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【塗装に大事な気象条件とは!?天候?湿度?気温?】
塗装を行う時に気を付ける点と言えば脱脂など下地処理の精度、塗料の混合比及び攪拌状態、塗料の付着量などが有名ですよね。
これらも重要ではありますが、まず塗装に取り掛かる前に注意しなければならない事があります!
それが「塗装時の気象条件」です。
塗装環境によっては「天候」、または「気温や湿度」によってそもそも「塗装ができない」とされる条件があるのをご存じでしょうか?
今回は「塗装ができない気象条件」について原田鉄工が詳しく説明します!
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『塗装と気象条件の関係』
広く使用されている常温乾燥型の塗料は、塗装時には液体で時間が経過する事で硬化し、強固な塗膜を形成します。
液体だった塗料が硬化するためには、主に2種類の方法があります。
①揮発乾燥
塗料に含まれているシンナーといった溶媒が揮発する事で硬化する方法。
②重合乾燥
溶剤の揮発および熱・酸素・硬化剤などが重合反応(化学反応)を起こす事で硬化する方法。
多くの塗料はこの「揮発」と「重合反応」によって硬化します。
気温が低ければ揮発性は低下し、湿度が極端に低いや高い場合には重合反応の妨げとなる可能性があります。
そのため塗装時には気温や湿度といった気象条件が重要となります。
『屋外塗装時の雨』
塗料が乾くまでの間は基本水濡れ厳禁です。
そのため屋外塗装をする際には塗料が乾燥するまでの間に「雨が降らない」または「雨に濡れない」事を確認しなければなりません。
乾燥中の塗料が雨に濡れてしまった場合、密着不良による剥離、塗料の膨れや変色・艶引け、塗料の性能低下、異物の混入による仕上がり低下など様々な不具合に繋がる可能性が高くなります。
そのため多くの塗装業者は雨天が予測される場合には塗装を中止します。
『塗装の基本!3つの気象条件』
屋内塗装の場合には「塗装をしてはならない」とされる3つの気象条件があります。
①湿度
塗装を行う周辺環境は湿度が85%未満である必要があります。
②気温
塗装を行う周辺環境は5℃以上である必要があります。
③露点温度と表面温度
塗装対象物の表面温度は露点温度より3℃以上高い必要があります。
この3つの条件ですが、最大の目的は「結露を防ぐ」ことにあります!
『結露とは?』
結露とは暑い季節に冷たい水を入れたグラス外にできる水滴、寒い季節に暖かい部屋のガラス内に水滴ができる現象の事です。
一度は体験した事があるのではないでしょうか。
結露は温度差と湿度によって発生します。
まず空気中に含むことのできる水蒸気(水分)の絶対量である、「飽和水蒸気量」は気温によって決まっています。
例)気温:30℃ 飽和水蒸気量:30.3g/㎥
その飽和水蒸気量中の水蒸気の割合が「湿度(相対湿度)」となります。
例)飽和水蒸気量:30.3g/㎥ 水蒸気量:15.15g/㎥ 湿度:50%
キンキンに冷やした0℃のビールをテーブルに置いたとき、ビール周辺の気温は0℃近くまで低下する事となります。
0℃の飽和水蒸気量は4.8g/㎥なので、気温:30℃・湿度:50%の空間にある15.15g/㎥もの水蒸気を保持できません。
その結果、ビールの周りに保持できなくなった水蒸気が水滴となって表れる現象が結露となります。
『塗装時に結露が起こると、どうなる?』
結露は物質の表面に空気中の水蒸気が水滴となって表れる現象です。
状況によって表面に大きな水滴となって表れる場合などは目視でも分かりやすいですが、目視では分からないほどの細かい水滴となっている事もあります。
どちらにせよ塗装物の表面と塗料の間、下塗りと中塗りの間などに水分があることになるので、塗料の性能や仕上がりを大きく損なう結果に繋がります。
塗装前や塗装時に結露が発生した場合、以下のような不良が発生する恐れがあります。
[白化(かぶり)]
塗料が乾燥過程に水分と接触する事で発生する不良です。
水濡れ、結露だけではなく、高湿度の環境下でも発生します。
塗装色が白く変色する、本来あるはずの艶が無くなるといった現象。
[剥離(密着不良、剥がれ)]
硬化した塗膜が剥がれ落ちてしまう不良です。
結露などで表面に水分が付着していた場合、塗料が密着できず発生します。
また水分に塗料がはじかれてしまうなどの不良も起こり得ます。
【代表的な塗装不良一覧 原因と対策】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/192232/
