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パイプを溶接で作る場合、裏面に境目が残ったまま溶接してしまうとパイプの強度が落ちる場合があります。そこで、強度を上げる裏波溶接(うらなみようせつ)があります。これは、突き合わせたパイプの外面から溶接する際、熱と溶融金属を裏側まで到達させ、内側(裏面)にビードを発生させた状態となります。方法により、パイプの継ぎ目を内側・外側の両面で完全に一体化させ、継手部分が母材パイプと同じ程度で高い強度を確保することを可能にします。
✅採用される分野とメリット
裏波溶接はパイプ内部の強度はもちろん、清浄性や流体の安全性が求められる分野で必要とされます。
🔷食品・飲料プラント
🔷製薬・医療設備
🔷化学プラント(特に高純度ガスや特殊化学品)
🔷原子力・火力発電設備
特に以上の分野で多用され、ハラサワが納入することの多い自動車やバイクの分野でも強度が求められるため必要です。裏波溶接の特徴は、パイプ内面に段差や隙間がない点にあります。通常の外面からの溶接では、内面にわずかな凹凸ができやすく、液溜まり(デッドスペース)が発生することがあります。流体がスムーズに流れず、滞留することで細菌の増殖や腐食の原因となることもあります。また、その部分には応力が集中し、 継手部に鋭利な角ができることで、熱膨張や振動による負荷がかかった際に、亀裂発生の起点(応力集中点)となりやすい傾向があります。
裏波溶接は、裏面ビードを滑らかに、かつ均一に形成することでこれらの問題点を解消し、配管の耐食性と長期間の信頼性を向上させます。
🛠️ 施工方法と高い技術が要求される理由
裏波溶接は、主にハラサワでも使用しているTIG溶接(Tungsten Inert Gas:ティグ溶接)を用いて行われます。これは、溶接電流、アーク長、トーチ操作を微妙なコントロールが可能なため、薄板やパイプの溶接に適しているためです。
裏波溶接において、最も重要かつ必須の工程が「バックシールド」です。 溶接金属が高温で溶けている間、パイプ内側の溶融部が空気中の酸素に触れると、酸化してスケール(酸化皮膜)やブローホール(気泡)が発生し、品質が悪くなります。これを防ぐために、パイプの内部空間全体にアルゴンガスなどの不活性ガスを充填し、溶接中の裏面を大気から遮断する必要があります。このバックシールドの管理が不十分だと、裏波溶接の目的である高品質な内面が得られません。
ハラサワの溶接技術者は、母材の熱膨張を予測しつつ、溶接電流、溶接速度を適切に調整し、裏面に理想的なビード(高さ0.2mm〜1mm程度で、凹凸やアンダーカットのない均一な形状)を全周にわたって途切れなく形成します。これらの技術により、強度のある内面を形成することが可能です。
| 会社名 |
株式会社 ハラサワ (はらさわ) |
エミダス会員番号 | 89487 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 東京都 荒川区 |
| 電話番号 | 03-3893-6004 | FAX番号 | 03-3893-2869 |
| 資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | 29,000 万円 |
| 社員数 | 9人 | 担当者 | 相澤 慧介 |
| 産業分類 | 産業用機械 / 輸送機器 / 照明器具 | ||
| 主要取引先 |
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