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【真鍮鍛造とは】
真鍮鍛造とは、加熱した真鍮(黄銅)を金型で圧縮し、目的の形状へ成形する加工方法です。
切削加工のように材料を削って形状を作るのではなく、金属を塑性変形させることで部品を成形するため、材料を無駄なく使用でき、高い強度や気密性が得られることが大きな特徴です。
真鍮は熱間鍛造性に優れているため、配管継手やバルブ部品、水栓金具、ガス機器部品など、高い品質が求められる製品に幅広く採用されています。
【真鍮鍛造が採用される理由】
真鍮鍛造が多くの産業で採用される理由は、切削加工だけでは得られないメリットがあるためです。
■ 材料ロスを削減できる
鍛造では完成形状に近い素材(ニアネットシェイプ)を成形できます。
そのため、丸棒から削り出す場合と比較して切削量が少なくなり、材料ロスを抑えられます。
近年は黄銅材料価格が上昇しているため、材料歩留まりの改善はコスト削減につながる重要なポイントです。
■ 強度が向上する
鍛造では金属組織が部品形状に沿って流れるため、切削加工のみの部品と比較して高い強度が期待できます。
耐圧性や耐久性が必要な部品では、この特性が大きなメリットになります。
■ 気密性に優れる
鍛造によって内部組織が緻密になるため、気密性が求められる製品にも適しています。
特にバルブや配管継手など、漏れが許されない製品では鍛造品が多く採用されています。
■ 量産性が高い
金型を使用するため、同じ品質の製品を安定して大量生産できます。
生産数量が多い製品では、加工コストを抑えやすいことも特徴です。
【真鍮鍛造の加工工程】
一般的な真鍮鍛造は次のような工程で製造されます。
1.黄銅材料を所定の長さに切断
2.加熱炉で鍛造温度まで加熱
3.金型を使用して熱間鍛造
4.バリ取り
5.必要に応じて熱処理
6.切削加工
7.洗浄・表面処理
8.検査・出荷
鍛造だけで製品が完成することは少なく、多くの製品では鍛造後に切削加工を組み合わせることで高い寸法精度を実現しています。
【真鍮鍛造と切削加工の違い】
~真鍮鍛造~
加工方法・・・金型で成形
材料ロス・・・少ない
強度・・・高い
気密性・・・高い
初期費用・・・金型費が必要
量産性・・・非常に高い
試作対応・・・△
~切削加工~
加工方法・・・材料を削る
材料ロス・・・多い
強度・・・標準
気密性・・・標準
初期費用・・・不要
量産性・・・中程度
試作対応・・・◎
試作品や少量生産では切削加工が有利ですが、量産では鍛造+切削の方が品質・コストの両面で優位になるケースが多くあります。
【真鍮鍛造が使われる製品】
真鍮鍛造は次のような製品に採用されています。
・配管継手
・バルブ部品
・水栓金具
・ガス機器部品
・空圧機器部
・制御機器部品
・産業機械部品
いずれも高い耐圧性や気密性、耐久性が求められる製品です。
【当社が考える真鍮鍛造】
当社では80年以上にわたり、黄銅熱間鍛造から切削加工まで一貫生産を行っています。
実際の製造現場では、「鍛造できる部品はすべて鍛造する」という考え方ではありません。
私たちが最も重視しているのは、お客様の製品にとって最適な工法を選ぶことです。
例えば、年間数万個生産される配管継手やバルブ部品では、丸棒からの切削加工では材料ロスが大きくなります。
このような製品では、鍛造で完成形状に近い素材を製作し、ねじ部やシール面など必要な部分だけを切削加工する工法をご提案しています。
この方法により、
・材料使用量の削減
・加工時間の短縮
・工具摩耗の低減
・寸法の安定
・高い気密性
を実現できるケースが数多くあります。
一方で、試作品や少量生産品では、金型費を考慮して切削加工のみをご提案することもあります。
部品形状、生産数量、品質要求、コストなどを総合的に判断し、鍛造と切削を最適に組み合わせることが、当社のものづくりにおける基本的な考え方です。
【真鍮鍛造でよくあるご相談】
当社には次のようなご相談をいただいています。
・切削加工から鍛造へ変更したい
・材料費を削減したい
・気密性を向上させたい
・量産コストを下げたい
・鍛造に適した形状か相談したい
設計段階からご相談いただくことで、材質や加工方法を含めた最適なご提案が可能です。
【まとめ】
真鍮鍛造は、材料ロスの削減、高い強度、優れた気密性を実現できる加工方法です。
特に量産部品では、鍛造後に必要箇所だけを切削加工する「鍛造+切削」によって、品質とコストの両立が可能になります。
当社では黄銅熱間鍛造から切削加工まで一貫対応し、用途や生産数量に応じた最適な工法をご提案しています。
真鍮部品の品質向上やコスト削減をご検討の際は、お気軽にご相談ください。
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