【概要】
オイルポンプ用スプロケットの製作では、バリやスケールの除去が重要な課題でした。特に歯底部分のスケールは、通常の研磨方法では除去が難しく、均一な仕上がりを実現するために最適な方法を模索しました。最終的に、300ℓ振動バレル機を活用することで、高い精度と安定した品質を確保することができました。

【振動バレル機とは？】
振動バレル機は、容器を振動させながら研磨メディアとワークを混ぜ合わせ、表面を均一に仕上げる研磨装置です。遠心バレルと異なり、穏やかな動作によって複雑な形状の部品にも適用できるため、スプロケットのような歯付き部品の加工に適しています。

【特長】
・成形バリ・加工バリを振動研磨で確実に除去
・歯底部分のスケールを均一に除去し、仕上がりを向上
・振動による研磨で、部品全体を均一に仕上げる
・1バッチ500個の大量処理が可能

【使用例】
・自動車のオイルポンプ用スプロケット
・エンジン駆動部品
・歯付き精密部品全般

【加工方法】
300ℓ振動バレル機を使用し、専用の研磨メディアとコンパウンドを組み合わせることで、部品全体に均一な研磨を施しました。特に、歯底部分のスケール除去に重点を置き、振動の強さや研磨時間を調整することで、精密な仕上げを実現しました。

【取組み】
スプロケットの研磨において、歯底部分のスケール除去が最大の課題でした。振動バレル機の特性を活かしながら、メディアの種類や処理条件を何度も試行錯誤し、最適な加工条件を確立しました。その結果、均一な仕上がりと生産効率の向上を両立することができました。

【まとめ】
振動バレル機は、スプロケットのような複雑形状の部品にも適した研磨方法です。バリやスケールを効率的に除去しながら、部品全体を均一に仕上げることができます。大量処理にも対応可能なため、安定した品質を求める企業にとって最適な選択肢となるでしょう。スプロケットの表面処理でお悩みの際は、ぜひご相談ください。

◆企業情報
株式会社早川研磨工業

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