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ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)は、スーパーエンジニアリングプラスチックの代表的な素材であり、優れた耐熱性・耐薬品性・機械的強度を持つ高性能樹脂です。PEEKの最大の特徴は、その耐熱性であり、融点は343℃と非常に高く、高温環境でも安定した性能を維持します。また、機械的強度にも優れており、金属部品の代替として幅広い分野で活用されています。
現在、日進工業株式会社ではVICTREX社製のPEEKをメインに製造しております。
▼VICTREX社ホームページ
https://www.victrex.com/ja/
■ PEEKの主な特性
1. 耐熱性
PEEKは343℃の融点を持ち、連続使用温度は250℃を超えるため、航空宇宙や自動車などの高温環境下でも使用可能です。
2. 機械的強度
高い引張強度と剛性を持ち、金属代替として十分な耐久性を発揮します。さらに、耐摩耗性にも優れており、摺動部品などに適用可能です。
3. 耐薬品性
酸、アルカリ、有機溶剤に対して高い耐性を持ち、化学環境下でも劣化しにくいため、医療機器や化学プラント部品に活用されています。
4. 軽量性
比重は1.3前後と軽く、金属部品をPEEKに置き換えることで大幅な軽量化が可能です。特に自動車や航空機では、燃費向上に貢献します。
5. 電気絶縁性
高い電気絶縁性を持ち、電気・電子機器の部品としても使用可能です。
■ PEEKの主な用途
・自動車産業
エンジン周辺部品、燃料系部品、ギア、ベアリングなどの高耐熱・高強度部品に活用され、軽量化と耐久性向上に貢献します。
・航空宇宙
高温・高圧環境に耐えられるため、ジェットエンジン部品や機体構造材として利用されています。
・医療分野
PEEKは人体に対して生体適合性が高く、インプラントや手術器具の素材としても使用されています。
・電子機器
高い電気絶縁性を持つため、半導体装置や絶縁部品として採用されています。
・化学・エネルギー産業
耐薬品性に優れているため、石油・ガス産業の機械部品や化学プラントの部品としても適しています。
■ PEEKの今後の展望
PEEKは優れた特性を持ち、今後もさまざまな分野での利用拡大が期待されています。一方で、PEEKのリサイクル技術や生産コストの低減が課題として挙げられており、これらの課題を克服することで、さらなる市場拡大が見込まれます。
■ まとめ
ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)は、耐熱性、耐薬品性、機械的強度に優れたスーパーエンジニアリングプラスチックであり、多くの産業分野で活用されています。特に、金属の代替としての需要が高まり、軽量化や耐久性向上を実現する素材として注目されています。PEEKの特性を最大限に活用することで、より高性能な製品の開発が可能になります。
【企業情報】
日進工業株式会社
〒447-0844 愛知県碧南市港本町4番地39
TEL:0566-42-1111
FAX:0566-42-1117
HP:https://www.enissin.com/
会社名 |
日進工業 株式会社 (にっしんこうぎょう) |
エミダス会員番号 | 92058 |
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国 | 日本 | 住所 |
日本 愛知県 碧南市 |
電話番号 | ログインをすると表示されます | FAX番号 | ログインをすると表示されます |
資本金 | 9,900 万円 | 年間売上高 | |
社員数 | 300人 | 担当者 | 長田 和徳 |
産業分類 | 輸送機器 |
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