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リバースエンジニアリングとは、既存の製品を3Dスキャンでデータ化し、その構造や動作原理を分析する技術です。この分野でも、金属積層造形(AM)技術の活用が進んでいます。
古い機械や車両の部品再生と金属3Dプリンター
旧車、鉄道車両、産業機械などの古い部品は、メーカーの廃業や設計図の紛失により、再製作が難しい場合があります。一部品のために新たな金型を作るには、高額なコストがかかることも課題の一つです。
こうした問題を解決する手段として、金属3Dプリンターの活用が注目されています。既存部品を3Dスキャナーで測定し、そのスキャンデータを基に3Dデータを作成。金属3Dプリンターで造形することで、従来の方法では再生が難しい部品の復元が可能になります。
事例紹介:路面電車の部品再生
当社では、路面電車の部品再生にも取り組んでいます。その一例が、方向制御装置の部品再生です。
この部品は元々鋳鉄製でしたが、3Dスキャンを行い、得られたデータを基に金属3Dプリンターで造形。その際、材料をチタン合金に変更することで、元の形状を維持しながらも40%以上の軽量化を実現しました。さらに、チタンの優れた耐蝕性により、部品の耐久性も向上しています。
路面電車やクラシックカーなどの古い車両では、長年の使用によって部品が摩耗し、交換が必要になることがあります。しかし、図面が残っていない場合、従来の手法では部品の再生が困難です。
金属積層造形を活用すれば、3Dスキャンと造形技術により、部品を正確に再現できるだけでなく、素材変更による軽量化や耐久性向上も可能になります。こうして古い部品が再生されることで、その機能が蘇り、新たな価値を生み出します。
積層造形技術は、過去の資産を未来へつなぐ手段として、多くの分野で活用が進んでいます。
会社名 |
日本積層造形 株式会社 (にほんせきそうぞうけい) |
エミダス会員番号 | 95395 |
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国 | 日本 | 住所 |
日本 宮城県 多賀城市八幡 |
電話番号 | 022-290-0630 | FAX番号 | 022-290-0631 |
資本金 | 9,900 万円 | 年間売上高 | |
社員数 | 28人 | 担当者 | 遊佐 俊一 |
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