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【重防食塗装について|耐用年数を超える長寿命化】
重防食塗装とは臨海部や海上で使用される製品を長寿命化させる塗装仕様です。
海を渡る橋脚、沿岸部で稼働するプラント、港湾のクレーン設備などは一般的な塗装では耐用年数があまりに短いため、頻繁に塗り替え工事や点検が必要となってしまいます。
そんな問題を解決したのが、塗料の開発と塗装技術の発展により考案された「重防食塗装」です。
重防食塗装の耐久性は一般的な塗装の3倍以上となる30年~50年。
重防食塗装と適切にメンテナンスによって安全性を確保する事で、耐用年数を超え長寿命化させる事が可能です。
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『重防食塗装について』
重防食塗装とは海岸や海上などの腐食性の高い環境に建設・設置される鋼構造物に対し、塗り替え周期を長くする目的で防食性・耐久性に特化した防食塗装の事です。
重防食塗装が考案される以前は一般仕様で塗装を行っていましたが、腐食性の高い環境下では頻繁に塗り替え工事や点検が必要となるため問題となっていました。
1970年以降より高い耐久性を持つ塗装仕様「重防食塗装」が考案されました。
従来の一般的な塗装と比較し、耐久性は3倍以上となっており塗り替え周期を大幅に延長する事が出来ました。
【なぜ?鉄が錆びるメカニズムと対策】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/225748/
『重防食塗装の定義』
重防食塗装は「海岸や海上のような腐食性の厳しい環境に建設される鋼構造物の塗り替え周期を長くするため防食性、耐久性を有する防食塗装の事です。
更に条件としてこれらを満たす塗装とされています。
[重防食塗装の条件]
・ブラストにて素地調整を行う
・無機/有機ジンクリッチペイントにて防食下地を行う
・腐食因子の遮断性に優れた塗料を下塗塗料として使用する。
・耐候性に優れた上塗塗料を使用する。
・合計膜厚は250μm以上
・新設塗装に期待する耐久性は30年以上
当然ですが通常の塗装時と同様に管理と実施が必要となっています。
・ブラスト処理後4時間以内の塗装
・各工程での適切な乾燥時間と環境管理
・品質管理の為の膜厚管理及び測定
【ブラストの規格 ISOとSSPC】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/187739/
【金属塗装 ~塗装の流れ(工程)を紹介~】
https://ja.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/188904/
『重防食塗装の耐久性』
重防食塗装の期待耐久年数は新設塗装では50年、塗り替え工事では40年と言われます。
塗膜厚も厚いため経年劣化による膜厚減少の影響を受けにくく、定期的なメンテナンスを行う事によって更に長寿命化します。
また上塗塗料はウレタン樹脂塗料やフッ素樹脂塗料を使用されますが、フッ素樹脂塗料の方が耐候性に優れているのでより耐久性を確保できます。
[ウレタン樹脂塗料]
2年目以降塗膜劣化 2.0μm/年
[フッ素樹脂塗料]
7年目以降塗膜劣化 0.5μm/年
【膜厚(塗装の厚み)の重要性】
https://x.gd/hPHFF
『重防食塗装の仕様』
重防食塗装仕様の一例です。
素地調整:ブラスト処理[SSPC SP-10 / ISO Sa2.5]
防食下地:無機ジンクリッチペイント 75μm
ミストコート:エポキシ樹脂塗装下塗り -μm
下塗り:エポキシ樹脂塗装下塗り 120μm
中塗り:ふっ素樹脂塗装中塗り 30μm
上塗り:ふっ素樹脂塗装上塗り 25μm
最も簡素な仕様で上記の様になり、想定される環境や耐用年数を考慮しここから塗装工程を追加・変更していく形となります。
【塗装は下地で性能が決まる!?】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/229378/
【塗料の種類 ~樹脂の特徴について~】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/185093/
『重防食塗装のメリット』
重防食塗装は塗り替え周期を長期化する目的で考案された仕様ですが、様々なメリットがあります。
・ライフサイクルコスト(LCC)を削減
塗り替え工事や点検・保守に必要なコストを大幅に低減する事でLCCを削減します。
・耐用年数を超えた長寿命化
