「パイプマナブ」シリーズ
パイプ曲げや製造、ものづくりにおいての基礎知識を初歩から学んでいこうという記事になります。

今回はvol.45【パワステについて】です。
弊社ではパワステの油圧系の部品を作っています！そういえばパワステってなんだろう？

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▶▶▶パワステについて▶▶▶

【パワーステアリング】
パワーステアリング、略してパワステ。
重い自動車の舵を切るにはとんでもない力が必要になります、それを軽くするシステムのこと

◆パワーステアリングとは「ハンドルを回す力を補助する」もの
自動車車体の重さは1トン以上あり、これを補助なしで動かすのは普通じゃできません
↓
◆オイル（油圧）や電気( モーター) で回す力を楽にする
またタイヤから伝わる衝撃を軽減するという役割もある。こちらは「キックバック現象」と呼ばれるもの

「そもそもステアリングとは」
舵を取るための装置のことを指す。ハンドルのことをステアリングホイールといい
それの事を言うこともあります、ちなみにハンドルは和製英語です。



【油圧式と電動式】
パワステの方式には大別して油圧と電動に分けられます。
昨今、電動式が増えてきていますが油圧式も確実に必要な場面があります。


『油圧式』
◆特徴
エンジンの出力でパワステポンプを作動し、パワステフルード（オイル）が油圧を作り
それがハンドルの回転を伝えるギアボックスへ伝え回す力を補助します。
自然で滑らかな操舵感覚が特徴となっています。

〇メリット
➊ 大型車両などパワーが必要なものでも使える
❷ 荒地や局所などでも活躍ができる
❸ 操舵が現時点では電動式よりスムーズ

×デメリット
➊ エンジンの力を使うため燃費が悪くなる
❷ 停車時、低速時には十分なアシストがない
❸ 老朽化によるオイル漏れの可能性があり

『電動式』
◆特徴
電動式はその名の通り電気モーターの力で作動する昨今では、電動式パワステが主流です。
油圧式と違いエンジンの出力を利用していないため燃費の点で有利です。
現在自動的にステアリングを切る機能など、どんどん技術開発が進む最中です。

〇メリット
➊ 油圧ポンプやチューブが不要で省スペース
❷ エンジンの力を使わないので燃費が良い
❸ 電気制御なのでレーンキープなどが可能

×デメリット
➊ 大きなパワーが得られず局地では使えない
❷ 大電力を使うのでバッテリーに負荷がかかる
❸ 現時点では操舵に若干の違和感がある


※油圧とは？
パスカルの原理が基本原理です
「密閉された容器の中で静止した流体の一部に圧力を加えると、
その圧力は流体のすべての部分に等しく伝わる」油などの流体を介し、小さなエネルギーを大きなエネルギーに変換することができる。


CHECK☞
油圧はオイルではなくフルードという、パワステフルードが正式名称。
ハンドルを右に切れば、左➡右へ油が流れて、回す力をアシストしてくれるイメージです。


まとめ：
パワステ電動化によりパイプの役割も変わりますが荒地や局所では油圧が必須です。
平成工業ではそういった場面で使用されるパイプ加工をしています


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