誇ります。
また着色アルマイトは着色によって「意匠性」を付与し美観を高めるだけではなく、「耐食性」や「耐摩耗性」などを向上させる効果もあります。
今回はアルミを塗装のように豊かな色彩と防食性能を加える「着色アルマイト(カラーアルマイト)」について紹介します。
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『アルミニウムについて』
アルミニウム(アルミ)とはボーキサイトという鉱石を原料とした金属です。
アルミニウムは酸素と結びつきやすく、空気中の酸素と結合する事で薄い酸化被膜を作るため、錆びにくく耐蝕性の高い素材とされています。
また軽くて加工しやすいので様々な分野で使用されていますが、傷が付きやすい欠点があります。
表面を保護している酸化被膜は非常に薄いため、表面についた傷が原因で化学反応を起こし、腐食する可能性があります。
【金属の錆びやすさ(イオン化傾向)について】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/228626/
『アルマイト処理とは?』
アルマイト処理(陽極酸化処理)とはアルミニウムを陽極として電解処理を行い、人工的に耐久性の高い「アルマイト被膜(酸化被膜)」を生成する処理となります。
アルミニウムが本来生成している酸化被膜にプラスして人工的に厚みのあるアルマイト被膜を作る事で、アルミニウムの耐食性能を高める事ができます。
アルマイト被膜は無色透明でハチの巣のようなハニカム構造となっています。
表面には無数の穴(ポア)が開いておりますので、最後に穴を閉じる「封孔処理」を行う事でより高い耐食性を発揮します。
この無色透明のアルマイト処理(加工)を「白アルマイト処理(加工)」「ホワイトアルマイト」「クリアアルマイト」「アノダイズド」などとも呼びます。
『着色アルマイト処理(カラーアルマイト)とは?』
着色アルマイト処理とはアルマイト処理によって生成されたアルマイト被膜へ染料を吸着させ、封孔処理を行う事で無色透明のアルマイトを着色する処理です。
染料の色彩、濃度、温度、染色する時間によって様々な色合いを実現する事が可能です。
通常の塗装と異なる点はアルマイト処理は素材表面より±10~20μmが酸化被膜となりその酸化被膜に着色を行いますが、通常の塗装は素材表面に+10~350μmの塗料の層を形成する点です。
素材表面を変化させ着色する「着色アルマイト」と素材表面に塗料を上乗せする「塗装」
同じ色になったとしても、理屈が異なります。
【金属塗装の種類と選び方】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/196154/
『着色アルマイト(カラーアルマイト)のメリット』
着色アルマイトのメリットは大きく5つあります。
①装飾性と意匠性を高める
塗装とは異なり表面の穴に染料を吸着させるため、均一で美しい発色となります。
また染料や染色時間の調整によってそのカラーバリエーションは無限です。
②耐食性の向上
アルマイト処理によって形成される被膜が表面を保護しますので、腐食から守ります。
③耐摩耗性の向上
アルミニウムの硬度は一般的にHv20~150とも言われますが、アルマイト処理によってHv200以上の硬度にする事が可能です。
硬度を高める事によって耐摩耗性・耐久性の向上が期待できます。
④絶縁被膜となる
着色アルマイトは絶縁被膜となりますので、電流を流したくない部分への着色が可能です。
⑤放熱性に優れる
アルマイト処理後は熱伝導率が低く、遮熱性となります。
遠赤外線などの放射性は高い特性がありますので、放熱性に優れています。
『着色アルマイト(カラーアルマイト)のデメリット』
着色アルマイトのデメリットは大きく4つあります。
①色ムラが発生する可能性がある
着色アルマイトは染料や染色時間の調整によって発色が変化します。
そのため加工条件やロット、材質などの変化によって色ムラが発生する可能性があります。
②色落ち、退色の可能性がある
太陽光の紫外線や空気中の水分などに弱い特性があります。
周辺環境が原因となり色落ちや退色する可能性があります。
③被膜が脆い
アルマイト被膜は硬度はありますが柔軟性が無いので、アルマイト処理後に曲げ加工などを行うと割れたり、剥がれたりする可能性が高いです。
④高温に弱い
通常のアルマイト被膜は約100℃程でひび割れる可能性があります。
『まとめ』
アルミニウムはアルマイト処理をしていないと傷付きやすい性質があり、傷が付くことによって化学反応を起こし腐食が発生する。
アルマイト処理によって保護している被膜を増加、硬化させることにより更に腐食に強いアルミニウムとなります。
アルマイト処理で生成されるアルマイト被膜を着色する事によって、様々な色合いを実現する事が可能。
塗装が難しいとされるアルミニウムに豊富な色彩を付与し、意匠性を向上させる事ができます。
原田鉄工ではパートナー会社様協力のもと「アルマイト処理」「着色アルマイト処理」に対応しております。
また自社設備として素地調整専用の「ブラスト設備」を保有しておりますので、アルミニウムの「塗装」、「着色アルマイト処理」のどちらでも施工できます。
【アルミの剥がれない塗装方法】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/207193/
【工場見学】 原田鉄工 ブラスト・塗装 防錆部
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/177785
ブラスト処理と着色アルマイト処理を組み合わせる事によって「塗装」、「着色アルマイト処理」のみでは生みだすことのできない様々な質感・発色を表現する事が可能となります!
これまでにない新たな「高付加価値」をプラスして、他社とは一線を画す、独自性あふれる製品を実現しませんか?
原田鉄工ではこれまでに多数のアルミニウム製品の塗装及び着色アルマイト処理を承っております。
アルミニウムの塗装、着色アルマイトについてお困りな場合はお気軽にご連絡下さい!
◎アルミニウム(アルミ 英語:Aluminium)
元素記号Al、元素番号13の金属です。
一般的な金属と比較し密度が低いため、重量は鋼鉄の1/3程度となる。
酸素と結合しやすく、空気に触れる事で表面に酸化被膜を形成するので腐食に耐性がある。
単体では柔らかく強度が低いので、一般的に銅やマンガン、ニッケルなどと合金し使用されている。
◎アルマイト処理(陽極酸化処理/アノダイズ処理 英語:Anodizing/Anodising)
アルミニウムを陽極とし、電気分解する事で人工的に酸化被膜(アルマイト被膜)を生成する。
表面に厚みのある酸化被膜を作る事で、耐食性や耐摩耗性を向上させる。
酸化被膜に染料を着色すれば、多彩な色彩を表現する事も可能となる。
◎ブラスト(ショットブラスト/グリッドブラスト/サンドブラスト/1種ケレン 英語:Blast)
高圧で圧縮した空気を研削材と呼ばれる粒と一緒に噴射し、製品に衝突させることで表面のゴミ、汚れ、塗装などを除去します。
またブラストによって表面は微細な凹凸が形成されるため、塗料などコーティングの密着性が向上。
塗装前の素地調整や梨地加工などに使用されている。
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原田鉄工 ブラスト設備
グリットブラスト・サンドブラスト どちらも自社製
幅7m×奥行10m×高さ3.5m
【グリットブラストとサンドブラストの違い】
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国 | 日本 | 住所 |
日本 広島県 広島市西区 |
電話番号 | ログインをすると表示されます | FAX番号 | 082-293-0286 |
資本金 | 4,800 万円 | 年間売上高 | |
社員数 | 50人 | 担当者 | 垰 |
産業分類 | 重電関係 / 産業用機械 / 輸送機器 | ||
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