離形とは _ プラスチック成形金型　～豆知識～
「離形（りけい）」とは、成形品を金型から円滑に取り出すこと、またはその性質などを指す言葉です。離型不良は、金型への付着により製品が傷ついたり変形したりする問題で金型設計での配慮が重要です。

離型不良とその対策
離型不良とは：成形品が金型からスムーズに取り出せず、製品の品質低下や生産コスト増加につながる現象です。
対策：金型設計の段階で、抜き勾配の確保やスライドコアの配置などを十分に検討します。

成形品が金型の中に残ってしまう現象を離型不良と呼んでいます。
離型不良は、以下のような原因が絡み合って発生します。
（1）成形品の収縮
（2）成形品の肉厚
（3）成形材料のすべりやすさ
（4）キャビティ、コアの表面あらさ
（5）キャビティ、コアの抜き勾配
（6）型開き時の成形品の表面温度
（7）突き出し速度
（8）突き出しピンの本数と配置
（9）成形品のコーナー形状
（10）成形品とキャビティ、コアの間の真空状態　など

【対策事例】
金型設計をする際に初期検討で十分に配慮をしておくことが重要です。

具体的には、（＊ポイント）
成形品の形状や素材・ゲート位置・抜き勾配・成形品の高さ・スライドコアや傾斜ピンの配置・成形品の肉厚など

【まとめ】
離型不良のように複数の要因が絡み合って発生する不良については、解析で見つけることはなかなか困難です。
弊社では経験豊富なスタッフが金型成立性の検討をしたうえで、お客様とすり合わせを行います。
技術相談や材料選定にお困りの際は、日進工業株式会社へ是非ご相談ください。

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日進工業株式会社
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