自動車(試作)
自動車(量産)
自動車電装品
【概要】
自動車の外装装置用ヘリカルギヤの製作では、熱処理スケールの除去が大きな課題でした。特に、歯底部分のスケールは除去が難しく、精密な仕上げを行わなければ、部品の機能性や組み付け精度に影響を与える可能性がありました。さらに、1バッチ6000個という大量処理が求められる中で、品質を均一に保つことが重要でした。最終的に、100ℓ振動バレル機を活用することで、全体および歯底のスケールを効率的に除去し、高精度な仕上がりを実現しました。
【熱処理スケールとは?】
焼結部品は強度を向上させるために熱処理が施されますが、その際に表面に酸化皮膜(スケール)が発生します。特に、ギヤの歯底部分に残ったスケールは摺動性を低下させ、部品の寿命や性能に悪影響を与える可能性があります。そのため、スケールを確実に除去し、滑らかな表面へ仕上げることが不可欠です。
【特長】
・振動バレル機による全体および歯底のスケール除去
・ギヤ歯の奥まで均一に仕上げ、精度を向上
・鉄系焼結部品(φ30㎜、厚さ8.5㎜、歯数48)に最適
・1バッチ6000個の大量処理に対応
【使用例】
・自動車の外装装置用ヘリカルギヤ
・トランスミッション関連部品
・高精度が求められる機構部品
【加工方法】
100ℓ振動バレル機を使用し、専用の研磨メディアとコンパウンドを組み合わせることで、ギヤ全体および歯底のスケールを効果的に除去しました。振動研磨の特性を活かし、部品の形状に合わせた最適な処理を行うことで、安定した品質を確保しました。さらに、バレル研磨後には画像検査機による全数外観検査を実施し、精度の高い仕上がりを保証しました。
【取組み】
スケール除去の工程では、特に歯底部分にしっかりとメディアが届くよう、研磨条件を何度も調整しました。処理時間や研磨メディアの選定を慎重に行い、スケールを完全に除去しながらも、部品の寸法精度や表面品質を維持することに成功しました。結果として、均一な仕上がりと生産効率の向上を同時に達成しました。
【まとめ】
振動バレル機を活用した熱処理スケールの除去は、ギヤの性能を最大限に引き出すために欠かせない工程です。特に、歯底部分のスケール除去には高度な技術が必要ですが、適切な研磨条件の設定により、精密な仕上げが可能となります。大量処理を安定した品質で行いたい企業様は、ぜひご相談ください。
◆企業情報
株式会社早川研磨工業
本社・工場
〒131-0043 東京都墨田区立花4-14-3
※連絡は第二工場へお願いします。
第二工場
〒131-0043 東京都墨田区立花5-37-2
Tel.03-3617-1128/Fax.03-3612-8327
ホームページ:https://hayakawa-inc.co.jp/
会社名 |
株式会社 早川研磨工業 (はやかわけんまこうぎょう) |
エミダス会員番号 | 83307 |
---|---|---|---|
国 | 日本 | 住所 |
日本 東京都 墨田区 |
電話番号 | 03-3617-1128 | FAX番号 | 03-3612-8327 |
資本金 | 300 万円 | 年間売上高 | 20,000 万円 |
社員数 | 20人 | 担当者 | 早川昌彦 |
産業分類 | 輸送機器 / 輸送機器電装品 / 医療機器 | ||
主要取引先 |
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