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装置部品の加工工程では、製品を確実に保持しながら精度を維持する固定方法の検討が重要になります。とくに小型部品や樹脂部品の場合、クランプ方法によっては変形や位置ズレが発生しやすく、加工精度や作業効率に影響することがあります。
既製の汎用治具では形状や寸法に適合しないケースも多く、装置部品ごとに専用の固定方法を検討する場面も少なくありません。そのため、部品形状や加工工程に合わせて専用の固定治具を製作することで、加工精度の安定や作業性の向上が期待できます。
特に樹脂材料を用いた固定治具は、製品への当たりのやわらかさや軽量性などの特性から、装置部品の保持用途で採用されることがあります。こうした治具は、製品形状に合わせた加工設計が重要になります。
この記事では、POM材を用いた製品固定治具の加工事例として、旋盤とマシニングセンターによる製作内容、構造の特長、装置部品での活用例、導入検討時の判断ポイントについて整理します。
【技術・製品概要】
POM(ポリアセタール)を材料とした製品固定治具の加工事例です。旋盤加工とマシニングセンター加工を組み合わせ、装置部品の保持用途に対応する形状として製作されています。自動車関連装置部品の工程で使用される固定治具として加工されたものです。
〈製品概要〉
・材質:POM
・サイズ:φ50×L15程度
・加工方法:旋盤・マシニングセンター
・精度:±0.01~±0.1
・加工日数:10日程度
※形状や製作状況によって異なります
【特長・技術ポイント】
〈POM材による製品保護と安定保持〉
POMは機械的強度と耐摩耗性を備えたエンジニアリングプラスチックであり、治具用途にも使用される材料です。金属治具と比較すると製品への当たりがやわらかく、部品表面への影響を抑えながら保持できるという特徴があります。装置部品などの保持用途では、こうした特性が治具材料として選ばれる理由になる場合があります。
〈旋盤加工による円筒形状の高精度加工〉
外径φ50の円筒形状は旋盤加工によって製作されています。回転対称形状の加工では旋盤加工が適しており、外径や内径の同軸精度を確保しやすいという利点があります。装置部品の位置決めや保持に関わる寸法精度を確保するため、加工工程の選定が重要になります。
〈マシニングセンターによる追加形状加工〉
製品保持や位置決めに必要な形状はマシニングセンターで加工されています。旋盤加工だけでは対応できない形状や段付き構造などにも対応できるため、治具設計の自由度が広がります。複数工程を組み合わせることで、用途に合わせた形状製作が可能になります。
〈用途に応じた精度範囲への対応〉
本治具では±0.01~±0.1程度の精度範囲で加工が行われています。治具部品は装置精度や製品寸法と関係するため、必要以上の精度設定ではなく用途に合わせた加工精度の検討が重要です。適切な精度設定により加工コストと機能のバランスを取ることができます。
【活用例】
〈自動車関連装置部品の固定治具〉
自動車関連装置の部品加工工程では、部品形状に合わせた固定治具が必要になることがあります。既製クランプでは保持が難しい形状の場合、専用治具によって安定した固定が可能になります。樹脂治具を採用することで、製品表面への影響を抑えながら加工工程を進めることができます。
〈装置部品の位置決め補助治具〉
加工工程や組立工程では、部品の位置決め補助として治具が使用されることがあります。円筒形状の保持構造は、部品の位置ズレを抑えながら安定したセット作業を行う際に有効です。装置部品の加工精度を維持するための補助部品としても活用されています。
〈試作設備や少量生産ラインの専用治具〉
試作設備や少量生産の工程では、専用治具を短納期で製作する必要が生じる場合があります。旋盤とマシニングセンターを組み合わせた加工により、形状に合わせた治具製作が可能になります。装置仕様に応じた治具の検討にも対応できるケースがあります。
【判断軸・導入メリット】
装置部品用の固定治具を検討する際には、次のような条件を整理することで加工方法や治具構造を検討しやすくなります。
・用途(加工治具、保持治具、位置決め治具など)
・製品形状および外形寸法
・必要な加工精度
・材質(樹脂、金属など)
・数量
・使用環境(温度、油、振動など)
・装置側の固定方法
・追加加工や表面処理の有無
これらの条件を整理することで、治具の材料選定や加工方法、形状設計の方向性を決めやすくなります。用途によっては樹脂治具と金属治具の使い分けが必要になる場合もあります。
【まとめ】
装置部品の加工工程では、製品形状に合わせた固定方法の検討が重要になります。汎用治具では対応が難しい場合、専用の製品固定治具を製作することで加工精度や作業安定性の確保につながることがあります。
今回紹介したPOM製の固定治具は、旋盤加工とマシニングセンター加工を組み合わせて製作された装置部品用の治具事例です。樹脂材料を使用することで製品への当たりを考慮した保持構造を実現しています。
治具製作では、用途、形状、精度、数量、使用環境などの条件によって最適な構造や加工方法が変わります。装置部品や加工工程に合わせた専用治具の検討が必要になる場合、仕様整理の段階から相談することで対応方法を検討することが可能です。
【お問い合わせ先】
有限会社出川工作所
〈藤沢本社工場〉
〒251-0052 神奈川県藤沢市藤沢5-3-7
〈二本松工場〉
〒964-0811 福島県二本松市宮戸82-8
TEL:0243-22-2474
FAX:0243-22-1543
URL:https://degawa.jp/
| 会社名 |
有限会社 出川工作所 (でがわこうさくしょ) |
エミダス会員番号 | 93022 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 神奈川県 藤沢市 |
| 電話番号 | 0466-24-2667 | FAX番号 | 0466-24-2668 |
| 資本金 | 年間売上高 | ||
| 社員数 | 40人 | 担当者 | 斎藤 孝道 |
| 産業分類 | 治工具 / 産業用機械 / 輸送機器 | ||
| 主要取引先 |
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