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アルミダイカスト部品は、鋳造だけで完成するとは限りません。取付穴、
ねじ穴、基準面、組み付け面などに精度が求められる場合は、鋳造後に
機械加工を行います。
追加工では、工作機械の性能だけでなく、素材をどの位置で支え、どこを
基準に加工するかが重要です。アルミダイカスト素材には鋳肌や抜き勾配
があり、外形や肉厚も部品ごとに異なります。そのため汎用的な固定方法
では姿勢が安定しないことがあります。
固定が不安定なまま加工すると、穴位置のずれや加工面のばらつきが生じ
ます。薄肉部を強く押さえると治具から外した後に寸法が変わるおそれも
あります。本稿では、アルミダイカスト部品の追加工で確認すべき加工基準、
治具、加工順序、検査のポイントを解説します。
【技術・製品概要】
アルミダイカスト部品の追加工とは、鋳造後の素材に切削加工を加え、必
要な寸法や形状に仕上げる工程です。穴あけ、ねじ加工、面削り、座ぐり
などを用途に応じて選定します。
ダイカストの機械加工では、製品図面と素材図面の両方を確認します。完
成形だけでなく加工前の形状や加工代を把握することで、鋳造面と加工面
の位置関係が分かり、基準の取り方や固定方法を検討しやすくなります。
素材形状によっては、鋳肌のままでは平らな面を基準にできない場合があ
ります。鋳肌の状態を確認し、受ける位置を決めたうえで加工中も同じ姿
勢を保てる工程設計が必要です。
【特長・技術ポイント】
1:加工基準を最初に決める
追加工では、まず基準面と基準位置を決定します。穴位置や加工面の寸法
はこの基準で管理します。部品単体の寸法だけでなく、相手部品との組み付
け関係も確認し、機能上重要な位置を基準に設定して加工と検査で共通の基
準を使います。
2:鋳造面の状態を確認する
鋳造面には凹凸や形状差があり、治具へ載せる位置が不安定だと素材ごとに
姿勢が変わります。受け点は鋳肌のばらつきを受けにくい位置に設け、部品
形状に合わせて支点を調整し、加工中の傾きやがたつきを抑えます。
3:部品形状に合わせて治具を設計する
複雑な外形の部品は万力や汎用治具だけでは固定しにくく、加工箇所近傍を
押さえると工具や主軸と干渉することがあります。加工方向と工具の動きを
整理し、着脱しやすく毎回同じ位置へ固定できる治具を設計します。
4:固定による変形を防ぐ
薄肉部や開口部を持つ形状は、締め付け力が強すぎると固定時に変形します。
剛性のある部分で支え、荷重が一か所に集中しないように押さえます。加工中
に動かない保持力を確保しつつ、部品へ過度な力をかけない固定方法を選び
ます。
5:加工順序と検査基準をそろえる
複数の面や穴を加工する場合、工程順序が精度に影響します。固定し直す回
数が増えるほど基準のずれが発生しやすくなります。どこまで同じ基準で加
工できるかを確認し、工程を分ける場合は次の固定でも基準を再現できる方
法を検討します。検査も加工時と同じ基準で行い、位置関係を確認します。
【活用例】
1:取付穴やねじ穴の追加工
鋳造後の素材へ穴あけやねじ加工を行い、基準面からの距離や穴同士の位置
を管理して相手部品へ組み付け可能な状態に仕上げます。
2:取付面や密着面の加工
鋳肌のままでは使用できない取付面や密着面を必要な範囲だけ切削し、図面で
指定された寸法と面の状態に整えます。
3:試作から量産までの追加工
試作で基準位置、固定方法、加工条件を確認し、加工中に見つかった課題は
治具や工程へ反映します。量産では同じ固定状態と加工条件を繰り返せるよ
うに工程を整理します。
【判断軸・導入メリット】
1:相談時に整理したい情報
・部品の用途
・製品図面
・素材図面
・材質
・加工箇所
・加工基準
・重要寸法
・必要数量
・希望納期
・試作または量産の区分
・組み付け条件
・検査項目
・支給材または材料調達の区分
・表面処理など追加対応の有無
製品図面と素材図面が揃っていると加工前後の形状比較や加工代、鋳造面と
の位置関係の確認が容易になります。特に管理したい寸法や組み付け上の注
意点を共有いただければ、工程を具体的に検討できます。
2:発注先を選ぶ際の確認事項
アルミダイカストの追加工は素材特性に合わせた工程設計が必要です。加工
設備だけでなく治具設計や検査まで対応できるか、加工中にずれや変形が見
つかった際に治具や固定方法を見直せる体制があるかを確認してください。
試作で確認した加工条件を量産へ確実に引き継げるかも重要な判断材料です。
3:追加工をまとめて相談する利点
穴加工、面加工、検査を一括で検討すれば同じ基準を使える範囲を整理でき、
治具設計から機械加工、検査まで一貫して進めることで工具干渉や測定方法
を早期に確認できます。試作後の工程修正や量産準備も進めやすくなります。
【まとめ】
アルミダイカスト部品の追加工では、鋳造品の形状や鋳肌を踏まえて工程を
設計します。加工基準、固定方法、治具、加工順序の違いが穴位置や加工面
の精度に影響します。製品図面と素材図面を確認し、重要寸法を基準に加工
方法を決定してください。薄肉部の変形や鋳造面のばらつきは治具設計段階
で確認することが重要です。
用途、加工箇所、重要寸法、数量、使用環境、追加対応の有無を整理いただ
ければ、最適な加工方法をご提案します。試作、量産、既存工程の見直しも
含めてご相談ください。
【お問い合わせ先】
株式会社春近製作所
本社工場:岐阜県関市千疋大竹野2100
第1~第3工場:岐阜県岐阜市三輪大竹野962-140
TEL:058-229-6713
FAX:058-229-6763
URL:https://www.haruchika.co.jp
| 会社名 |
株式会社春近製作所 (かぶしきがいしゃはるちかせいさくしょ) |
エミダス会員番号 | 106218 |
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| 国 | 日本 | 住所 |
日本 岐阜県 関市 |
| 電話番号 | 058-229-6713 | FAX番号 | 058-229-6763 |
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