---
工作機械や設備の精度を左右する「水準器」。
その水準器の校正を外部に依頼されている方も多いかもしれません。
自社で校正を行うには、熟練者の技術に加え3~4時間の作業時間もかかります。
しかし、こうした手間のかかる校正作業を自動化し、高い品質と省力化を同時に実現できる技術が進化しています。
精密機器メーカーであるAny Designのソリューションを参考に、次世代の現場改革がどのように行われるのかをご紹介します。
【なぜ校正作業の自動化が求められるのか】
1. 製品品質の要となる「校正」
精密部品の製造や工作機械の運用において、わずかな誤差でも大きな不良や性能低下を招くリスクがあります。
こうしたリスクを抑えるため、定期的に測定器の精度をチェックし、基準値に調整する工程が「校正」です。
しかし、校正には以下のような課題が伴います。
〈手動作業の煩雑さ〉
基準ブロックや専用ツールを使った目視確認が多く、作業時間が長い上に人為的ミスが起こりやすい。
〈熟練者の不足〉
ミクロン単位の精度を扱う校正は経験と勘を要し、人材育成にも時間がかかる。
〈報告書作成やデータ管理が大変〉
紙ベースで記録していると、紛失や転記ミスが発生しやすく、トレーサビリティの確保が難しい。
2. 省人化のトレンドとDXの波
近年は、中小企業を含む製造業の多くが人手不足を抱えており、より少ない人数で高品質な製品を作る工夫が求められています。
また、工場のDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速している今、データを活用して効率化を進める動きが当たり前になりつつあります。
校正作業を自動化する取り組みは、こうした流れにおいて非常に大きな意味を持ちます。
【自動化のメリット:高精度×省人化×作業効率】
(1) ミスの減少と品質向上
水準器の自動校正装置を使えば、人の目で行う読み取りのばらつきがなくなり、誰が操作してもボタンひとつで校正作業が行えます。
作業者の熟練度に左右されない仕組みを作ることで、属人化を防ぎ、常に一定の品質を保つことが可能です。
(2) 作業時間・コストの削減
〈自社で誰でも、自動校正可能〉
他社製のデジタル水準器や、アナログ水準器の自動校正も行います。
今まで専門業者に依頼していた校正作業を自社で行うことができます。
デジタル水準器の校正時間を30分にまで短縮します。
〈レポート作成の効率化〉
校正結果はデジタルデータとして記録・管理されるため、紙の書類作成や転記作業が不要になり、後工程の資料作成が軽減されます。
(3) 人材育成の負担軽減
校正専門の熟練者を育てるには時間がかかりますが、自動化装置を導入すれば、一般作業者でも正確に校正作業を進められます。
技術の属人化リスクが下がり、人材不足の時代でも安定した生産体制を維持できます。
【Any Designの特徴とファブレス経営】
1. 独自技術と海外視野の広さ
Any Designは、デジタル精密水準器や自動校正装置の企画・設計を自社で手がけ、製造を外部に委託するファブレス経営方式を採用しています。
これにより、コア技術の研究開発や特許取得に注力しながら、コスト最適化を実現しているのが大きな強みです。
〈国際規格対応〉
海外でも安心して使える測定機器を提供し、海外展開にも積極的。
〈特許技術を活用〉
気泡管式デジタル水準器やゼロロック機構など、独自技術を次々と開発しています。
2. 中小企業や工作機械メーカーへの導入実績
同社の製品は、自動車・重機をはじめとする大手メーカーだけでなく、宣伝機会の少ない中小企業や工作機械ユーザーにとっても有益と評価されています。
高精度な計測と作業効率の向上を両立するソリューションが、多様な現場で導入され始めています。
【次世代の校正ソリューション「CalibMan」と関連製品】
1. CalibMan(キャリブマン):全自動水準器校正装置
〈誰でも自動で正確に校正〉
センサーの取り付けや基準値の設定は直感的なインターフェースで行えます。
