株式会社NCネットワーク(本社 東京都千代田区、代表取締役社長 内原康雄)とケーテック株式会社(本社 静岡県湖西市、代表取締役社長 尾本昌明)は、NCネットワークが発行する「エミダス」とケーテックが発行する「E-LINK」で業務提携することとなりましたので、ご報告致します。
エヌシーネットワークとE-LINKはこの業務提携によって新規会員の拡大を目指します。
双方の会員の皆様にはこれまで以上にタイムリー且つ、充実した情報提供をお約束すると共に、各種イベント情報や工場見学会などさまざまな価値発見の機会をご案内致します。
「E-LINK」号外を発行しました
・媒体名称:「E-LINK(イーリンク)」~技術者の思いと技術を未来へ繋ぐものづくり応援誌~
・配布先:静岡湖西~愛知豊橋地域、東海、大阪地区の企業、高校、大学、公的機関など
・入手方法:web版「E-LINK ONLINE」から「送付申し込み」いただき、無料で郵送いたします
「E-LINK」送付申し込み
・モノづくり企業を支援する製造業の受発注マッチングサイトを運営
・良質なサービス提供により事業開始より10年で会員企業16,000社を超える(09年4月現在)
・無料冊子「エミダス」を年に2回発行/無料(会員限定)
NCネットワーク
ITを駆使して、約16,000事業所のエミダス会員に技術情報の提供や受発注のマッチング、PR支援などを行う株式会社エヌシーネットワーク。取締役の安達愼さんにインタビューした。
東京下町の製造業9社のサークルからスタート
日本の製造業界は構造的な大手メーカーを頂点とするピラミッド型社会。中小企業は大手からの注文を受けてモノをつくり、系列の枠の中に押し込められてきました。1990年代後半、米国でインターネットが脚光を浴び、「情報ハイウェイ」と呼ばれて、各社が競ってITを導入し始めました。そこで弊社ではインターネットを活用してスピーディーな社会をつくり、日本経済の支柱である製造業をバックアップしようと考えたのです。
それまで製造業の図面は郵便やFAXでやり取りされていて、時間もかかるし、記載されている文字や数字の読み間違えも多かった。ITを使えば大幅に時間短縮でき、正確な情報を共有できる。データベース化して情報を蓄積することも可能です。早速、東京都の認可を得て事業に乗り出し、東京下町の製造業9社でサークルを結成。口コミで広がると同時に、NHKの特集番組で紹介されたこともあって、会員数が一気に膨れ上がりました。
無駄な情報をなくし、“話が早い”サイトを制作
時間を無駄にしない“製造業に特化した”エミダスのサイト ネットワークに加入した「エミダス会員企業」に対しては、最新の技術情報の提供、受発注のマッチング、PR支援、求人活動支援といったさまざまなサービスを提供しています。中でも評価をいただいているのがホームページの制作。ホームページを制作する会社はたくさんありますが、他社との最大の違いは、私たちが製造業に特化したサイトを手掛けている点です。一般のサイトが彩りや音、フラッシュを多用してイメージ訴求するのに対し、私たちは使いやすさ、わかりやすさを重視します。大手の技術者たちは優れた技術を持っている中小企業を日々、血眼になって探しています。また、現場の担当者は1分1秒でも時間を無駄にしたくない。したがって、ズバリ何ができるのか、どんな設備を持っていて、生産能力はどれぐらいかなど、1ページ目で答えを出すような構成を採用しています。また、静止画像では表現しきれなかったものが、動画を取り入れることで一目瞭然に伝わり、あっという間に契約に至るというケースも珍しくありません。
見栄えだけのきれいなホームページをつくってGoogleやYahooの検索エンジンに引っ掛かったとしても、SEO対策に莫大なお金をつぎ込んでいる企業と、無味乾燥な検索順位のイス取りゲームで争っているにすぎません。結果、膨大で雑然とした情報の波にのみ込まれている状態でしかないのです。しかし、大手購買部・R&D部・生産技術部などの製造業に生きるプロだけが訪れるエミダスのサイトなら、アクセスしてほしい人に確実にアクセスしてもらえ、冷やかしはありません。われわれNCネットワークは、製造業の現場を熟知し、徹底的にデータ分析をした上で、役立つ情報を掘り下げてエミダス会員企業様へ提供し、実際の製造技術・試作開発取引に直結する日本最大の製造業ポータルサイトを構築することで他社にはない大きな差別化を図っています。
品質保証を実現するコミュニケーション
2008年4月工場見学会 こうしたIT事業に取り組む一方で、工場を持たないファブレスメーカーとして、図面作成、試作、量産、品質保証までの一貫生産も行っています。北海道から沖縄まで約16,000事業所のネットワークを活かし、メーカーから依頼を受けて、ロボットやロケット、最新のクルマの製造に携わることも少なくありません。国内のマーケットをじっくり掘り起こすとともに、海外のマーケットを積極的に開拓。既に中国・上海、ベトナム、インドに拠点があり、将来的には香港にハブを置いて、モノづくりの基盤を強化したいと考えています。
ITの潜在能力や将来性にはもちろん注目していますが、必ずしもITで何もかもできるとは思っていません。モノづくりは人が実際に手を動かして取り組み、チームワークで成り立つもの。人と人とのコミュニケーションは絶対不可欠です。特に弊社のようなファブレスメーカーは、協力してくれる企業と思いを一つにし、きめ細かく意思疎通を図ることが大切です。品質保証を実現するためのコミュニケーションと捉えています。
2009年7月3日開催「第10回 エミダスだよ!全員集合!!」 定期的に開催しているエミダス会員企業のオフ会や注目工場の見学会では、みなさんの熱烈なモノづくりスピリッツを肌で感じることができます。「1社1社の規模は小さくても、技術には自負がある。ネットワークとして結束することで一流企業に勝てるんじゃないか」。こんな声を聞くたびにモチベーションをかき立てられ、意欲を新たにしています。
“思いを共有し、ITとコミュニケーションで製造業の未来を変える”。会員のみなさんとどこまでも一緒に歩み続け、ワクワクするような未来を見てみたいと願っています。