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「この肉厚でLSR成形は成立するのか」
「細かな凹凸まで液状シリコーンを流せるのか」
「今の材料では難しそうだが、LSRにすべきか判断できない」
薄肉形状や複雑形状の図面を前にすると、このような悩みが出てくることがあります。
LSR(液状シリコーン)は、流動性が高く、薄肉部や細かな形状にも材料が回りやすい材料です。複雑形状や精度が求められる製品で採用されることがあります。
ただ、LSRならどの形状でも成立するわけではありません。肉厚差、ゲート位置、ガス抜き、脱型方法によって、未充填、気泡、寸法ズレ、離型不良が起こることがあります。
図面上では成立しそうに見えても、量産時に「材料が先端まで流れない」「脱型時に変形する」「バリが増える」といった課題が出るケースもあります。金型製作後の手戻りを防ぐためにも、図面段階で成立条件を整理しておくことが大切です。
この記事では、LSRで薄肉・複雑形状を検討する際に、液状シリコーン金型で確認しておきたい事項を紹介します。
【技術・製品概要】
LSRは、液状シリコーン材料を用いる成形方式です。流動性が高く、低い射出圧でも細かな部分まで材料が入りやすいため、薄肉形状や複雑形状で検討されることがあります。
流れやすい材料だからこそ、金型設計の影響を受けやすい面もあります。ゲート位置が合わないと流れが偏り、空気が抜けにくい形状では未充填や気泡が起こることがあります。材料が細部まで入りやすい反面、不要な部分へ流れ込み、バリにつながる場合もあります。
液状シリコーン金型では、材料特性に合わせた設計が欠かせません。図面を見る際は、形状が作れるかだけではなく、材料がどう流れるか、空気がどこに残るか、成形後にどう取り出すかまで確認する必要があります。こうした初期判断が、量産時の安定性にも関わります。
【特長・技術ポイント】
〈薄肉部の成立性を確認する〉
LSRは薄肉部へ流れやすい材料です。ただ、肉厚差が大きい形状では流れ方に偏りが出ることがあります。薄い部分に材料が届かない、厚い部分へ流れが集中するといった課題が出る場合もあります。
図面を見る際は、最小肉厚だけで判断しないことが大切です。薄肉部と厚肉部のつながり、全体の肉厚バランスを見ながら成立性を確認したいところです。「この薄さでショートしないか」「端部まで材料が届くか」は、図面段階で確認しておきたい事項です。
〈液状シリコーン金型ではゲート位置を見る〉
細かな凹凸、深い溝、入り組んだ形状では、ゲート位置によって材料の流れ方が変わります。流れがぶつかる位置ではウェルドライン、空気が残る箇所では気泡や未充填が起こることがあります。
液状シリコーン金型では、材料をどこから入れるかが重要になります。流れる方向と空気の逃げ方を合わせて考えておくと、成形時の不具合を抑えやすくなります。
〈ガス抜きとバリを見落とさない〉
LSRは細部まで流れやすいため、空気が抜けにくい形状ではガス溜まりが起こることがあります。袋形状や深い凹部、細い流路を含む形状では、ガスベントの位置も確認しておきたい部分です。
バリへの配慮も必要になります。流動性が高い材料は、わずかな隙間にも入り込みやすいためです。ガス抜きとバリ対策を別々に考えるのではなく、金型構造全体の中で整理しておくことが重要です。
〈脱型方法まで含めて考える〉
薄肉品や複雑形状では、成形できても取り出しで問題が出ることがあります。無理に脱型すると、製品が伸びる、破れる、変形するといった不具合につながります。
LSRは柔軟性のある材料ですが、形状によっては脱型方法を前提に金型構造を考える必要があります。量産時の作業性まで見据えるなら、図面段階で取り出し方も整理しておきたいところです。
〈LSRに向く条件を整理する〉
薄肉・複雑形状だからといって、必ずLSRが適しているとは限りません。少量多品種や手作業成形が中心の場合は、ミラブルシリコーンが合うケースもあります。
細かな形状、流動性が必要な製品、量産性を重視する製品では、LSRが選択肢になりやすいといえます。材料選定で迷う場合は、用途、数量、品質条件を整理しながら検討すると判断しやすくなります。
