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ダイカスト塗装の前処理をサボるとどうなる?|新人営業マンが知っておくべき3つの不良
ダイカスト製品の塗装は、「塗る前の処理」で仕上がりの良し悪しが決まります。
時間を急いで前処理を省略したり、確認を怠ったりすると、見た目はキレイでもすぐ不良が出ることがあります。
ここでは、新人営業マンがまず押さえておきたい、
前処理不足で起こる3つの代表的不良を紹介します。
① 剥離(はくり)— ペリッとめくれる最悪のトラブル
塗装した面がペリッとめくれてしまう「剥離」は、ダイカスト塗装で最も避けたい不良です。
原因の多くは、脱脂不足や離型剤の残り。金型から外すときに使う油分が表面に残っていると、塗料が金属に密着しません。
💡 営業ポイント
表面に見えない油膜が密着不良を引き起こす
特に亜鉛ダイカストは離型剤の残留が多い
組み立てや輸送中に塗膜がはがれてしまうケースも
💬 現場トーク例
「この部品、脱脂は何工程でやっていますか?」「離型剤の洗浄は温水ラインですか?」
──こうした質問ができる営業は信頼されます。
② ブリスター(膨れ)— 湿気と空気がつくる“ぷくっ”とした膨らみ
塗膜の中に残った水分や空気が、乾燥中に膨張してふくらむのが「ブリスター」。
表面がボコボコして、見た目が悪くなるだけでなく、防錆性も落ちます。
💡 営業ポイント
原因は「水分・溶剤の残留」
湿度の高い時期や乾燥ムラで発生しやすい
表面がふくれると塗膜が割れてサビの入口になる
💬 トーク例
「ブリスターは乾燥条件で改善できます。炉の温度分布を一度確認してみましょう。」
③ ピンホール — 見た目は小さいが大きな問題になる“穴”
塗膜に**小さな穴(針で刺したような点)**ができる現象です。
空気や溶剤が抜けきらず、乾燥時に弾けてしまうことが原因。
💡 営業ポイント
ダイカストは内部にガスを含むため発生しやすい
厚塗りすると内部の空気が閉じこもり、ピンホールが出る
見た目は小さくても、腐食の起点になることが多い
💬 トーク例
「塗膜の穴はサビの始まりです。厚みと乾燥条件を見直すと改善できますよ。」
まとめ:ダイカストの前処理は“見えない信頼づくり”
ダイカスト塗装の不良は、塗ったあとではなく塗る前から始まっています。
だからこそ、営業マンが“前処理の重要性”を理解しておくことが大切です。
脱脂 → 油を落とす
乾燥 → 水分を残さない
前処理 → 信頼をつくる
この3つを説明できれば、技術者にもお客様にも伝わる“できる営業”になれます。
■ 企業情報
永和工芸株式会社
〒547-0003 大阪府大阪市平野区喜連5丁目5−60
TEL:06-6709-2349
FAX:06-6708-1445
Web:https://kinzokutoso.com/
Google Map:https://maps.app.goo.gl/2Q4aDKJSRYQTVUy66
| 会社名 |
永和工芸 株式会社 (えいわこうげい) |
エミダス会員番号 | 77303 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 大阪府 大阪市平野区 |
| 電話番号 | 06-6709-2349 | FAX番号 | 06-6708-1445 |
| 資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | 11,000 万円 |
| 社員数 | 15人 | 担当者 | 松本 悦典 |
| 産業分類 | 産業用機械 / 建築土木資材 / 輸送機器 | ||
| 主要取引先 |
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