米国工場製NC旋盤を韓国市場で販売|ヤマザキマザック㈱
2012-07-03 |
|
---|---|
米国工場製NC旋盤を韓国市場で販売 ヤマザキマザック株式会社(社長:山崎智久、愛知県大口町、TEL:0587-95-1131)は、3 月 15 日に 発効した米韓自由貿易協定=FTA を受けて、米国製NC旋盤の関税8%が撤廃された韓国市場に 向け、6月から当社米国工場製のNC旋盤を、韓国市場に投入することを決定した。当社が他社に 先駆けて進めてきたグローバル生産およびグローバルサポートの利点を生かして、各国の為替変 動や納期短縮に柔軟に対応できる販売戦略を進めており、今回はその一環として米韓 FTA による 関税免除による価格メリットを利用して販売拡大に繋げる。 1. 韓国への販売について ■ 今回の韓国市場での米国製工作機械の販売は、米韓での FTA を利用した販売促進策の一環である。 ■ 米国工場から輸入して韓国市場で販売する機種は、韓国市場において需要が見込め韓国企 業に対しても競争力のある中型 CNC 旋盤クイックターンスマート200および300の2機種からスタートする。 ■ さらに、米国工場が独自に開発した大型CNC旋盤クイックターンネクサス400および450につ いても今後韓国市場への輸出を検討する予定である。 ■ 輸出開始は9月を予定し、輸出台数は、好調な米国市場でオイル産業などを中心に中・大型 CNC 旋盤の受注が好調なことから増産体制を敷き、当初は2機種で合計毎月5台程度を目標とする。 ■ 今回の米国工場からの輸出拡大は、当社が早くから展開してきているグローバルな生産体制 のメリットを活かした販売策の一つである。 当社は 1974 年に米国で現地生産を開始して以来、 積極的に現地生産拠点を拡大しており、現在海外工場は米国を含め 4 ケ所で稼動し、 さらに今年 10 月には、中国で2番目となる工場を大連市に完成の予定である。 ■ 米国工場製の製品の品質も、当社の38年に渡る米国での生産実績により、米国の航空機、 建設機械、自動車、オイル、医療などの大手企業をはじめとする多くの企業から日本製と 同等の品質すなわち、「Made by Mazak」として高い評価を受けている。 ■ お客様からの技術的な相談や納入後のサービスは、全世界に70を超えるサポート拠点の一つ である韓国テクノロジーセンタに常駐のアプリケーションエンジニア、サービスエンジニアが対応する。 2.マザックのグローバル化について ■ 当社経営の最大の特徴は、工作機械の開発、生産、販売、サービスおよび経営のグローバル化が挙げられる。 現地人が経営トップとなって、生産、技術、営業およびサービスの全ての部門が一体となることで 現地の習慣や国民性などを理解し、現地に末永く深く根ざした真のグローバル化を目指している。 ■ 当社のグローバル化の原点は、円高など為替変動の回避のためではなく、お客様の最寄りの場所で 生産およびサポート拠点を設けることで、お客様に安心をご提供し、末永く信頼を得ることを目的としてスタートして、 現在世界中に9つの生産工場と70を超えるサポート拠点を設けている。 ■ それぞれの工場には、生産部門、R&D(研究開発)部門、アフターサービスお客様へのトータルサポートを 提供するためのショールームを設備したテクノロジーセンタ、お客様へ迅速に保守部品の供給を行うための パーツセンタを有しており、開発、生産、販売、サービスまでを現地で一貫して行う事業形態となっている。 ■ 現在世界中に9つの生産工場、即ち、日本に5工場と海外では米国工場(1974年)、英国工場(1987年)、 シンガポール工場(1992年)、中国工場(2000年)の4工場が稼働している。 さらに、2013年には中国で2つ目となる新工場が大連市で稼働する。 ■ 製品開発のグローバル化では、海外工場の開発部門で開発する機種を増やし、 現地のお客様の要望を素早く製品化する体制をさらに強化している。たとえば米国開発部門では、 オイル関係やメディカル関係に特化した機械の開発、欧州では幅広い業種に対応できる スイベルヘッドタイプのコラムトラバース型マシニングセンタの開発、 シンガポールでは工作機械の各種ソフトウエアの開発などを進めている。 ■ サポートのグローバル化では、セールス、サービス、技術的な支援・提案などを行う テクノロジーセンタを世界中で38ケ所に設け、お客様のより近い場所で機械を間近で見てもらい、 お客様の部品を目の前で削って見せてコンサルティングを行っている。 3.米国工場について ■ 米国工場は1974年に稼動し、それ以来38年にわたりNC旋盤とマシニングセンタを一貫生産してきており、 品質的にも現地のユーザーから大変高い評価を得てきている。 ■ 米国工場では現在、旋盤 15 機種、マシニングセンタ 12 機種、専用機 1 機種の計 28 機種を生産している。 ■ 現状、米国工場も大量の受注残を抱えてフル生産を続けているが、現在、第22期となる工場の拡張と 設備の増強を進めており、さらなる増産を図る計画である。 お問合せ先 : ヤマザキマザック株式会社 営業統括部 広報企画課 TEL:0587-95-1144 www.mazak.jp
|