『塗装時の結露対策』
結露が発生する温度の事を露点温度と言います。
露点温度より気体を低い温度にした時に結露は発生しますので、露点温度より高い状態なら結露は発生しないという事になります。
なので塗装時は露点温度より表面温度が+3℃以上高い必要があるという訳になります。
この露点温度は気温と相対湿度から近似値を割り出すことが可能となります。
塗装前には気温・湿度・塗装対象物の表面温度を計測し、結露が発生しない事を確認する必要があります。
また塗装後、乾燥期間中の結露も不良原因となりますので、塗料の乾燥期間も気象予測などを確認してから塗装に取り掛かりましょう。
専用の測定器などで表面温度や露点温度を計測する事が確実ではありますが…
高価な機械ですので「たまにしか塗装しないしもったいない」という方は、簡単な目安になる方法もあります。
それは「塗装面にセロハンテープを張り付けてみる」方法です。
結露が発生していた場合は油分やゴミなどが付着していない綺麗な表面でも、セロハンテープは密着せず簡単に剥がれてしまいます。
あくまで目安ではありますが、測定器が用意できない場合は塗装前に一度お試し下さい。
『まとめ』
降雨や降雪などの「天候」は、塗装対象物が濡れてしまう環境下だと基本的に塗装はできません。
天候に左右されない屋内塗装では「気温」「湿度」「露点温度と表面温度」この3つが重要です。
これらは全て乾燥中の塗料が水分と接触する事を防ぐためです。
屋外塗装時の降雨や降雪、屋内塗装時の結露。
乾燥中の塗料が水分と接触した場合、塗料は本来の性能を発揮する事ができないので、「塗装ができない」とされます。
梅雨時期などの降雨予測が続く時期は塗装ができない日が続き、大幅に予定工期が延びる可能性もあります。
気象状況を確認しながら、余裕を持った塗装計画を作るようにしましょう。
原田鉄工は80年以上に渡り、塗装についてを研究・施工を続けてきました。
社内にて最も優れた素地調整である「大型ブラスト設備」と広大な「屋内塗装設備」を完備しております。
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ブラスト~塗装工場まで全て屋内工場ですので、雨が降っても製品が濡れる心配はありません。
製品の運搬可否はあるかと思いますが、現地で天気を気にしながら塗装を行うより工場で塗装を行った方が早く完了する場合もあります。
もしお困りの際にはお気軽にご相談ください。
膜厚や塗装環境を徹底的に管理する事で「長期間」「綺麗」で「錆びない」塗装を提供します。
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◎塗装(英語:Painting)
金属の表面処理の一種で塗料を塗ることで表面に塗膜を形成させる。
防錆、美観、機能の付与など様々な用途がある。
◎塗膜(英語:Coating film)
塗装した塗料が完全硬化した塗料の被膜。
塗膜により塗装対象物を覆い隠す事でサビや劣化から保護します。
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原田鉄工は空圧式ブランジャポンプ エアレス塗装機を4台保有しております。
広大な屋内塗装場を完備していますので、大型製品でも高品質な塗装を提供します。
第一塗装場 15m×13m
第二塗装場 31m×15m
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ブラスト・塗装の事ならお任せください。
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担当:垰(タオ)
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原田鉄工 株式会社 (はらだてっこう) |
エミダス会員番号 | 98405 |
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日本 広島県 広島市西区 |
| 電話番号 | ログインをすると表示されます | FAX番号 | 082-293-0286 |
| 資本金 | 4,800 万円 | 年間売上高 | |
| 社員数 | 50人 | 担当者 | 垰 |
| 産業分類 | 重電関係 / 産業用機械 / 輸送機器 | ||
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