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【管用ねじはどのように測定する?】
管用ねじは、水・空気・ガス・油などの流体を扱う配管部品に使用されるため、ねじの寸法だけでなく、気密性や組付け性を確保するための精度管理が重要です。
代表的な確認方法が「ねじゲージ」による検査です。
管用ねじには、
・R:管用テーパーおねじ
・Rc:管用テーパーめねじ
・Rp:管用平行めねじ
・G:管用平行ねじ
などがあり、種類によって使用するゲージや判定方法が異なります。
【なぜノギスだけでは測定できない?】
管用ねじでは、外径だけを測定しても良否を正確に判断できません。
ねじには、
・外径
・有効径
・谷径
・ピッチ
・ねじ山角度
・テーパー
・基準位置
など複数の要素があります。
特に管用テーパーねじでは、軸方向の位置によって直径が変化します。
そのため、ノギスによる寸法確認だけではなく、規格に対応した専用ねじゲージを使用することが重要です。
【管用テーパーおねじの検査方法】
Rなどの管用テーパーおねじには、テーパーねじリングゲージを使用します。
おねじへリングゲージをねじ込み、ゲージの基準位置と製品端面との関係を確認します。
~主な確認項目~
・ねじ込み位置
・テーパーの状態
・ねじ山の欠け
・入口部分のバリ
・打痕や傷
テーパーねじでは、単純に「ゲージが入ったから合格」ではありません。
規定された位置まで適切にねじ込めることが重要です。
【管用テーパーめねじの検査方法】
Rcなどの管用テーパーめねじには、テーパーねじプラグゲージを使用します。
めねじへゲージをねじ込み、製品端面とゲージ基準部の位置関係を確認します。
加工が深すぎる場合と浅すぎる場合では、実際に相手部品を組み付けたときの締め込み位置が変化します。
そのため、
・加工深さ
・基準位置
・ねじ入口
を安定させることが重要です。
【管用平行ねじの検査方法】
Gなどの管用平行ねじでは、通り側と止まり側を持つプラグゲージやリングゲージを使用します。
基本的には、
・通り側が規定どおり通る
・止まり側が規定以上入らない
ことを確認します。
これによって有効径などが規格範囲に入っているかを判定します。
【ゲージ検査だけでは不十分な場合もある】
管用ねじ部品では、ねじゲージに合格していても製品として問題が発生する場合があります。
例えば、
・ねじ入口にバリがある
・シール面に傷がある
・ねじ軸が傾いている
・座面寸法が違う
・加工穴との位置関係がずれている
といった状態です。
特にOリングやパッキンを使用する製品では、ねじそのものよりシール面の品質が漏れに直結する場合があります。
そのため、ねじゲージと寸法測定を組み合わせて検査することが重要です。
【管用ねじ検査でよくある不良】
主な不良には次のようなものがあります。
・ゲージが入らない
・ゲージが入りすぎる
・ねじ山が欠けている
・ねじ入口にバリが残っている
・ねじが変形している
・締め込み位置が安定しない
原因としては、
・工具摩耗
・加工位置のずれ
・素材寸法のばらつき
・切削条件の変化
・バリ処理不足
などが考えられます。
量産では、完成品だけでなく加工途中で状態を確認することが品質安定につながります。
【当社における管用ねじの検査】
当社では80年以上にわたり、黄銅を中心とした熱間鍛造・切削加工を行い、配管継手、バルブ、水栓金具、制御機器部品などを製造してきました。
管用ねじを加工する製品では、工程内でねじゲージによる確認を行っています。
当社の品質管理では、工程内検査を1日3回実施し、合格した製品のみを次工程へ流す運用を行っています。
確認する項目は、ねじだけではありません。
・ねじゲージの合否
・ねじ加工位置
・寸法公差
・ねじ入口のバリ
・シール面
・製品外観
などを確認します。
また、量産加工では工具が摩耗するとねじ寸法も徐々に変化します。
そのため、完成後に不良を発見するのではなく、工程内で定期的に測定して変化を把握することが重要だと考えています。
黄銅製の継手やバルブでは、熱間鍛造後にNC旋盤でR・Rc・Rp・Gなどのねじを加工し、専用ゲージと各種測定器を組み合わせて品質を管理しています。
【まとめ】
管用ねじの検査では、ねじの種類に合った専用ゲージを使用することが重要です。
~主なポイント~
・Rおねじはテーパーリングゲージ
・Rcめねじはテーパープラグゲージ
・Gなどの平行ねじは通り・止まりゲージ
・ゲージだけでなくバリやシール面も確認する
・量産では工具摩耗を考慮した工程内検査が重要
管用ねじ部品では、「ねじゲージに合格したか」だけでなく、実際に組み付けた際に正常に機能するかまで考えた品質管理が必要です。
当社では黄銅鍛造から切削、管用ねじ加工、工程内検査まで一貫して対応し、品質の安定した部品製造に取り組んでいます。
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