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【脱脂処理】塗装のプロが脱脂の方法と効果を教えます!
脱脂処理は油分や汚れなどの付着物を除去する表面処理の方法です。
塗装や接着を行う場合、表面に油分や汚れが残っている状態だと表面に密着する事ができないため簡単に剥がれ落ちてしまう不良が発生します。
そのため『脱脂処理は塗装や接着前には欠かせない重要な工程』となります!
今回は塗装を続けて80年以上の歴史を持つ原田鉄工が脱脂処理の「方法」と「効果」を紹介します!
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『表面処理について』
表面処理とは「素材表面の性能を向上・改善させたり、新たな性質や機能を与える」加工方法の事です。
塗装も表面処理の1つですが表面をコーティングする事で錆などを防ぐ防錆能力が付与され、見た目が良くなり美観が向上するといった加工となります。
多くの処理方法がありますが有名なのは「塗装」「メッキ」「熱処理」などがあります。
『脱脂処理について』
脱脂処理とは表面に付着した油分や汚れなとを取り除く処理となります。
表面処理の方法であり、塗装や接着する工程の前作業として必要とされる処理です。
この脱脂処理を怠ると、接着不良や塗装不良の原因に直結しますので重要な工程となります。
【金属塗装が剥がれる原因】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/185104
【塗装不良が発生する原因と対策】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/217006/
『脱脂処理の方法』
脱脂処理は大型槽に浸漬させる方法などもありますが最も広く行われているのは
有機溶剤となる「シンナー」「ガソリン」「アセトン」や「中性洗剤」「専用のクリーナー」などを使用し、油分・汚れ残りが無いように清潔な布などで拭き上げつ方法となります。
有機溶剤であるシンナー等は洗浄力が高く、揮発性しやすいで作業性が高いのが特徴となります。
中性洗剤は洗浄力と揮発性は低いですが、簡単に入手でき危険性が無いことが特徴です。
『脱脂処理の注意点』
脱脂処理を行う場合にはいくつかの注意点があります。
《有機溶剤の場合》
・取扱に注意が必要で、ゴーグル・マスク・手袋など着用してから使用しましょう。
・可燃性のため火気厳禁となり、冬場などは静電気にも注意が必要です。
・対象の素材によっては溶解する可能性があります。
《中性洗剤・クリーナーの場合》
・付着している油の種類によっては洗浄力が不足している場合があるので注意しましょう。
・揮発性が低いため脱脂処理後は乾拭きを行い、十分乾燥させる必要があります。
・中性洗剤の場合は洗剤残りが無いように、注意する必要があります。
『脱脂処理の効果』
脱脂処理を含む表面処理は塗装工程の中で最も重要とされています。
脱脂処理を行う事で以下の効果があります。
①不良を防ぐ
油分による弾き、密着不良を防止する事が可能です。
②仕上がりの向上
汚れや油分が塗料と混ざり仕上がりが悪くなることを防ぎ、美しくします。
③耐久性の向上
密着不良による塗装の剥離、塗膜の不均一を防ぎ塗装の耐久性を最大限引き出します。
『脱脂処理の規格』
脱脂処理にはSSPC-SP1という規格が広く使用されています。
米国構造物塗装協会(Steel Structures Painting Council USA)によって定められた規格です。
SP1は肉眼で見える表面の付着物(油、汚れ、グリース、有機化合物など)を溶剤によって洗浄する必要があります。
【SSPC-SP1】溶剤洗浄で行う表面処理について
https://ja.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/210619
【SSPCの規格をまとめて紹介】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/208826
『まとめ』
脱脂処理とは「油分や汚れを除去する処理」
塗装工程で最も重要とされる表面処理の一つとなります。
脱脂処理に使用する溶剤や洗剤は数多くありますが、長所と短所がありますので素材や付着している油分・汚れを考慮して選ぶ必要があります。
脱脂処理を行う事で表面の密着性・仕上がりだけではなく耐久性までを向上させることができます。
原田鉄工では塗装の素地調整に最も適した「大型ブラスト設備」、表面を傷つける事なく付着物を除去する「特殊薬品」
2つの方法で錆・油分・汚れといった異物を除去する事が可能です。
広大な「屋内塗装設備」も完備しておりますので、金属表面を完璧に洗浄・露出、表面に微細な凹凸を形成する事で、塗料の密着性を大幅に向上させ高い耐久性を確保します。
その後の塗装では膜厚や塗装環境を徹底的に管理する事で「長期間」「綺麗」で「錆びない」塗装を提供します。
【錆落とし】傷つけずに錆だけ落とす
https://ja.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/244271/
【金属のサビ落とし】ブラスト加工の効果と選び方
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/232591
創業から80年間、海上・海中・沿岸部などのとても「錆びやすい環境」で使用される鉄製品の錆を防ぐため、様々な設備・技術を身に付けてきました。
原田鉄工でブラスト処理・塗装を行った製品の耐久性は50年以上とされています。
製品寿命を大幅に延長させ、「確かな安全性の確保」と「トータルコスト・資源の削減」に貢献します。
【LCC(ライフサイクルコスト)を低減させる塗装】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/192117/
◎脱脂処理(英語:Degrease)
塗装前に材料表面に付着したゴミや油分を取り除くために有機溶剤(シンナー等)で洗浄を行う事。
油分が残っていると塗料がはじかれたり、付着不良が起こる可能性がある。
◎表面処理(英語:Surface treatment/Surface preparation)
素材表面の性質を向上させる目的に行う処理のことです。
研磨・塗装・メッキ・熱など多くの処理方法があります。
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原田鉄工 ブラスト設備
グリットブラスト・サンドブラスト どちらも自社製
幅7m×奥行10m×高さ3.5m
【グリットブラストとサンドブラストの違い】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/175611/
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ブラスト・塗装の事ならお任せください。
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担当:垰(タオ)
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会社名 |
原田鉄工 株式会社 (はらだてっこう) |
エミダス会員番号 | 98405 |
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日本 広島県 広島市西区 |
電話番号 | ログインをすると表示されます | FAX番号 | 082-293-0286 |
資本金 | 4,800 万円 | 年間売上高 | |
社員数 | 50人 | 担当者 | 垰 |
産業分類 | 重電関係 / 産業用機械 / 輸送機器 | ||
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