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水準器の校正において、「校正=調整までしてくれる作業」という誤解がしばしば見られます。
しかし、正確には校正と調整はまったく別の工程です。本記事では、水準器校正の正しい理解と、CalibManが提供する価値をわかりやすく解説します。
■ 校正と調整は“似て非なる”まったく別の作業
● 校正
目的:誤差がどれだけあるかを測定すること
校正とは、基準となる角度・姿勢を使って水準器の指示値がどれだけズレているかを確認する作業です。
重要なのは、校正では誤差を“確認するだけ”で、調整は含まれないという点です。
● 調整
目的:誤差をゼロに近づけるために、水準器本体を調節すること
具体的には、調整ネジを回したり、目盛位置を微修正したりして、
基準値に近づける作業を指します。
■ 校正と調整が混同される理由
水準器は「ゼロ」が基準となるため、
“ゼロ調整=校正工程”と誤解されがちです。
さらに、校正証明書は「正しい状態を保証する書類」と捉えられがちですが、
実際には誤差の記録にすぎません。
こうした背景から、
「校正を依頼すれば調整もしてくれる」と誤認するケースが多くなっています。
* メーカー・校正事業者による「校正」のサービス範囲は異なります。
■ CalibManは“調整機”ではない
——正しくは「高精度な校正環境をつくる装置」
CalibManは自動で角度を作り出すことから、
「勝手にゼロに合わせてくれる装置」と誤解されることがあります。
しかし、CalibManが行うのは角度の基準値を高精度に作り、保持することであり、
水準器本体の調整作業そのものは含まれません。
● CalibManの役割
・±0.1µm/100mm レベルの“基準角度”を自動生成
・微小角度調整といった校正動作を自動化
・作業者によるばらつき(技能差)を排除
・校正作業を標準化・短時間化
つまりCalibManは、
「正しく誤差を測定するための環境」を提供する装置です。
■ 調整作業を行わないのに、CalibManが役立つ理由
CalibManがユーザーから評価される理由は、
調整を行わなくても、校正の品質と効率を大きく向上させるからです。
● 理由①:測定値の信頼性が向上
人の感覚では作れない高精度角度を自動で生成するため、
誤差測定の再現性が圧倒的に高まります。
● 理由②:校正作業の大幅な時間短縮
角度の作成や角度保持など、
手作業では時間がかかる工程を自動化します。
● 理由③:100台以上の管理で投資回収が早い
外部校正コストが高い企業では、1年以内の償却が現実的です。
■ まとめ:CalibManが提供するのは“正しい校正環境”という価値
水準器の校正は誤差の確認であり、調整は別作業。
この前提を正しく理解することで、CalibManの価値がより明確になります。
・CalibManは調整機ではない
・高精度の角度基準を自動で生成し、校正作業の品質を上げる装置
・調整作業はユーザーによる別工程、もしくはメーカへの修理依頼だが、調整精度を支える基礎になる
CalibManを用いることで、
正しい校正・正しい品質管理が、自社内で再現性高く実施できるようになります。
【お問い合わせ先】
株式会社 Any Design
〒183-0014 東京都府中市是政 1-43-22
TEL:042-315-9801
URL:https://anydesign.jp/
| 会社名 |
株式会社 AnyDesign (えにでざいん) |
エミダス会員番号 | 102439 |
|---|---|---|---|
| 国 | 日本 | 住所 |
日本 東京都 府中市 |
| 電話番号 | 042-315-9801 | FAX番号 | |
| 資本金 | 1,000 万円 | 年間売上高 | |
| 社員数 | 4人 | 担当者 | 伊藤 克 |
| 産業分類 | 測定機械 | ||
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