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プラスチックの熱伝導率とは? ~豆知識~
プラスチックは一般的に熱を伝えにくい(熱伝導率が低い)素材です。
これは、金属のように熱を伝える役割を担う自由電子がほとんどないためです。
しかし、種類によって熱伝導率には幅があり、また熱伝導性フィラー(充填剤)を配合することで熱伝導率を高めた「高熱伝導性プラスチック」も開発されています。
一般的なプラスチックの熱伝導率の例
プラスチックの熱伝導率は、種類によって幅がありますが、一般的に0.1~0.5 W/(m·K)程度と金属に比べて非常に低い値です。これはプラスチックが熱を伝えにくい(断熱性が高い)材料であることを意味します。
ポリエチレン(LDPE): 0.33 W/(m·K)
ポリエチレン(HDPE): 0.50 W/(m·K)
ポリプロピレン: 0.11~ 0.33 W/(m·K)
ナイロン6: 0.25 W/(m·K)
*熱伝導性プラスチックの熱伝導率
金属との比較: 非常に熱伝導率が低いプラスチックですが、アルミニウム(約 200 W/m・K)と比較するとその差は歴然です。
熱伝導性プラスチックでも金属には及びませんが、金属代替材料として熱対策部品に利用されています。
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https://ja.nc-net.or.jp/company/92058/product/detail/246539/
【 プラスチックの熱伝導率に影響を与える要因 ~豆知識~ 】
・ 結晶化度: 結晶化度が高いほど、一般的に熱伝導率も高くなります。
・ フィラー: 金属粉末、炭素繊維、グラファイト、セラミックスなどのフィラーを添加することで、熱伝導率を調整できます。
・ 温度: 非晶性のプラスチックは、ガラス転移温度までは温度の上昇とともに熱伝導率が増加しますが、ガラス転移温度を超えると低下します。
*用途によって使い分け : 求められる性能に応じて、最適なプラスチックを選択する必要があります。
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| 会社名 |
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エミダス会員番号 | 92058 |
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| 国 | 日本 | 住所 |
日本 愛知県 碧南市 |
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| 資本金 | 9,900 万円 | 年間売上高 | |
| 社員数 | 300人 | 担当者 | 長田 和徳 |
| 産業分類 | 輸送機器 | ||
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