【概要】
自動車の外装装置用クラッチ部品の製作では、成形・加工バリの除去と熱処理スケールの除去が重要な課題でした。特に、小型で精密な部品に均一な仕上げを施すには、高い技術が求められました。また、1バッチで3000個の大量処理が必要であり、品質と効率の両立が求められました。そこで、60ℓ遠心バレル機を活用し、短時間で均一な仕上げを実現しました。

【遠心バレル機とは？】
遠心バレル機は、容器を回転させながら強力な遠心力を利用して部品を研磨する装置です。一般的な回転バレル機や振動バレル機に比べ、短時間で高い研磨効果を得ることができ、微細なバリやスケールの除去にも適しています。特に、複雑形状の部品に対しても高精度な仕上げが可能です。

【特長】
・強力な遠心力による短時間での高精度研磨
・小型部品（φ22㎜、厚さ4.3㎜）に対する均一な仕上げ
・成形・加工バリの確実な除去
・熱処理スケールを効率的に除去
・1バッチ3000個の大量処理に対応

【使用例】
・自動車の外装装置用クラッチ部品
・エンジンやトランスミッション関連部品
・精密部品全般

【加工方法】
60ℓ遠心バレル機を使用し、専用の研磨メディアとコンパウンドを組み合わせることで、バリやスケールを効率的に除去しました。遠心力を活用した研磨により、部品全体に均一な仕上げを施すことができ、安定した品質を確保しました。

【取組み】
この研磨工程では、部品の形状や材質に適した研磨メディアを選定し、処理条件を細かく調整しました。特に、短時間で高品質な仕上げを実現するために、試行錯誤を繰り返しました。その結果、高精度な仕上がりと生産効率の向上を同時に達成することができました。

【まとめ】
遠心バレル機を活用したバリ除去は、短時間で高品質な仕上がりを実現できるため、大量処理が必要な部品にも最適な方法です。安定した品質と生産効率の向上を両立できるため、精密加工を求める企業にとって理想的な選択肢となるでしょう。部品の仕上げでお困りの際は、ぜひご相談ください。

◆企業情報
株式会社早川研磨工業

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