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「パイプマナブ」シリーズ
パイプ曲げや製造、ものづくりにおいての基礎知識を初歩から学んでいこうという記事になります。

今回はvol.64【フランジを知ろう】です。
前回はガスケットを学びました。ほぼセットで使われるフランジについても学んでみましょう

◇関連記事

ガスケットって何？【パイプマナブ vol.63】
https://ja.nc-net.or.jp/company/98857/product/detail/233177


▶▶▶フランジを知ろう▶▶▶

【フランジって何？】
フランジには配管用の継ぎ手としてのフランジと、Ｈ鋼や山形鋼のような建設などに
使われる形鋼のフランジとが存在しております。今回は前者の方です。

つば状の構造、輪状の縁のことを指すもの
パイプとパイプを接合する部分にあるでっぱりがフランジです。
パイプ同士を繋いだり、ノズルなどを接合したりするために使われる。
中央にパイプを通す穴があり、つばの部分にボルトなどで固定するための穴があります。
パイプは流体を運ぶが、その流体が漏れないようにする必要がありガスケットでシールすることが必要です。


【フランジの種類】
※画像などは添付の資料を参照ください

基本的に配管とフランジは溶接しますが、場所によっては火器が使用できないこともあります。
また用途、場所によって様々なものが存在しています

代表的なもの６種類をピックアップしてみました

■差込み溶接フランジ ( スリップオンフランジ )
フランジの中で最もポピュラーなタイプ。
中央の穴に管を差し込み、溶接をします。
施工が簡単になるメリットがあるが、強度面では劣るため高温配管には×

■ソケット溶接フランジ ( ソケットウェルドフランジ )
フランジ中央の穴に段差を設けています。
管を段差に当てて溶接をする。
シール面に影響が少ないメリットがあり小径の接続に良く使われる。
高温や高圧には×

■ねじ込み式フランジ ( スレーデッドフランジ )
フランジ内径にテーパーの付いためねじがあり、
おねじのついたパイプを接合するタイプです。
火気使用不可の場所で施工ができる利点があるが、密閉性には乏しい。

■閉止フランジ ( ブラインドフランジ )
パイプを通す穴がなくボルトを通す穴のみがあるタイプ。
差込みタイプと合わせてフタをする役割がある。
ガスケット、パッキンを挟んで使用します。

■突合せ溶接フランジ ( ウェルドネックフランジ )
パイプとの突合せ部分に開先を施して、溶接をするタイプのもの。
高温高圧に対応ができる。
ネックとパイプを直接溶接するため厚みを確認する必要がある。

■遊合型フランジ ( ルーズフランジ )
自由に回転ができボルト穴に合わせた位置決めができる。
スタブエンドという配管の継ぎ手と管を溶接
スタブエンドにはつばがありそこにフランジを引っ掛けて使用する


CHECK☞
形鋼のフランジについて：
H形鋼を例にすると、Hを寝かせた腹の部分がウェブ
頭とお尻の部分がフランジになります
引張や圧縮に抵抗する部分となります。


まとめ：
配管系のパイプにおいては欠かせないのがフランジ
平成工業でも小さいタイプのフランジをロウ付けすることがあります。


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