---
インコネルやチタン、ハステロイといった難削材を用いた深穴加工は、航空宇宙、医療、精密機器などの分野で多く採用されています。しかし、これらの材料は高温強度が高く、工具摩耗や加工熱の影響を受けやすいため、一般的な金属加工と同じ条件では精度を安定させることが難しくなります。細径の深穴や長尺ワークでは、わずかな振動や熱の蓄積が加工不良につながりやすく、高度な設備性能と加工ノウハウが不可欠です。ここでは、難削材の深穴加工におけるポイントと、安定した加工を行うための技術を紹介します。
【難削材の深穴加工が難しい理由】
インコネルやチタンは特有の物性から、深穴加工時にさまざまな問題が発生しやすくなります。
・加工熱がこもりやすく、熱変形が起こりやすい
・切りくずが排出されにくく、詰まりが発生しやすい
・高硬度のため工具摩耗が早い
・振れやビビりが発生しやすい
このような特性により、加工条件のわずかな変化が仕上がりに影響し、不良発生のリスクが高くなります。
【振れとビビりを抑えるスピンドル技術】
難削材を安定して加工するためには、加工機のスピンドル性能が重要です。細径の工具は剛性が低いため、わずかな振れでも深穴内部の真直度や真円度に影響します。
・独自設計のスピンドル構造で振れを抑制
・中空ビルトインモータにより冷却性能を確保
・安定した回転精度でビビりの発生を抑える
このような構造により、難削材でも加工の安定性が高まり、精度と品質を確保しやすくなります。
【インコネル・チタン加工で求められる条件設定】
難削材は高温で強度が落ちない特性を持つため、加工熱の影響を受けやすく、加工条件の設定が仕上がりを左右します。
・工具摩耗に合わせた切削条件の管理
・切りくず排出を確保する加工スピードの調整
・材料特性に応じた適切な工具選定
・熱の蓄積を抑える冷却方式の最適化
条件が最適化されることで、寸法精度や表面品質の安定につながります。
【加工できるワーク例】
難削材深穴加工は、以下のような部品で活用されています。
・航空宇宙向け部品(耐熱合金を使用した構造材)
・医療用シャフト
・手術器具
・金型の冷却穴
・中空シャフト
・精密機器の中空部品
耐熱性や強度が求められる用途では、難削材の深穴加工が不可欠です。
【PEEKなどの樹脂加工にも対応】
難削材だけでなく、PEEKの深穴加工にも対応できます。PEEKは熱に弱く、金属とは異なる条件が必要になります。金属と樹脂のどちらにも対応できることは、多様な部品加工の要望に応えられる強みになります。
【精度を保証する測定体制】
深穴内部は目視確認が難しいため、測定設備の充実が品質保証につながります。
・真円度測定器
・内径測定器
・面粗さ測定器
・画像寸法測定器
・独自開発の止まり穴測定器
ISO9001に基づいた品質管理体制により、難削材の深穴加工でも安定した品質を維持できます。
【材料手配から検査まで一貫対応】
深穴加工は外形加工や仕上げ加工とも密接に関係し、工程が分かれるほど誤差や納期リスクが高まります。一貫対応が可能な体制であれば、工程間の精度ずれが少なく、品質の安定とリードタイム短縮につながります。
・材料手配
・外形加工
・深穴加工
・ホーニング仕上げ
・検査
すべてをまとめて依頼できるため、複雑な工程管理を簡素化できます。
【まとめ】
インコネル、チタン、ハステロイなどの難削材は、深穴加工において熱や振動の影響を受けやすく、一般的な加工では品質を安定させることが困難です。振れを抑えるスピンドル構造、中空ビルトインモータによる冷却、加工条件の最適化など、専用設備と蓄積されたノウハウによって初めて高精度加工が可能になります。さらに測定体制と一貫対応の環境が整っていれば、難削材であっても安定した品質を確保できます。難削材の深穴加工に課題があれば、加工範囲や材料、形状に合わせて相談できる体制が役立ちます。
【お問い合わせ先】
株式会社ハイタック
静岡県沼津市西熊堂716-41
TEL:055-939-5444
FAX:055-939-5445
URL:https://www.hi-tak.co.jp/
| 会社名 |
株式会社 ハイタック (はいたっく) |
エミダス会員番号 | 85016 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 静岡県 沼津市 |
| 電話番号 | 055-939-5444 | FAX番号 | 055-939-5445 |
| 資本金 | 6,900 万円 | 年間売上高 | |
| 社員数 | 22人 | 担当者 | 稲田 直哉 |
| 産業分類 | 治工具 / 産業用機械 / 医療機器 | ||
| 主要取引先 |
|
||
コンテンツについて
サービスについて
NCネットワークについて