一般的に耐用年数を終えた構造物は安全性などの理由により処分となる場合がありますが、高い耐久性で構造物への腐食を防ぎ長寿命化させる事が出来ます。
・生産性の確保
腐食による流量減少や摩擦拡大などを防ぎ、生産性を一定に保つことができます。
また塗り替え工事や保守工事に伴う設備停止の頻度を減少させます。
・環境負担の軽減
腐食を防ぎ、塗り替え・保守を減らす事により本来必要となっていた大量の資材を削減し環境負担を減らします。
・作業負担の軽減
過酷な現場での塗り替え・点検作業を減少させ負担を軽減、腐食を防ぐことで安全性を向上させます。
【LCC(ライフサイクルコスト)を低減させる塗装】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/192117/
『まとめ』
重防食塗装は産業構造物の防食技術において中心的な役割を果たしています。
その高い防食性能とライフサイクルコストの最適化効果により、多くの産業分野で採用が進んでいます。
技術の進歩とともに、さらなる性能向上と環境負荷低減が期待される重防食塗装。
これからも重防食塗装の需要は増加していくと見込まれ、産業インフラの安全性と経済性を確保する大きな役割を担っていく。
原田鉄工では長年重防食塗装について研究・施工を続けてきました。
最新の設備と積み重ねた技術、経験によって高品質な塗装を提供しております。
社内にて最も優れた素地調整である「大型ブラスト設備」と広大な「屋内塗装設備」を完備しております。
ブラスト処理によって完全に金属表面を洗浄・露出、表面に微細な凹凸を形成する事で、塗料の密着性を大幅に向上させ高い耐久性を確保します。
その後の塗装では膜厚や塗装環境を徹底的に管理する事で「長期間」「綺麗」で「錆びない」塗装を提供します。
創業から80年間、海上・海中・沿岸部などのとても「錆びやすい環境」で使用される鉄製品の錆を防ぐため、様々な設備・技術を身に付けてきました。
原田鉄工でブラスト処理・塗装を行った製品の耐久性は50年程度とされています。
【ブラスト加工の構造と効果】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/199004/
原田鉄工ではお客様のニーズに合わせたカスタマイズされた重防食塗装ソリューションを提案いたします。
構造物の長寿命化とライフサイクルコストの最適化にお悩みの方は、ぜひ当社にご相談ください。
【工場見学】 原田鉄工 ブラスト・塗装 防錆部
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/177785
◎耐用年数(英語:Useful life)
固定資産を通常の用途用法に沿って使用した場合、本来期待する役割を果たすとみなされる期間。
耐用年数は減価償却資産の使用可能な期間を指します。
◎防食(Anticorrosion)
金属材料の腐食を止める又は腐食速度を遅らせるために行う処理。
耐食・防食・防錆と似たような言葉がありますが、耐食は金属の素材自体が腐食に耐える性能。防食・防錆は金属の腐食を防ぐ事。
上記のような意味合いで使われることが多いです。
◎無機ジンクリッチペイント
亜鉛末を大量に含んでいる下塗り専用の塗料。
亜鉛は鉄よりもイオン化傾向が大きく錆やすい性質があるので、塗料が代わりに錆びる事で鉄を腐食から守ります。
腐食に強いので、大型で環境条件の厳しい船舶や橋梁、プラントなどで多く使用されます。
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原田鉄工 ブラスト設備
グリットブラスト・サンドブラスト どちらも自社製
幅7m×奥行10m×高さ3.5m
【グリットブラストとサンドブラストの違い】
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担当:垰(タオ)
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会社名 |
原田鉄工 株式会社 (はらだてっこう) |
エミダス会員番号 | 98405 |
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国 | 日本 | 住所 |
日本 広島県 広島市西区 |
電話番号 | ログインをすると表示されます | FAX番号 | 082-293-0286 |
資本金 | 4,800 万円 | 年間売上高 | |
社員数 | 50人 | 担当者 | 垰 |
産業分類 | 重電関係 / 産業用機械 / 輸送機器 | ||
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