---
環境配慮型ものづくりへの移行が求められる中、植物由来樹脂とCFRTP(炭素繊維強化熱可塑性プラスチック)の組み合わせは、持続可能な製品開発を可能にする新しい選択肢です。
河村機械工業所では、PLAやPA11、ヘミセルロースなどの植物由来樹脂を母材としたCFRTP成形に取り組み、環境対応と機能性の両立を実現しています。植物由来樹脂を用いた成形の特長と同社の対応体制について紹介します。
【植物由来樹脂の種類と特徴】
・PLA(ポリ乳酸):トウモロコシなどを原料とするバイオプラスチック。成形性が高く、環境配慮型用途に適する。
・PA11(ポリアミド11):ヒマシ油由来の樹脂。耐久性や柔軟性を持ち、工業部品にも利用可能。
・ヘミセルロース:植物の細胞壁を構成する成分の一つで、セルロースとともに植物の構造を支える不溶性の多糖類。様々な用途への使用が期待されている。
これらの樹脂をCFRTPに適用することで、従来の石油由来樹脂を使用した製品と比べ、カーボンニュートラルの実現に貢献できます。
【設備と成形範囲】
最大加圧200tのプレス機により、成形温度は約400℃まで対応可能です。最大金型サイズは1200×1500mmで、製品サイズは500×500mmを目安にしています。A4相当の平板金型による試作品を用いて比較検証を行い、植物由来樹脂の特性を評価しています。
【環境対応の取り組み】
植物由来樹脂を用いるだけでなく、使用済み材料の粉砕再利用や端材の再成形にも取り組みました。これにより、廃棄物削減と循環型ものづくりを推進しています。こうした取り組みにより、製品開発段階から環境配慮を織り込んだ設計が可能です。
【評価と検査体制】
成形後は三次元測定機や画像寸法測定機を用い、寸法精度の確認が可能です。樹脂ごとの成形条件や冷却プロファイルを比較し、最適な条件を抽出することで品質の安定化を図っています。二次加工は社内未対応ですが、協力会社と連携することで切削や組立まで対応可能です。
【まとめ】
植物由来樹脂によるCFRTPの組み合わせは、環境配慮と機能性を同時に実現できる技術です。河村機械工業所は、試作から評価、協力会社との連携による二次加工までを通じて、環境対応型製品開発を支援しています。持続可能な製品開発を目指す設計者にとって、強力なパートナーとなるでしょう。
【お問い合わせ先】
株式会社 河村機械工業所
本社:東京都板橋区清水町2-4【コンポジットに対応】
花園工場:埼玉県深谷市北根10【金属プレスに対応】
URL:https://www.kawamura-kikai.co.jp
お問い合わせフォーム:https://www.kawamura-kikai.co.jp/contact/
※お問い合わせの際は「エミダスを見た」とお伝えください。
| 会社名 |
株式会社 河村機械工業所 (かわむらきかいこうぎょうしょ) |
エミダス会員番号 | 105383 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 東京都 板橋区 |
| 電話番号 | 03-3962-0415 | FAX番号 | ログインをすると表示されます |
| 資本金 | 6,400 万円 | 年間売上高 | |
| 社員数 | 50人 | 担当者 | 河村 護 |
| 産業分類 | 産業用機械 / 輸送機器 | ||
| 主要取引先 |
|
||
コンテンツについて
サービスについて
NCネットワークについて
