「結論　SUS（ステンレス）とはいえ錆びるときは錆びます」

一般的に【SUS（ステンレス）は錆びないよね？】という認識だと思います
因みにSUS（ステンレス）の正式名称は

Stain（ステイン 汚れ）＋less（レス ない）＋steel（スチール 鋼）＝Stainless steel（ステンレス鋼）

この通り直訳すれば錆びない金属なのでステンレスは錆びないと一般的には言われ、更には耐食性に優れた金属として知られていますが、特定の条件下では錆びる可能性があります

設計者や加工者はもちろんの事、業務に携わらない方々も、この特性を理解することは極めて重要です

SUS（ステンレス）が錆びる主な原因
　1. 塩分環境：海岸近くや食品加工工場など、塩分が多い環境での使用
　2. 化学物質との接触：強酸性やアルカリ性溶液による保護膜の損傷
　3. 大気汚染：PM2.5や酸性雨などによる影響
　4. 異種金属接触：鉄粉や鉄材との接触による「もらい錆」

この中で一番注意したいのが「4.」のもらい錆
因みにもらい錆とは、SUS（ステンレス）自体が錆びるのではなく、他の金属から転移してきた錆がステンレスの表面に付着する現象で、主に鉄粉や鉄製品との接触によって起こります。
例えば：
　・鉄製の工具を使用した際の摩擦
　・空気中の鉄粉の付着
　・鉄製品との長期接触

もらい錆の特徴は通常のSUS（ステンレス）の錆とは異なり、表面的な現象なので、茶色や赤褐色の斑点として現れることが多いです。
対策としては：
　◎定期的な清掃
　◎鉄製品との接触を避ける
　◎適切な表面処理

もらい錆は、SUS（ステンレス）の美観を損なうだけでなく、長期的には腐食の原因にもなりうるため、適切な予防と対処が重要です。

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