---
アルミ部品の切削加工では、「少量なのに段取り工数が多くコストが高い」「繰り返し生産でも効率が上がらない」といった課題が発生しやすくなります。特にロボット部品のように一定数量を継続して生産する場合、段取りの回数がそのままコストに影響します。
また、少量量産では都度段取りが発生することで生産効率が安定せず、「数量が増えても単価が下がらない」という問題が生じることがあります。その結果、量産ほどのスケールメリットが得られず、コストが高止まりするケースも見られます。
こうした課題に対しては、「段取りを前提としない工程設計」によって生産効率を引き上げることが重要になります。この記事では、ゼロ段取り加工を活用し、アルミ切削におけるコスト削減と生産性向上を実現した事例をもとに、少量量産での最適な進め方を整理します。
【技術・製品概要】
対象はスカラロボットベース(ダイカスト鋳造品)で、従来は段取り工数の多さがコスト増加の要因となっていた案件です。量産専用ラインを組むほどではないものの、継続的な生産が必要な条件でした。
株式会社セイワでは、横型マシニングセンタとゼロ段取り加工を組み合わせた工程設計を採用しています。段取り作業を極力排除し、連続加工を前提とした生産体制を構築することで、コスト45%削減と月間生産量2倍を実現しています。さらに頭出し最短翌日といった立ち上げ対応にもつながっています。
【特長・技術ポイント】
〈1. 段取りを排除するゼロ段取り加工〉
従来の加工では、段取り替えのたびに工数と時間が必要になります。本事例では段取り作業を極力なくし、連続加工を前提とした工程を構築しています。これにより、段取り時間に依存しない生産が可能になります。
〈2. 少量量産でも効率が落ちない工程設計〉
少量量産では段取り頻度が高くなりやすく、効率が低下しがちです。本事例では工程を固定化することで、数量に関係なく安定した生産効率を維持しています。これにより数量増加時のコスト低減にもつながります。
〈3. 横型マシニングによる連続自動加工〉
横型マシニングセンタを活用することで、ワーク交換と加工を並行して進めることが可能になります。設備の稼働率を高めることで、生産能力の向上とコスト削減を両立しています。
〈4. コストと納期を同時に改善する体制〉
コスト削減だけでなく、生産量の増加や立ち上げリードタイムの短縮にもつながっています。頭出し最短翌日という対応力により、急な生産要求にも対応しやすくなります。
【活用例】
〈ロボット部品の少量量産〉
段取り回数の多い部品でも、工程を見直すことでコストと納期の両立が可能になります。
〈ダイカスト鋳造品の追加工〉
素材ばらつきを考慮しながらも、安定した工程での連続加工が可能になります。
〈コストが下がらない繰り返し生産品〉
工程を固定化することで、数量に応じたコスト低減が実現しやすくなります。
【判断軸・導入メリット】
アルミ切削におけるコスト削減を検討する際には、次の情報整理が重要です。
・用途(ロボット部品など)
・材質(アルミ、鋳造品など)
・形状条件
・数量(少量量産など)
・現行工程(段取り回数)
・コスト課題
・納期条件
・追加対応の有無
これらを整理することで、加工方法だけでなく工程全体の見直しによるコスト削減が可能かを判断しやすくなります。特に段取り回数が多い案件では、早期の検討が重要になります。
【まとめ】
少量量産のアルミ切削では、加工条件の最適化だけでなく、段取りそのものを見直すことが重要になります。ゼロ段取り加工により、段取りに依存しない生産体制を構築することで、コスト削減と生産性向上を同時に実現できます。
また、工程の固定化と連続自動加工を組み合わせることで、数量や納期条件に柔軟に対応できるようになります。用途や材質、数量、工程課題、納期条件を整理したうえで相談することで、より現実的なコスト削減につながります。
【お問い合わせ先】
株式会社セイワ
〒445-0887 愛知県西尾市長縄町井ノ元10-1
TEL:0563-56-2647
FAX:0563-57-4473
URL:https://www.seiwa-1.co.jp/
| 会社名 |
株式会社 セイワ (せいわ) |
エミダス会員番号 | 91843 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 愛知県 西尾市 |
| 電話番号 | 0563-56-2647 | FAX番号 | 0563-57-4473 |
| 資本金 | 2,500 万円 | 年間売上高 | 93,500 万円 |
| 社員数 | 69人 | 担当者 | 大西 一輝 |
| 産業分類 | 産業用機械 / 輸送機器 / 医療機器 | ||
| 主要取引先 |
|
||
コンテンツについて
サービスについて
NCネットワークについて
