エミダスニュース

生まれ変わったスーパーマルチタスキングマシン<ヤマザキマザック>

2010-10-26

NCnetwork

ヤマザキマザック株式会社(社長:山崎智久、愛知県大口町、TEL:0587-95-1131)は、
重厚長大ワークの旋削から、ミーリング加工を可能にした先進のスーパーマルチタスキングマシンINTEGREX e-670H Ⅱシリーズ(インテグレックス イー 670エイチ ツー)を10月28日~11月2日まで行われる、第25回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2010)に出展し発表と同時に販売を開始します。

現在、航空機関連をはじめ、建機関連、船舶関連、オイル関連などの産業からの加工領域拡大へのニーズにお応えし、今回、最大振りφ1,070mm、 Y軸ストローク670mmの加工領域をもち、KEN OKUYAMA DESIGNとの総合的なデザイン開発により、人間工学に基づいた、オペレータの観点から見たデザインを実現し、操作性、保守性を向上させ、さらに、本機とe-Tower software*1の融合により生産性の向上を実現するINTEGREX e-670H Ⅱシリーズを開発しました。
*1:加工プログラム、アラームの通知、メンテナンス方法の説明、生産スケジュール管理、生産状況報告など、工場運営の支援機能が凝縮されています。




スーパーマルチタスキングマシン
INTEGREX e-670HⅡシリーズ

【開発の背景】
スーパーマルチタスキングマシンINTEGREX e (インテグレックス イー)シリーズは、『製造リード タイム(納期)の革命的な短縮』と『工場機能の全てを1台の機械に集約』を コンセプトとして開発 され、航空機関連、建機関連、船舶関連、オイル関連産業などの大物部品加工時間を画期的に短縮できることから、発表以来世界中のお客様に高い評価を得ています。2005年9月には第6世代
CNC装置 – MAZATROL MATRIX(マザトロール・マトリックス)を搭載しINTEGREX e-II (インテグレックス・イー・マーク・ツー)シリーズとして生まれ変わりました。さらに今回、お客様からのニーズが高かった大物部品加工に対する要望にお応えして、従来機INTEGREX e-650H Ⅱを上回る、最大振りφ1,070mm、Y軸ストローク670mm、心間 3,000mmから6,000mmまでの大物長尺ワークに対応できるINTEGREX e-670H IIを開発しました。また、KEN OKUYAMA DESIGNとの総合デザインコラボレーションによるエルゴノミクス(人間工学)に配慮したデザインを採用し、作業者の快適作業を実現しました。

【特長】
大物加工に対応する大きな振りとY軸ストローク、ニーズに合わせた長尺加工ワークへの対応、 先進のインテリジェント機能を装備、全軸ローラガイドによる高剛性化や人間工学に基づいたより 使い易いデザインの採用、環境配慮、性能・機能を強化しています。
深穴加工において、深さ800 mmの穴あけ可能なロングツールホルダなどの特殊ツールに対応し、航空機部品、油井管部品などで内径の奥深い個所の深穴加工やミーリング加工をする場合、従来は他の工作機械へと工程を分ける必要があったが、ロングドリルホルダより、連続深穴加工や、 斜め深穴加工、偏芯深穴加工を実現し、段取り替え無しの連続加工が可能になります。

1.高生産性

1)最大振りφ1,070mm、Y軸ストローク670mm、心間 3,000mmから6,000mmに対応。
2) シャフトワークの作業性・生産性を向上させるためNCテールストックを全心間に標準展開。
3)ビルトインモータによるミーリング主軸は最高回転数10,000min-1(37kW、50HP)の能力をもち、非鉄金属から鋼材まで対応する高速強力主軸。
4)旋削主軸は最高回転数1,600 min-1(45kW)トルク4,500N・mを搭載。
5)4つのインテリジェント機能を搭載し、生産性向上とオペレータへの付加を軽減。
干渉防止機能「インテリジェント セイフティシールド」
音声ナビゲーション機能「マザックボイスアドバイザ」
主軸監視機能「インテリジェントパフォーマンススピンドル」
保守監視機能「インテリジェントメンテナンスサポート」
6)大物部品の内径・深穴加工を行うロングボーリングバーなどの特殊工具の装着が可能。

2.高速・高精度・高剛性
1)X、Y、Z軸摺動面はローラガイドを採用することで高剛性を実現。
2) NCテールストックによるサーボモーターでの安定したNC推力制御により加工精度 を向上。
3) 2つの高精度加工を実現するインテリジェント機能を搭載。
振動防止制御機能 「アクティブ バイブレーションコントロール」、熱変位制御機能「インテリジェント サーマルシールド」によるインテリジェント機能搭載により長期に亘って安定した高精度位置決めを実現しました。

3. 操作性の向上
1) エルゴノミクスデザインの採用による操作性の向上。
人間工学に基づき、使いやすさを向上。「MAZATROL MATRIX」の操作画面を19インチにアップ、従来旋回のみの操作パネルは背の高さに合わせて上下調節を可能とし、さらに開閉式天井カバーはテーブルセンタへの接近性も良く作業効率を向上。オペレータドアの窓を大きくし段取り作業時の視認性をアップした。

4. 環境負荷低減
1) 消費電力削減のため、機内照明にはLEDライトを採用。
併せて、チップコンベア(オプション)のサイクル運転終了後の運転自動停止システムを 採用しています。

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お問合せ先 : ヤマザキマザック株式会社 マーケティング部広報企画課
TEL:0587-95-1144 www.mazak.jp


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