以前、汎用エンプラの1つPC・ポリカーボネートについてご紹介しましたが、今回は、汎用プラスチックとエンジニアリングプラスチックの違いについてお話したいと思います。

工業用部品としてよく使われる樹脂が、エンジニアリングプラスチックと呼ばれます。
弊社でも成形実績のあるものですと、以下の樹脂が該当します。

～汎用エンプラ～
　PC・ポリカーボネート
　PA・ポリアミド
　PBT・ポリエチレンテレフタレート
　POM・ポリアセタール
　PPE・ポリフェニレンエーテル

～スーパーエンプラ～
　PEEK・ポリエーテルエーテルケトン
　PPS・ポリフェニレンスルフィド

また、ペットボトルの材料であるPETも、汎用エンプラに含まれます。

このようなエンプラを成形する際、汎用樹脂と比べて大きく変わる条件の1つが温度です。
エンプラは、汎用樹脂と比べかなり高温にしなければ、射出できるほど柔らかくなりません。
つまり、エンプラは汎用樹脂と比べ、それだけ熱に強い傾向があると言えます。

それでは、他の機械的特性はどうでしょうか。
これまでにご紹介した、ABS、PP、PCの機械的特性を、大まかにではありますが上のグラフにまとめました。

この3種で比較すると、曲げ強度はPCよりもABSの方が高いですが、
その他の強度、特に衝撃強度は汎用樹脂2種と比べて非常に高いことが分かります。


このように、特徴的な機械的特性を持つエンジニアリングプラスチック。
成形加工する上ではやや癖のある材料ですが、
弊社では、汎用エンプラからスーパーエンプラまで幅広く扱っておりますので、
ご興味がございましたら是非お気軽にご相談ください。


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※材料特性等の記述は、特筆無き場合一般グレードを対象とします。
※添加物の有無やグレードの違い、製造メーカーによって材料特性は変わります。