建築部品
【PFねじとは?】
PFねじとは、配管部品や水栓金具、計装機器などに使用される管用平行ねじです。
ねじの先端から根元まで外径がほぼ一定で、ねじ同士を締め込むことで部品を接続します。
ただし、PFねじは基本的にねじ山だけで流体を密封する規格ではありません。
水や空気などの漏れを防ぐ場合は、次のような部品を組み合わせます。
・パッキン
・ガスケット
・Oリング
・シール座面
PFねじは、ねじで部品を固定し、別に設けたシール部分で密封する構造に適しています。
【PFは旧JISの呼び方】
PFは、旧JISで使用されていた管用平行ねじの記号です。
現在のJIS B 0202では、国際規格との整合を図り、管用平行ねじを主に「G」で表します。
そのため、現在の図面では、
・G1/8
・G1/4
・G3/8
・G1/2
などと記載されることがあります。
一方、古い図面や既存設備、加工現場では、現在でもPFという名称が広く使われています。
図面にPFと記載されている場合は、旧JIS規格を指定しているのか、現行のGねじに相当する仕様を求めているのかを確認することが重要です。
【PFねじの特徴】
PFねじには、次のような特徴があります。
・ねじ径が一定の平行形状
・ねじ山角度は55度
・パッキンやOリングで密封する
・締め込み位置を管理しやすい
・着脱や再組立を行う部分に使いやすい
・水栓金具や計装機器などに使用される
テーパーねじのように締め込むほど径が太くなる構造ではないため、部品の位置や向きを調整しやすいことも特徴です。
【PFねじとPTねじの違い】
PFねじとPTねじの大きな違いは、ねじ形状と密封方法です。
~PFねじ~
ねじ形状・・・平行ねじ
旧JIS表記・・・PF
現在の主な表記・・・G
主な目的・・・部品の接続・固定
密封方法・・・パッキン・Oリング・座面
代表用途・・・水栓・計装機器
~PTねじ~
ねじ形状・・・テーパーねじ
旧JIS表記・・・PT
現在の主な表記・・・R・Rc
主な目的・・・流体配管の接続・密封
密封方法・・・ねじ部+シール材
代表用途・・・配管・バルブ・継手
PTねじは、先端に向かって細くなるテーパー形状です。
締め込むことでおねじとめねじが密着し、シールテープや液状シール剤を併用して気密性・液密性を確保します。
一方、PFねじはねじ径が一定です。ねじ部は主に接続や固定を担い、パッキンやOリング、座面などで流体を密封します。
【PFねじが使われる主な製品】
PFねじは、次のような製品に使用されています。
・水栓金具
・給水部品
・ホース接続金具
・圧力計
・流量計
・センサー接続部品
・計装機器
・空圧機器
・各種配管アダプター
特に、パッキンを座面で押さえて密封する製品や、部品の着脱を行う製品に適しています。
【PFねじ加工で重要なポイント】
PFねじは平行ねじですが、規格に合った寸法で加工する必要があります。
加工時に確認する主な項目は次のとおりです。
・ねじの呼び寸法
・ねじ山のピッチ
・有効径
・ねじ山角度
・ねじ長さ
・入口部分の面取り
・バリや打痕の有無
ねじ山にバリや変形があると、組付け不良やパッキンの損傷につながる場合があります。
また、PFねじではシール座面の精度も重要です。
ねじが規格内であっても、パッキンが接触する面に傷、傾き、面粗さ不良があると、漏れの原因になる可能性があります。
【PFねじの検査方法】
PFねじの検査には、管用平行ねじ用のプラグゲージやリングゲージを使用します。
主な確認項目は次のとおりです。
・通り側ゲージが規定どおり通るか
・止まり側ゲージが規定以上入らないか
・ねじ山に欠けや変形がないか
・入口にバリが残っていないか
・シール座面に傷がないか
ゲージ検査だけでなく、ねじ長さや座面寸法、同軸度なども製品仕様に応じて確認することが重要です。
【当社におけるPFねじ部品の加工】
当社では80年以上にわたり、黄銅を中心とした熱間鍛造・切削加工を行い、水栓金具、配管継手、バルブ、制御機器向け部品などを製造してきました。
PFねじを使用する部品では、ねじ精度だけでなく、密封を担う座面の品質を重視しています。
実際の製造では、次の項目を確認しています。
・鍛造素材の形状と寸法
・ねじ加工位置
・工具の摩耗状態
・ねじ入口のバリ
・パッキン接触面の寸法
・シール面の傷と面粗さ
・専用ゲージによる検査結果
例えば、黄銅製の水栓部品や接続金具では、熱間鍛造で完成形状に近い素材を作り、その後にNC旋盤でPFねじ、穴、シール座面を加工する方法があります。
鍛造と切削を組み合わせることで、材料使用量を抑えながら、ねじ部とシール面に必要な寸法精度を確保できます。
当社では工程内検査を行い、ねじゲージだけでなく、座面寸法や製品外観まで含めて品質を管理しています。
【まとめ】
PFねじは、外径が一定の管用平行ねじです。
主な特徴は次のとおりです。
・ねじ径が一定の平行形状
・旧JISではPF、現在は主にGで表される
・ねじ部ではなくパッキンやOリングで密封する
・水栓金具や計装機器に使用される
・ねじ精度とシール座面の両方が重要
PTねじはテーパー形状で、ねじ部とシール材によって密封します。一方、PFねじは部品の接続を担い、パッキンやOリングなどで密封する点が大きな違いです。
当社では黄銅の熱間鍛造から切削、管用平行ねじ加工、検査まで一貫して対応し、用途や生産数量に応じた製造方法をご提案しています。
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