自動車(試作)
自動車(量産)
家具・インテリア
「パイプマナブ」シリーズ
パイプ曲げや製造、ものづくりにおいての基礎知識を初歩から学んでいこうという記事になります。
今回はvol.14【塗装の種類】です。
先日金属加工の一つ「表面処理」の記事をUPしました
(参照: https://www.nc-net.or.jp/company/98857/product/detail/188105 )
メッキと双璧をなす金属加工においてのメジャーな表面処理、どのような効果があるの?
かなりざっくりな説明ですが塗装にどのような種類があるのかをまとめてみました。
【塗装とは】
→表面処理加工の一種、というと難しく聞こえますが。
ペンキ塗りやスプレーなどの色付けも塗装です。一般には部品に塗料を密着させること。
塗装は製品や部品などの表面に塗料を密着させ、
装飾性や耐食性などを向上させること。
特に金属製品への塗装は、装飾に加え、コーティングによる保護も目的に入る。
またメッキでは困難な部分や、大物などに使用される事が多い。
【塗装の種類】
塗装の多くは常温・大気下で塗布することが可能。
金属部品の加工にはさまざまな種類の塗装が存在しているのでまとめました。
『焼付塗装』
塗料に熱を加え揮発させる→乾くと硬化し強度を高める塗装方法
■メラミン樹脂焼付塗装
塗料にメラミン樹脂を使用、低温で硬化しコストも◎。様々な金属に塗装できるため広く使われている。
加熱温度はアクリル樹脂よりも低温(150℃程度)、デメリットは紫外線で劣化がしやすい。
■アクリル樹脂焼付塗装
塗料にアクリル樹脂を使用、加熱温度はメラミンよりも高く(180℃程度) コストが高くなるが、
メリットとして表面が硬くキズに強い、密着性 / 対候性 / 耐食性がメラミンより優れているという点がある。
■粉体塗装
粉末状にした塗料を静電気によって付着させ、加熱溶解し塗膜を形成する方法。
厚い塗膜を作りやすい、塗料の入れ替えがしやすく、回収も可能。
しかし粉塵などの対策が必須で、屋外での作業はできない
その他にフッ素樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂の焼付塗装などがある。
以上が焼付塗装の種類です。
『電着塗装』
塗料が入った液体に加工物を入れ電気を流し、塗料を加工物に付着させる方法
■カチオン電着塗装 (製品をマイナスに・電極をプラスにして塗装を行う)
アルミが溶ける方法のため鉄向けの加工。密着性、強固な膜厚、高い防食性などの利点がある。
■アニオン電着塗装 (製品をプラスに・電極をマイナスにして塗装する)
鉄が錆びる方法のためアルミ合金向け。塗装色の安定性や焼付温度が低い、カチオンよりも古い技法
カチオンは鉄
アニオンはアルム向けと考えましょう。
『静電塗装』
静電気によって塗料の粒子を帯電させることで塗装する。スプレーガンなどを使用
メリット=塗料を効率よく付着させることができ、均一で美しい仕上がりの塗膜になる。
デメリット=塗装物を+にするため電気を通す材料だけにしか使えない、高電圧の作業が必要となる。
『溶剤塗装』
ハケやローラー塗りなどの一般的な塗装方法。シンナーなどの有機溶剤を使用する
●アクリル塗装
安価で購入可、カラーバリエーションが豊富である
●メラミン塗装
自動車の外板用。耐水性、耐薬品性、耐熱性に優れる
●ウレタン塗装
耐候性が求められる。上塗りとして使用される事が多い
●フッ素樹脂塗装
耐候性に優れており塗り替え頻度も少なくて済む
●ラッカー・ビニル樹脂系
塗膜が硬く、乾燥も早い
他にもエポキシ系などの溶剤があります。
その他の塗装としても
ハンマートン塗装、レザートン塗装などもあり。また静電粉体塗装という手法も存在する。
塗装方法は多岐に渡っているので自社製品で使うものだけでも覚えておきましょう。
また被膜の薄さや加工のしやすさ、コストなどを比較し。メッキとも比べてベターな表面処理の方法を調べて把握しておくことも大切です。
平成工業では曲げ加工後のメッキや塗装などの表面処理も承ります。
外注様での加工になりますが適正な加工を提案いたしますのでお気軽に問い合わせくださいませ
会社名 |
平成工業 株式会社 (へいせいこうぎょう) |
エミダス会員番号 | 98857 |
---|---|---|---|
国 | 日本 | 住所 |
日本 愛知県 刈谷市 |
電話番号 | 0566-21-1961 | FAX番号 | ログインをすると表示されます |
資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | |
社員数 | 110人 | 担当者 | 田中 利章 |
産業分類 | 工作機械 / 産業用機械 / 輸送機器 | ||
主要取引先 |
|
コンテンツについて
サービスについて
NCネットワークについて