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自動車の安全性を高めるために搭載されるセンサーやカメラは、一度の誤作動が大きなリスクにつながります。特にミリ波レーダーは電磁波干渉に敏感で、周囲のノイズを拾うことで検査工程でも安定しないケースがあります。お客様の「実装が不安定になるのでは」という懸念を抑えるため、オーティスは対策フィルムの加工を±0.1mm単位で整え、量産時の再現性を支えています。
【なぜミリ波レーダーには精度の高い電磁波対策フィルムが求められるのか?】
ミリ波レーダーは車両前方の状況を読み取り、衝突防止を支える重要部材です。しかし、周囲の通信機器が発する微弱な電磁波でも混入すれば、レーダーが誤った距離情報を返し実装後のトラブルにつながりかねません。そこで特定の周波数帯だけを通し、それ以外を遮断する対策フィルムが活用されます。
このフィルムは薄く複雑形状であるため、異物混入や寸法ずれの影響が大きく、加工の安定性がそのまま車載品質につながります。オーティスではクリーン環境を前提としたプレス加工と、精密位置合わせ機構を併用し、量産ラインで求められる安定性を整えています。
【実装を安定化させるための積層・複合加工の精度設計】
電磁波対策フィルムの多くは単層では性能を発揮しにくく、導電層・粘着層・保護層などを組み合わせた積層構造になります。課題は層数が増えるほどズレが蓄積し、狙いの寸法から外れやすくなる点です。
オーティスは独自の積層制御で層ごとの位置合わせをまとめて行い、外形も±0.1mm以下で維持できるよう設計しています。さらにラミネートと打ち抜きの工程を一体化し、粘着層とフィルムを同時に複合化することで狭ピッチ形状でも実装時のズレを減らします。こうした精度管理が、量産現場での「検査NGが出やすい」という悩みを抑える一助になるはずです。
【新素材でも歩留まりを崩さない加工対応力】
次世代の車載技術では、素材そのものが新しくなるケースが増えています。粘着特性が変動しやすい、厚みがばらつく、といった課題に直面することも少なくありません。
オーティスでは豊富な素材データを基に貼り合わせ条件を検証し、必要に応じて金型を自社で設計・改良しながら加工を調整します。断面の仕上がりを安定させることで、量産後の浮きや剥がれといった実装時の不具合も抑えられます。まずは一度、試作段階の課題整理から相談してみませんか。
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【コラム監修】
角本 康司|オーティス株式会社 代表取締役。微細プレスや多層ラミネート等の量産立ち上げに長年携わり、年間100件超のご相談に現場と並走。工程内検査やトレーサビリティ設計、異物対策の標準化まで、設計〜量産の橋渡しを監修。最近は自動車のセンサー部材や電磁波対策フィルムにも注力しています。
| 会社名 |
オーティス 株式会社 (おーてぃす) |
エミダス会員番号 | 69715 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 岡山県 真庭市 |
| 電話番号 | 0867-42-3690 | FAX番号 | 0867-42-3694 |
| 資本金 | 3,000 万円 | 年間売上高 | 370,000 万円 |
| 社員数 | 400人 | 担当者 | 角本 康司 |
| 産業分類 | 通信機器 / 電子部品 / 医療機器 | ||
| 主要取引先 |
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