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「パイプマナブ」シリーズ
パイプ曲げや製造、ものづくりにおいての基礎知識を初歩から学んでいこうという記事になります。
今回はvol.26【鋳造ってなあに】です。
金属加工には切削などの機械加工、曲げなどの塑性加工、そして鋳造(ちゅうぞう)も当てはまります。
鋳物(いもの)を作るための鋳造どういった加工なのでしょうか、学んでみましょう
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塑性加工とは?
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▶▶▶鋳造ってなに?▶▶▶
【鋳造とは何か】
読み方は「ちゅうぞう」型にドロドロに溶かした金属を流し入れ固める。
出来上がったものは「鋳物」( いもの)や「鋳塊」( ちゅうかい) と呼ぶ
原材料の金属を炉で溶かした「湯」( ゆ) または溶湯( ようとう) を、
鋳型( 製品の形をした空洞の型) に流し入れて中で固めて製品を作る製法。
複雑な形状の物を大量生産することが可能です。
古くは砂を固めた型( 砂型) を使った砂型鋳造が主流でしたが、現在では金型を使ったものやダイカストなどがある。
■鋳塊と鋳物
▲鋳塊=金属の原料から鋳塊=インゴットを作る→鋳塊はあらゆる金属製品の素で圧延され塑性加工や機械加工をされ製品になる。
▼鋳物=型に湯を流し込み製品を形作る、だいたいは表面をきれいにしたり仕上げに加工をするのみで製品として流通する。
【鋳造の種類】※製造工程のイメージは画像を参照ください
大まかにわけると4 種類です、各鋳造の方式の中ではまた細かく種類があります。
砂型鋳造 / 金型鋳造/ 連続鋳造の三つをまとめました。
→残る1種のダイカストについては次回記事でまとめていきます
■砂型鋳造
➡砂で出来た鋳型を使用し「製品」を作る。
金属成形の中では最も古いもので紀元前4000 年頃から行われており
日用品・武器などが作られてきました、青銅器などが鋳造のはしり。
メリット:鋳型が砂で出来ているのでコストが低く、形の自由度が◎
デメリット:大量生産に向かない、湯の凝固速度が遅く耐久性が落ちる
■金型鋳造
➡金属で出来た鋳型を使用し「製品」を作る。
砂型同様に型に溶湯を流し込み鋳物を成形します、
砂と違ってばらした後でも再度鋳型を使用することができるので大量生産向きです。
メリット:溶湯の凝固速度が早く機械的性質に優れ、寸法精度が高い
デメリット:金型の製作コストがかかる、形の自由度が砂型より低い
■連続鋳造
➡金属「素材」の鋼片を作る
溶けた金属を鋳型で冷やして固め、固まった部分を徐々に引き抜くことで長くつながった
鋼片をつくる技法です。
鋼片は形により「ビレット」「ブルーム」「スラブ」に分けられる。
ビレットは棒状のもの、ブルームは形鋼、スラブは板材用という感じです。
特にビレットはさらに加工により、棒材・線材・形材・管材とよばれる半製品に加工されます。
★CHECK
ビレットはシームレス管を作る際に使われる丸棒の素材です。vol.23参照。
https://www.nc-net.or.jp/company/98857/product/detail/195044
様々な金属加工の元となる製品は鋳造から作り出されることも覚えておきましょう。
鋳造時に金属の性質を変えることもあるようです。
まとめ:
鋳造はパイプ加工ではなじみがないですが、
連続鋳造でつくられる金属の素材が加工されパイプになり、後に使われる。
ちなみに奈良の大仏も鋳造でつくられました。
会社名 |
平成工業 株式会社 (へいせいこうぎょう) |
エミダス会員番号 | 98857 |
---|---|---|---|
国 | 日本 | 住所 |
日本 愛知県 刈谷市 |
電話番号 | 0566-21-1961 | FAX番号 | ログインをすると表示されます |
資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | |
社員数 | 110人 | 担当者 | 田中 利章 |
産業分類 | 工作機械 / 産業用機械 / 輸送機器 | ||
主要取引先 |
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