〈分解能0.0002mm/m対応〉
高精度を維持しながら、アナログ・デジタル問わず幅広い精密水準器を校正。
〈校正作業時間の大幅削減〉
連続的な計測と補正を自動的に行うため、オペレーターの作業負荷を軽減します。
2. 補完的な製品群
〈LevelMan(レベルマン)シリーズ〉
・ 工作機械や大型設備のレベル出しを高精度でサポートするデジタル水準器。
・ Bluetooth通信や画像センサーの活用で、複数ポイントの同時測定が可能。
〈AdjustMan(アジャストマン)〉
・ 大型設備向けのレベル調整システム。多点同時制御で、据付作業の省人化を実現。
【導入事例:校正作業を自動化した現場の変化】
〈事例:製造業T社〉
・ 導入前の課題
- 校正担当のベテラン社員が1人しかおらず、退職後の引き継ぎが不安。
- 校正に4時間程度かかることも多く作業時間の削減が課題だった。
・ 導入後の変化
- 作業時間が半減
CalibManの自動校正機能を使い、誰でもで正確に校正を完了。
- 品質が安定
ベテラン以外のスタッフでも同等の校正精度を出せるようになり、トラブルが減少。
- 報告書の自動生成
デジタル記録により、レポートの作成時間を大幅に短縮。ミスや記入漏れも激減。
〈事例:中小機械加工業W社〉
・ 導入前の課題
- 複数台の水準器を保持している為、校正を専門業者に依頼。
- 水準器校正に2週間以上かかり、その間水準器が使えない。
- 水準器校正のコストがかかる。
・ 導入後の成果
- 誰でも簡単に操作できるシステムのため、現場全体で校正を分担しやすくなった。
- ダウンタイムが減り、年間生産量が約10%向上。
【今後の展望と海外対応】
〈より高精度な装置開発〉
画像センサー技術を取り入れ、校正や測定のさらなる高精度化・自動化が進められています。
〈海外市場への拡大〉
海外の工作機械メーカーやプラントユーザーへの導入が拡大しつつあります。
〈中小企業への普及促進〉
ファブレス経営によるコスト最適化で、導入費用を抑えつつ高品質な製品を提供。
工場のDX化推進に大きく寄与すると期待されています。
【まとめ】
水準器の校正作業は、製造業の品質保証において極めて重要なプロセスです。
これまで時間と手間のかかる作業として敬遠されがちでしたが、自動校正装置やデジタル精密水準器を導入することで、人為的ミスや属人化を大幅に削減し、スムーズな作業と安定した品質を同時に実現できます。
「現場の省人化を進めたい」「自社で水準器の校正作業を行いたい」「海外展開も視野に入れた計測機器を探している」といったお悩みをお持ちでしたら、ぜひAny Designのソリューションをご検討ください。
特許技術を活かした高精度な製品と、ファブレス経営を活かした柔軟なサービス提供で、次世代の現場改革を力強くサポートします。
【お問い合わせ先】
株式会社Any Design
〒183-0014 東京都府中市是政1-43-22
TEL:042-315-9801
URL:https://anydesign.jp/
Any Designは、海外対応や特許技術を活かした測定器開発を通じて、高精度かつコストを抑えた製品群を展開しています。
自動車・工作機械メーカーだけでなく、中小企業が抱える人手不足や新規顧客開拓の課題解決にも強みを発揮します。
校正作業の自動化やDX化をお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
会社名 |
株式会社 AnyDesign (えにでざいん) |
エミダス会員番号 | 102439 |
---|---|---|---|
国 | 日本 | 住所 |
日本 東京都 府中市 |
電話番号 | 042-315-9801 | FAX番号 | |
資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | |
社員数 | 4人 | 担当者 | 伊藤 克 |
産業分類 | 測定機械 |
コンテンツについて
サービスについて
NCネットワークについて