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ステンレスは耐食性や強度に優れる一方で、加工硬化しやすく、成形難易度が高い素材として知られています。その中でも絞り加工は、寸法精度と形状再現性が強く求められる工法であり、高度な技術と設備が必要です。ここでは、SUS304・SUS316Lを対象としたステンレス絞り加工の特徴、対応範囲、製作事例、そして強みについて詳しく紹介します。
【ステンレス絞り加工の特徴】
絞り加工は、金属板をプレスによって押し込み、円筒や箱形などの立体形状に成形する工法です。SUS304は一般的なステンレス材として広く利用され、強度と耐食性を両立しています。SUS316Lはモリブデンを含有することで塩分や薬品に強く、医療や食品関連分野で重視されています。これらのステンレス材は硬度が高いため、成形中に割れやシワが発生しやすく、工程設計や金型精度が品質を左右します。
【対応範囲】
・対応板厚:0.5〜6.0mmまで対応
・対応サイズ:プレス加工ではφ50〜φ440クラスの部品に実績あり
・加工方法:多工程絞り、深絞り、ヘラ絞り加工の組み合わせに対応
・ロット:試作1個から数千個の量産まで対応
・納期:試作は1〜2週間、小ロットは2〜4週間、中ロット以上は1〜3か月程度
これにより、試作検討から量産立ち上げまで柔軟に対応可能です。
【製作事例】
ステンレス絞り加工の代表的な事例には以下のものがあります。
・SUS316Lシュート:板厚1.2mm。粉体搬送に使用され、耐食性と耐摩耗性を両立。加工硬化を防ぐため成形条件を最適化。
・水撃防止器:ヘラ絞りとカシメ加工を組み合わせ、内部に密閉空間を形成。ステンレス材仕様では耐食性を重視した構造に。
・バーナーヘッド(SUS304):φ50サイズで多数のサイドカムピアスを施した絞り加工部品。耐熱性と強度を両立し、自動車関連部品として採用。
これらは加工難度の高いステンレス材に対して、安定した品質を実現した事例です。
【用途分野】
ステンレス絞り加工は、耐食性や耐熱性が求められる分野で幅広く利用されています。
・自動車分野:バーナーヘッドや排気系部品など高温環境に使用される部品
・建築設備:換気ダクトやホッパー構造など耐腐食性が必要な部品
・産業機械:シュートや水撃防止器など耐久性が重要な部品
・食品・医薬関連機器:SUS316Lを用いた薬品耐性部品や衛生管理が必要な設備部品
これらの分野では、高精度な絞り加工が欠かせません。
【ステンレス絞り加工の強み】
・精密プレス金型を自社設計・製造し、多工程絞りに対応可能
・NCスピニングマシンを活用し、φ950mmまでの大径品に対応
・TIG溶接を組み合わせた高気密・高耐食構造の製作が可能
・試作から量産まで対応できる短納期体制(特急対応も可)
・ノギス・マイクロメータ・ハイトゲージによる寸法検査、外観検査、検査成績書発行による品質保証
これにより、難加工材であるステンレスでも安定した品質を維持できます。
【品質保証体制】
ステンレス絞り加工では寸法精度と表面品質が特に重要です。成形後は精密測定機器による寸法確認を実施し、必要に応じて全数検査または抜き取り検査を行います。また、外観検査でキズや歪みを確認し、品質を徹底管理。ロット管理体制により、トレーサビリティも確保しています。
【まとめ】
SUS304やSUS316Lといったステンレス材の絞り加工は、成形難易度が高い一方で、耐食性・耐熱性を活かした幅広い用途に対応できます。金型内製による高精度なプレス加工、NCスピニングマシンによる大径対応、TIG溶接との複合技術を活用することで、試作から量産まで安定した品質を提供可能です。ステンレス部品の開発や調達を検討する際に、信頼できる選択肢となる技術です。
【お問い合わせ先】
市川鉸工業株式会社
〒370-1203 群馬県高崎市矢中町1131-1
TEL:027-346-2616
FAX:027-346-1065
URL:https://i-shibori.com/
| 会社名 |
市川鉸工業株式会社 (いちかわしぼりこうぎょう) |
エミダス会員番号 | 106142 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 群馬県 高崎市 |
| 電話番号 | 027-346-2616 | FAX番号 | 027-346-1065 |
| 資本金 | 1,200 万円 | 年間売上高 | 50,000 万円 |
| 社員数 | 30人 | 担当者 | 堀野暉史 |
| 産業分類 | 工作機械 / 家具 / 照明器具 | ||
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