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曲げ加工を担当するようになると、必ず耳にするのが
「FR曲げ」と「R曲げ(RR曲げ)」という言葉です。
図面に「R」と書いてある。
現場では「これはFRでいける」「これはR型が必要だ」と言われる。
しかし、その違いを正しく理解できていないと、
・加工時間の読み違い
・不要な金型製作
・外観不良による再加工
・量産移行時の工数増大
といったトラブルにつながります。
FR曲げとR曲げ(RR曲げ)の違いは、
単なる加工方法の違いではなく、原価・品質・段取りに直結する判断要素です。
ここでは、現場で迷わないための考え方を整理します。
◽FR曲げ(送り曲げ)とは?
FR曲げとは、専用のR金型を使用せず、
プレスブレーキで材料を少しずつ送りながら段階的にR形状を形成する方法です。
一度の加圧でRを作るのではなく、
小さな角度曲げを複数回繰り返して、最終的に円弧形状へ近づけます。
いわば「多段曲げ」によるR形成です。
◽FR曲げの特徴
・専用R金型が不要
・汎用パンチ・ダイで対応可能
・R寸法変更に柔軟
✅FR曲げのメリット
・金型費が発生しない
・試作や単品加工に適している
・設計変更への対応がしやすい
設計が確定していない段階や、数量が少ない案件では第一選択になることが多い方法です。
☑️FR曲げの注意点
・曲げ回数が増えるため加工時間が長い
・R面が完全な円弧ではなく、わずかに段付きになる可能性がある
・送り痕が残る場合がある
特に外観部品や化粧面では、仕上がり品質に注意が必要です。
◽R曲げ(RR曲げ)とは?
R曲げは、R形状の専用パンチ・ダイを使用し、
一度の加圧でR形状を成形する加工方法です。
「RR曲げ」と呼ばれることもありますが、
多くの場合はR曲げと同じ意味で使われています。
◽R曲げの特徴
・専用金型を使用
・一発成形
・再現性が高い
✅R曲げのメリット
・R面が滑らか
・寸法精度が安定
・加工時間が短い
・量産に適している
同じ形状を繰り返し加工する場合、
R曲げは品質と効率の両面で優れています。
☑️R曲げの注意点
・金型製作費が発生する
・仕様変更時に追加コストが発生する可能性
・小ロットでは割高になることがある
◽FR曲げとR曲げの本質的な違い
両者の違いは、主に次の3点に集約されます。
・金型の有無
・仕上がり精度と外観品質
・ロット規模と将来展開
FR曲げは「柔軟性」に強く、R曲げは「安定性」に強い加工方法です。
どちらが優れているかではなく、どの条件で使うかが重要です。
■ 現場で迷ったときの判断基準
① 試作か、量産か?
試作段階であればFR曲げ。量産が前提であればR曲げを検討。
将来的な数量も含めて判断します。
② 外観部品か、内部部品か?
外観品質が重要な部品はR曲げが適しています。
内部構造部品であればFR曲げでも問題ない場合があります。
外観品質は後から修正できないため、慎重な判断が必要です。
③ R寸法は今後変わる可能性があるか?
変更の可能性がある場合はFR曲げ。確定している場合はR曲げ。
設計段階によって最適解は変わります。
■ 現場で起きやすい判断ミス
・すべてFR曲げで対応し、量産時に工数が膨らむ
・すぐに金型を製作し、設計変更で無駄になる
重要なのは、今のフェーズを見極めることです。
加工方法は固定ではなく、
試作→量産で切り替えるという選択肢もあります。
■ 加工前に必ず確認すべき情報
正しい判断のために必要な情報は次の通りです。
・板厚
・材質(SPCC/SUS/アルミなど)
・指定R寸法
・許容誤差
・ロット数
特に材質と板厚によってスプリングバック量が変わるため、
狙いRを出すには事前確認が不可欠です。
■ FRとRを使い分けられる人は強い
曲げ加工の技術力は、
単に曲げられるかどうかではなく、
「最適な加工方法を選べるかどうか」にあります。
FR曲げとR曲げの違いを理解していると、
・段取り時間の見積りが正確になる
・原価意識が高まる
・設計や営業との会話が具体的になる
結果として、現場での信頼も高まります。
■ まとめ
FR曲げは柔軟性を重視する加工方法。
R曲げ(RR曲げ)は安定性と量産性を重視する加工方法。
違いの本質は、
・金型の有無
・仕上がり精度
・ロット規模
この3点です。
状況に応じて使い分けることが、
曲げ加工の品質と効率を大きく左右します。
迷ったときは、
「今はどの段階か?」から考える。
それが、適切な加工判断への第一歩です。
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| 社員数 | 37人 | 担当者 | 代表取締役社長 早野文仁 |
| 産業分類 | 工作機械 / 輸送機器 / 事務用機器 | ||
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