「パイプマナブ」シリーズ
パイプ曲げや製造、ものづくりにおいての基礎知識を初歩から学んでいこうという記事になります。

今回はvol.52【マシニングセンタとは】です。
前回切削工具について学びましたがそれを司る機械について
切削加工 = マシニングセンタといっても過言ではありませんが、どんなものなんだろう？？？

◇関連記事
切削工具の基礎知識【パイプマナブ vol.51】
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▶▶▶マシニングセンタとは▶▶▶

【マシニングセンタ】
日本工作機械工業会での定義は
「中ぐり、フライス削り、穴あけ、ねじ立て、リーマ仕上げなど多種類の加工を連続で行えるNC工作機械」とのこと

複数の切削の工程を1台で賄うことができるNC工作機械で
ATC / 自動工具交換装置（Automatic Tool Changer）が搭載されている。
NC でプログラムを組み自動的に加工をし、作業工程が変わればまた自動で工具を入れ替え
ながら作業を進めることができます
　↳「ツールマガジン」と呼ばれる工具収納から「チェンジアーム」により自動で工具を交換する

➡NCフライス盤との違い：数値制御は可能だが工具を人の手で交換することが必要になる
➡旋盤との違い：旋盤加工は材料/ ワークを回転させ、固定した工具で加工をする


【マシニングセンタの種類】 ※画像イメージについては添付資料より確認ください

MC=マシニングセンタの種類にもいくつかあります。
大きさであったり刃物の加工軸であったりと様々な種類のものが存在している。

■立型マシニングセンタ
主軸（刃物の回転軸）が縦向きになっているマシニングセンタ
材料の上からツールを当てて加工をしていきます

◇特徴
加工テーブルが広いため金型などの加工に向いている
◇弱み
切粉がたまりやすい、それが加工不良の原因になりがち


■横型マシニングセンタ
主軸が横向きになっているマシニングセンタ
材料の側面を加工をする切粉を下に落とせるという立型にはない利点がある

◇特徴
段取りが少なく済む。側面加工のため箱モノに向き
◇弱み
ワークを支える力が要り、重い材料のには向かない


■門型マシニングセンタ
立型同様主軸が縦向き
主軸を支える部分が門のように見えるので門型。
アタッチメントを交換し様々な加工が可能になる

◇特徴
奥行方向を長く使えるため大物の加工が可能である
◇弱み
重量のバランスにより傾きがでることに注意


■5軸マシニングセンタ
3 軸加工（X/Y/Z）に旋回軸（回転/ 傾斜）を加えたマシニングセンタ
3 次元曲面の加工や、隠れ加工面も削れます

◇特徴
回転軸が自在なため難易度の高い複雑な加工もこなせる
◇弱み
その分制御が難しく複雑なプログラミングが必要です

上記のほかには小型マシニングセンタ / 5 面加工機 / 複合加工機（ターニングセンタ）などなどがあります。


CHECK👇
昨今のマシニングセンタは切粉や油が飛ばさないように、かつ安全確保のために周りがきちんと囲われています
ちなみにこの囲いのことをスプラッシュガードという


まとめ：
マシニングセンタの工具の動きや加工がどのようなものかはYoutube などで一度確認してみるといいかと思います！