大型部品の精密加工では、単なるサイズ対応だけでなく、形状精度・工程管理・段取り技術のすべてが揃って初めて高品質が保証されます。竹中機械製作所では、φ600クラスの大型丸物加工や1500mm超の平面プレート、複雑形状部品に対しても、高度な加工技術と検査体制で一貫対応しています。

【大型精密加工の対応範囲】
竹中機械製作所では、以下のような加工サイズと内容に対応可能です。
・外径最大：φ600（旋盤加工）
・プレートサイズ：1530×740×660mm（マシニング加工）
・重量物・厚物の段取り固定にも対応（強化定盤・クレーン設備完備）
・ロット：1個〜中ロット（最大1000個）

特に丸物とプレート部品の加工を得意とし、円筒、フランジ、ベース、ハウジングなど、回転体や筐体部品において数多くの実績を持ちます。

【複雑形状への対応力】
5面加工や複合形状の部品については、以下のような技術要素で対応しています。
・インデックス付きマシニングによる多面加工
・5軸複合加工機による角度付き穴や斜めポケットの同時加工
・NC旋盤＋ミーリング機能による異形フランジ形状の加工
・CAMデータによる形状干渉チェックと加工シミュレーション

これにより、治具・装置部品、特殊形状ハウジング、複数部位が連結した大型ベースなど、3次元的な形状でも高精度加工が可能です。

【対応可能な加工精度】
・外径公差：
　最大で ±0.001mm の加工実績あり（SCM420H材 φ450円筒加工など）
・真円度：
　真円度測定器を使用し、0.003mm〜0.005mm 以下の制御が可能
・平面度：
　大型アルミプレートなどで 0.02mm以下 の平面度確保に対応
・同心度／直角度／平行度：
　各種部品で 0.01mm〜0.05mm の精度実績あり（S45C φ340×337部品で同心度・直角度0.01mm）
・穴位置精度：
　三次元測定により、±0.01mm以内 の管理が可能
・表面粗さ（Ra）：
　面粗さ測定器による管理で、Ra0.2〜Ra0.4 の仕上げに対応
・5軸加工形状の角度付き穴・ポケット：
　CAMとインデックス制御により、複雑3次元形状でも高再現性で加工可能（精度値はワークに依存）

これらの精度は、φ600クラスの大型丸物から1500mm超の複雑プレートに至るまで一貫して保証されており、試作品・中ロット品いずれでも安定した寸法管理が可能です。加工精度だけでなく、測定・工程設計・表面処理も含めた総合的な精度保証体制が整っています。

【精密加工を支える測定体制】
・CNC三次元測定器（最大850×600×600）
・真円度・円筒形状測定器、輪郭形状測定器による複合形状の寸法検査
・ハンディプローブによる大型ワークの可搬測定
・Ra0.2〜0.4を測定可能な表面粗さ測定器

測定結果は検査成績書として出力でき、リピート品や開発試作においても高い信頼性を維持します。

【大型複雑部品 加工事例】
・DMG森精機向けフレーム部品 φ520×t130（SUS304、真円度0.005）
・装置ベースプレート 1500×650×t20（A6061、全周ポケット＋ねじ穴120箇所）
・5軸加工対応 フランジ付き異形パーツ（SCM材、角度付き溝＋斜面タップ）

【技術対応の強み】
・工程設計から加工順序まで社内検討により最適化
・材料調達、熱処理、アルマイトなどの前後工程を一括管理
・図面相談から対応可能で、開発試作にも柔軟に対応
・社内一貫体制で短納期・高精度を両立

大型かつ複雑な形状の精密加工は、技術力と設備の総合力が試される分野です。竹中機械製作所では、創業90年の蓄積と先端設備により、困難な加工にも確かな品質で応えます。

【お問い合わせ先】
株式会社竹中機械製作所
〒262-0013 千葉県千葉市花見川区こてはし町1669-4
TEL：043-259-2609
FAX：043-250-2074
メール：eigyou@takenaka-kikai.com
URL：http://www.takenaka-kikai.co.jp/