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■ショートショット・ガス焼けが発生する理由
射出成形では、金型内に残った空気や、溶融樹脂から発生したガスを外部へ排出する必要があります。エアベントやガスベントが詰まっている場合や、必要な排気能力を確保できていない場合は、空気やガスが型内に閉じ込められ、樹脂の充填を妨げます。
その結果、樹脂が製品の末端まで届かないショートショットにつながります。また、最終充填部などに残った空気が圧縮されて高温になると、製品表面に焼けや変色が生じるガス焼けが発生することがあります。
ショートショットやガス焼けには、成形条件や製品形状なども影響します。しかし、同じ不良が繰り返し発生する場合は、金型内の空気やガスを十分に排出できているかを確認することが重要です。
■樹脂漏れ・樹脂詰まりとの違い
ガストースは、金型内の空気やガスを排出し、ショートショットやガス焼けなどの成形不良を抑えるためのガス抜き部品です。
一方、樹脂漏れや樹脂詰まりは、ガストースが直接改善する対象ではありません。ベント幅が使用する樹脂に対して広すぎる場合や、充填圧・樹脂温度などの成形条件が高い場合に、溶融樹脂がスリットへ入り込むことで発生することがあります。
ベント幅を広くすると、空気やガスを排出しやすくなります。しかし、樹脂の流動性や充填圧などの条件に対して幅が広すぎると、溶融樹脂がスリット内部へ入り込み、樹脂漏れや樹脂詰まりにつながる可能性があります。
そのため、必要な排気量を確保することと、樹脂をスリットへ入り込ませないことの両方を考えて選定する必要があります。
■不具合が起きたときの確認方法
ショートショットやガス焼けが発生した場合でも、すぐにベント幅を広げるのではなく、最初にガストースのスリットや排気経路に、ガスヤニの付着や樹脂詰まりがないかを確認します。
あわせて、ガストースが空気やガスの溜まりやすい場所に設置されているか、必要なベント量や設置本数を確保できているかも確認します。
ガスヤニの付着や樹脂詰まり、設置位置に問題がなく、樹脂漏れも起きていない状態で排気能力が不足している場合は、樹脂が入り込まない範囲で、現在より広いベント幅への変更や設置本数の追加を検討します。
反対に、ガストースのスリット内へ樹脂が入り込んでいる場合は、現在より狭いベント幅への変更を検討します。あわせて、樹脂温度や充填圧が高くなっていないか、現在の成形条件がベント幅に適しているかも確認します。
■ベント幅を決める条件
プラモール精工の「ガストース」は、製品ラインナップ全体では、タイプに応じて0.005~0.05mmのベント幅を選択できます。
ただし、適切なベント幅は樹脂の名称だけでは決まりません。樹脂の種類やグレード、流動性に加えて、樹脂温度、金型温度、充填圧などの成形条件によっても、樹脂がスリットへ入り込む条件は変わります。
流動性が高い樹脂や、樹脂温度・充填圧が高い条件では、樹脂が狭い隙間にも入りやすくなるため、狭いベント幅を検討します。
一方、樹脂漏れが起きておらず、ガスヤニの付着や樹脂詰まり、設置位置にも問題がないにもかかわらず排気不足が残る場合は、広いベント幅への変更を検討します。
ベント幅は、広いほどよい、狭いほど安全というものではありません。「樹脂漏れや樹脂詰まりを起こさず、必要な排気量を確保できる幅」を選ぶことが基本です。
■このような場合はベント幅の選定が重要です
ガストースを導入したいものの、使用する樹脂にどのベント幅が適しているか分からない場合は、樹脂の種類だけでなく、グレードや成形条件を含めて検討する必要があります。
また、ショートショットやガス焼けを改善するためにベント幅を広げたい場合も、樹脂漏れや樹脂詰まりが発生しない範囲で選定することが重要です。
ガストースのベント幅を適切に選び、設置位置や設置本数、排気経路をあわせて確認することで、樹脂漏れを防ぎながら必要な排気量を確保し、ショートショットやガス焼けの改善につなげることができます。
| 会社名 |
株式会社 プラモール精工 (ぷらもーるせいこう) |
エミダス会員番号 | 74952 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 宮城県 富谷市 |
| 電話番号 | 022-348-1250 | FAX番号 | 022-348-1244 |
| 資本金 | 7,000 万円 | 年間売上高 | 32,000 万円 |
| 社員数 | 39人 | 担当者 | 上川名 雄祐 |
| 産業分類 | 治工具 / 電子部品 | ||
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