【活用例】
〈薄肉製品で成形可否を確認したい場合〉
薄肉製品では、「この薄さでショートしないか」「端部まで材料が流れるか」が課題になります。試作では問題なくても、量産で寸法ばらつきが出るケースもあります。
肉厚バランスやゲート位置を図面段階で整理しておくことで、LSRで成立しやすい形状かを判断しやすくなります。
〈複雑形状で相談先を探している場合〉
細かな凹凸、深い溝、アンダーカットを含む形状では、図面だけで成立性を判断しにくいことがあります。対応が難しいと言われた場合でも、ゲート位置、ガス抜き、脱型方法を見直すことで成立するケースがあります。
複雑形状の液状シリコーン金型では、形状を活かしたまま成立条件を整理することが重要になります。
〈LSRにすべきか迷っている場合〉
現在の材料や成形方法で寸法安定や離型性に課題がある場合、LSR化を検討することがあります。ただ、材料を変えるだけで課題が解決するとは限りません。
ミラブルシリコーンとLSRのどちらが合うかは、数量、形状、品質条件によって変わります。図面段階で比較しておくと、金型設計の方向性を決めやすくなります。
【判断軸・導入メリット】
LSRで薄肉・複雑形状を検討する際は、次の内容を整理しておくと相談が進めやすくなります。
〈LSRが向きやすいケース〉
・薄肉で細かな形状がある
・複雑形状で流動性が必要
・量産性を重視したい
・寸法安定性を求めたい
・自動化を含めて検討したい
〈別材料も検討したいケース〉
・少量多品種
・材料コストを抑えたい
・手作業成形が中心
・既存のミラブルシリコーン成形で対応できる可能性がある
〈図面段階で確認したい事項〉
・最小肉厚
・肉厚差の大きい部分
・細かな凹凸や深い溝の有無
・アンダーカットの有無
・ゲート位置の制約
・ガスが溜まりやすい箇所
・脱型時に変形しやすい部分
・必要数量
・要求精度
・使用環境
・ミラブルシリコーンとの比較有無
こうした情報を整理しておくと、「LSRで成立するか」だけでなく、「量産時に安定するか」「液状シリコーン金型でどこに注意すべきか」を確認しやすくなります。
【よくある相談内容】
〈こんな相談があります〉
・この肉厚でLSR成形は成立するか
・細かな凹凸まで材料が流れるか
・アンダーカット形状でも対応できるか
・ミラブルシリコーンとLSRのどちらが合うか
・量産時に寸法が安定するか
・液状シリコーン金型でバリを抑えられるか
【まとめ】
LSRは、薄肉形状や複雑形状で検討されやすい材料です。流動性が高く、細部まで材料が回りやすい一方で、ゲート位置、ガス抜き、肉厚バランス、脱型方法の影響を受けやすい面があります。
図面上では成立しそうに見えても、実際の成形では未充填、気泡、寸法ズレ、離型不良、バリなどが課題になることがあります。薄肉・複雑形状では、図面段階で成立条件を確認しておくことが重要です。
「この肉厚でLSR成形は成立するのか」「複雑形状でも液状シリコーン金型で対応できるのか」「ミラブルシリコーンとどちらが合うのか」と迷っている場合は、図面段階から相談可能です。
【お問い合わせ先】
有限会社井本精機
〒468-0053 愛知県名古屋市天白区植田南3-815
TEL:052-801-5519
FAX:052-801-5919
URL:https://imotoseiki.com/
| 会社名 |
有限会社 井本精機 (いもとせいき) |
エミダス会員番号 | 5581 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 愛知県 名古屋市天白区 |
| 電話番号 | ログインをすると表示されます | FAX番号 | ログインをすると表示されます |
| 資本金 | 500 万円 | 年間売上高 | |
| 社員数 | 5人 | 担当者 | 井本 裕文 |
| 産業分類 | OA機器 / 輸送機器 / 文房具雑貨 | ||
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