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【導入文】
「塗装がすぐ剥がれてしまう」「色ムラやピンホールが出る」――
塗装トラブルの原因として見落とされがちなのが、“塗る前の素材の選び方”です。
特にアルミは、合金の種類や製造方法によって塗料との相性が大きく変わる金属。
知らずに選定・提案をすると、密着不良や外観不良の原因になります。
この記事では、アルミ塗装における密着性に影響を与える「素材の違い」と「営業ができる対策」をわかりやすく解説します。
アルミは全部同じじゃない!塗装に影響する3つの素材タイプ
■ ① 純アルミ(1000系)
特徴:柔らかくて加工性が高い。酸化皮膜が自然にできやすい
注意点:酸化皮膜が厚くなりやすく、塗膜が密着しにくい
対策:酸洗やエッチング+化成処理で下地を安定させる
■ ② Al-Mg系合金(5000系)
特徴:耐食性が高く、船舶や屋外構造物にも使われる
注意点:マグネシウムが塗料と反応しやすく、ブリスターや変色の原因に
対策:脱脂・中和洗浄をしっかり行い、密着性の高い下塗りを選定
■ ③ Al-Si系合金(鋳造材)
特徴:ダイキャスト品に多く、複雑な形状が作れる
注意点:鋳肌が粗く、シリコンが塗料の乗りを妨げて剥がれやピンホールが起きやすい
対策:ショットブラストで表面を均一にし、厚膜下塗り材でカバー
実際に起きやすい塗装トラブルとその原因
トラブル内容 原因素材の特徴
塗膜剥離(密着不良) 酸化皮膜が厚い/鋳造材のシリコン影響
ピンホール 鋳巣や鋳造時の気泡が塗装時に抜ける
色ムラ・艶ムラ 表面の凹凸や塗布ムラによる仕上げ差異
営業ができる!トラブルを防ぐための素材チェックポイント
現場で提案や図面の確認時に、営業が意識しておくと信頼される視点です。
素材が鋳造か押出し材かを確認する
使用環境(屋外・屋内)と塗料の組み合わせを意識する
表面処理工程(ブラスト・化成)の有無を確認する
“要求される見た目”と“素材特性”が合っているか検討する
まとめ|密着性は「前処理」より「素材選び」から始まっている
塗装の密着不良を防ぐには、塗装工程の管理だけでなく、その前段階の「素材選び」こそが大切です。
特にアルミの場合は、合金の種類や製造方法(鋳造かどうか)によって、塗膜の安定性に大きな差が出ます。
若手営業の段階でも、「素材の種類によって塗装仕様を変えるべき」ことを理解し、顧客や現場と共有できれば、信頼度が大きく高まります。
■ 企業情報
永和工芸株式会社
〒547-0003 大阪府大阪市平野区喜連5丁目5−60
TEL:06-6709-2349
FAX:06-6708-1445
Web:https://kinzokutoso.com/
Google Map:https://maps.app.goo.gl/2Q4aDKJSRYQTVUy66
| 会社名 |
永和工芸 株式会社 (えいわこうげい) |
エミダス会員番号 | 77303 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 大阪府 大阪市平野区 |
| 電話番号 | 06-6709-2349 | FAX番号 | 06-6708-1445 |
| 資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | 11,000 万円 |
| 社員数 | 15人 | 担当者 | 松本 悦典 |
| 産業分類 | 産業用機械 / 建築土木資材 / 輸送機器 | ||
| 主要取引先 |
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