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金属3Dプリンターは、複雑形状の部品製造や軽量化、高精度な試作・量産に対応できる革新的な技術です。
導入にはコストや精度、納期といった重要な要素を十分に理解する必要があります。
金属3Dプリンターを導入する前に考慮すべきポイントを詳しく解説します。
【金属3Dプリンター導入前に検討すべき3つの重要点】
1. コスト
・ 設備導入費、材料費、運用コストを総合的に評価
・ 造形サイズや使用材料により、コスト構造が異なる
2. 精度
・ 造形方式による精度の違いを把握し、用途に応じた最適な選択を行う
・ 造形後の後処理が必要な場合の精度管理も考慮
3. 納期
・ 試作から量産までのリードタイムを短縮できるが、設計や後処理の時間も影響する
・ 材料供給や加工プロセスの効率化による納期最適化が必要
【金属3Dプリンター導入時のコストの考え方】
1. 設備導入コスト
・ SLM方式(レーザー)とEBM方式(電子ビーム)で機器の価格が異なる
・ 導入後の維持費(メンテナンス、ソフトウェア、エネルギー消費)も考慮
2. 材料コスト
・ ステンレス鋼、チタン合金、ニッケル合金、銅合金など、使用材料ごとに価格が変動
・ 粉末材料の品質が造形精度や強度に直結するため、高品質な材料の選定が重要
3. 造形プロセスにかかるコスト
・ 造形時間が長くなると、電力消費や人件費が増加
・ サポート材の使用量を最適化し、材料費の削減が可能
4. 後処理コスト
・ 造形後の熱処理、研磨、機械加工の必要性を考慮
・ サポート材の除去や表面仕上げのコストも重要
【金属3Dプリンターの精度を決めるポイント】
1. 造形方式による精度の違い
・ SLM方式(レーザー積層)
- 高精度な造形が可能で、微細形状の部品製造に適している
- 積層ピッチが小さいため、表面が滑らか
・ EBM方式(電子ビーム積層)
- 高温環境で造形するため、内部応力が少なく、強度が高い
- 造形速度が速いが、表面粗さがやや大きくなる
2. 造形サイズと精度の関係
・ 大型部品の造形は、歪みや精度のバラつきが発生しやすい
・ サポート材の最適な配置が、精度維持のポイント
3. 後処理の影響
・ 造形後の熱処理によって、機械的特性や寸法精度が向上
・ 研磨や切削加工を行うことで、最終的な精度を調整可能
【金属3Dプリンターの納期に関する重要点】
1. 設計から製造までのプロセス
・ 設計データ(CAD)作成から造形準備、後処理までの全体工程を把握
・ 造形時間は部品のサイズ・形状・材料によって異なる
2. 造形時間の最適化
・ 造形レイアウトの最適化により、複数の部品を一度に造形可能
・ 積層ピッチやスキャン速度の調整で時間短縮が可能
3. 後処理時間の考慮
・ サポート材の除去、熱処理、表面仕上げなど、後処理にかかる時間を含めた納期管理が必要
・ 仕上げ工程の自動化が進み、リードタイム短縮が可能になっている
【金属3Dプリンター導入に向けたチェックリスト】
1. 目的に合った造形方式を選択しているか
・ 高精度な部品が必要か、大型部品の製造が必要かを検討
2. コストと生産量のバランスを考慮しているか
・ 小ロット生産向けか、大量生産にも対応可能かを確認
3. 材料選定と調達コストを把握しているか
・ 必要な材料の供給が安定しているかを確認
4. 納期短縮のためのプロセスを最適化しているか
・ 設計・造形・後処理の各工程を効率化できるか検討
5. 造形後の後処理設備や工程を整えているか
・ 造形後の熱処理、切削、研磨などの工程を考慮
【まとめ】
金属3Dプリンターの導入には、コスト、精度、納期といった重要な要素を十分に考慮する必要があります。
設備導入や材料調達、後処理コストを適切に管理し、目的に合った造形方式を選択することが成功の鍵となります。
また、試作から量産までのリードタイムを短縮するために、設計の最適化や生産プロセスの効率化が重要になります。
これらの要素を適切に管理することで、金属3Dプリンターを最大限に活用し、競争力のある製品開発が可能になります。
日本積層造形株式会社では、金属3Dプリンターの導入支援や試作・量産対応を行っています。
コスト管理、精度向上、納期短縮のための最適なソリューションを提供し、企業の製造プロセスをサポートします。
金属3Dプリンターの導入や活用をご検討の企業様は、お気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせ】
日本積層造形株式会社
〒985-0874 宮城県多賀城市八幡一本柳3-8
TEL:022-290-0625
FAX:022-290-0631
URL:https://www.jampt.jp
| 会社名 |
日本積層造形 株式会社 (にほんせきそうぞうけい) |
エミダス会員番号 | 95395 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 宮城県 多賀城市八幡 |
| 電話番号 | 022-290-0630 | FAX番号 | 022-290-0631 |
| 資本金 | 9,900 万円 | 年間売上高 | |
| 社員数 | 32人 | 担当者 | |
| 産業分類 | 重電関係 / 産業用機械 / 輸送機器 | ||
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