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【SSPC SP-1】溶剤洗浄で行う表面処理について
SSPCは米国構造物塗装協会(Steel Structures Painting Council USA)によって定められた規格です。
SP-1は肉眼で見える表面の付着物(油、汚れ、グリース、有機化合物など)を溶剤によって洗浄する必要があります。
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『表面処理について』
表面処理とは「素材表面の性能を向上・改善させたり、新たな性質や機能を与える」加工方法の事です。
塗装も表面処理の1つですが表面をコーティングする事で錆などを防ぐ防錆能力が付与され、見た目が良くなり美観が向上するといった加工となります。
多くの処理方法がありますが有名なのは「塗装」「メッキ」「熱処理」などがあります。
『SSPC SP-1とは』
SSPCはアメリカの非営利組織で産業・海上構造物を保護するコーティングを専門としています。
そこで定められた素地調整の規格の1つとなります。
溶剤を表面へ直接塗付したり、布やブラシに含ませて拭き取るなどの方法で表面に付着した油、汚れ、グリースなどの汚染物質を除去します。
SSPC規格ではSP-5、SP-10のブラスト処理前だけでなく、SP-3のパワーツールクリーニング処理前でも必ずこのSSPC SP-1を行う必要があります。
【SSPCの規格をまとめて紹介】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/208826
『SSPC SP-1の作業方法』
1.表面に付着している埃をワイヤーブラシ等で取り除く。
2.表面を溶剤で吹き付ける、拭きあげる、浸すなどの方法で汚染物質を除去する。
3.清潔な乾燥空気などを使用し、表面の残留物を全て除去する。
『SSPC SP-1で使用される溶剤』
使用する溶剤は多くの種類があるため、表面の材質と除去すべき汚染物質を見極めて選定する必要があります。
一般的に広く使用されるのは下記の溶剤です。
・アセトン
・キシレン
・トルエン
・家庭用洗剤
『SSPC SP-1の注意点』
溶剤の危険性
・一部の溶剤は危険性が高いものが含まれますので、作業環境や防具などの対策が必要となります。
汚染状態の確認
・作業で使用する溶剤はもちろんの事ブラシやウエス、エアーなどは清潔でなければいけません。
『SSPC SP-1を行うメリット』
SSPC規格で素地調整を行う場合にはSP-1を最初に行う必要があります。
ブラスト処理は油やグリースなどを除去するには効果的ではないとされるからです。
SP-1にて表面を洗浄した後、ブラスト処理を行う事によって塗装などのコーティングに最適な表面へできるのです。
一切の汚染物質が無い表面へ塗装を行う事で長期間製品を保護する塗膜が形成され、耐久性・コスト・安全性など様々な部分の向上が期待できます。
『まとめ』
SSPC SP-1は表面処理の規格であり、溶剤を使用して表面を洗浄する方法です!
油、汚れ、グリースといった汚染物質を溶剤を吹き付ける、拭きあげる、浸すなどの方法で全て除去します。
表面の状態を確認し、除去すべき汚染物質に効果的な溶剤を選ぶ必要があります。
溶剤は危険性が高いものもありますので、使用環境には注意してください。
また油やグリースなどが残留した場合、塗料などのコーティングは弾かれてしまい密着不良となりますので洗浄後の状態をしっかりと確認する必要があります。
SSPC SP-1にて溶剤洗浄後、SSPC SP-5などのブラスト処理された表面は塗料とより強く密着し剥離を防ぐ事が可能です。
塗装剥離の原因はほとんどが素地調整とされています。
【金属塗装が剥がれる原因】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/185104
原田鉄工ではSSPC規格以外のISO規格などにも対応できますので、お気軽にご相談ください。
国内・国外向けの多くの製品へブラストと塗装を施した実績があり、製品の長寿命化とメンテナンス頻度を削減する事によるコスト削減へ貢献してきました。
数少ないブラスト・塗装の一体型工場ですので、ブラスト後は社内で直ちに塗装する事が可能です。
また適切な管理が必要となる塗膜厚についても厳しく検査・管理を行いますので、ムラの無い均一な塗膜を形成させる事ができます。
【よく耳にするもう一つの規格ISOについては下記リンクを参照ください】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/210553/
グレードの高い素地調整を行えばそれだけコストが必要にはなりますが、その分塗膜は長持ちしメンテナンス頻度を減少させます。
塗膜寿命は素地調整に大きく左右されます。
【SSPC SP-5 】ブラストで行う素地調整について
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/207747/
【LCC(ライフサイクルコスト)を低減させる塗装】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/192117/
◎素地調整(英語:Surface preparation)
素地をより塗装に適した状態にする処理の事です。
素地調整で素地のサビ・汚れ・劣化した塗膜など除去し、更に形成した凹凸によって塗料の付着性を大きく向上させます。
塗装寿命に影響する原因は素地調整によるものが50%を占める程、重要な処理となります。
◎ケレン
ケレンは元々英語のクリーン(Clean)から来ているようで、塗装前の下地を綺麗にするという意味になります。
1種ケレン~4種ケレンまで工法と除錆率により分類される。
塗装物に対して塗料の密着性を向上させるために表面に凸凹のキズをつけたり、中古品なら古い塗料や錆を剥がすなど行います。
◎塗膜(英語:Coating film)
塗装した塗料が完全硬化した塗料の被膜。
塗膜により塗装対象物を覆い隠す事でサビや劣化から保護します。
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原田鉄工 ブラスト設備
グリットブラスト・サンドブラスト どちらも自社製
幅7m×奥行10m×高さ3.5m
【ブラストの仕組み ~エアーブラスト装置について~】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/199332/
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ブラスト・塗装の事ならお任せください。
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担当:垰(タオ)
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会社名 |
原田鉄工 株式会社 (はらだてっこう) |
エミダス会員番号 | 98405 |
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資本金 | 4,800 万円 | 年間売上高 | |
社員数 | 50人 | 担当者 | 垰 |
産業分類 | 重電関係 / 産業用機械 / 輸送機器 | ||
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