訪問先企業

Kawasaki Heat Metal Vietnam Co.,Ltd

本社：川崎窒化工業株式会社（神奈川県川崎市）
特徴：ガス窒化処理を主軸とした金属表面硬化処理、プラスチック成型・押出機スクリュー焼入れ（KPS、DPS材）を得意とする金属熱処理メーカー。
日本本社が小ロット対応に特化しているの対し、ベトナム現地法人は量産拠点。
2012年の操業開始以来、ベトナムでは業界地図がまだ固まっていないため新規顧客からの案件も多く、取扱品目が徐々に増えている。

Keiden Vietnam Co.,Ltd

本社：京王電化工業株式会社（東京都調布市）
特徴：弱電部品や自動車部品を対象とした鍍金の専門会社。従来不可能とされていた回転バレル式三価クロームめっきの量産技術を世界初で開発成功。
日本国内とは水質が違うので、薬品会社と連携しながら、めっき液の状態を最高に保ち、安定した品質を維持している。
メジャーな業種ではないので、経験者の採用は難しいことから、現地スタッフの教育に苦労している。簡単な作業は派遣会社の人材を活用するなどし、人手不足の問題を解決。

First Vietnam Eletro Coating Co.,Ltd

特徴：台湾企業。二輪・四輪部品および工業部品への金属表面処理加工（カチオン電着塗装、アルマイト加工処理）が得意。
ベトナムでは、数社しか行わない珍しい表面処理を行う、主要顧客は台湾系のメーカー（Piaggo、SYMなど）。

Tinh Cong Co.,Ltd

特徴：ベトナム企業。食品加工設備や電気機器部品へのクロム、ニッケル、亜鉛、錫など様々なめっき処理に対応。
環境にやさしい真空蒸着を導入予定。また、作業員の負担を減らすため生産ラインの自動化を進行中。品質検査は目視による全品検査を行い、膜厚計装置、塩水噴霧試験機も整備している。　

展示会見学

Metalex Vietnam

ベトナム最大級の工業系展示会。年々、出展者数も増加している。
同時開催の電子部品展示会Nepconには、台湾パビリオンがあり、台湾勢の勢いを感じた。
ジェトロベトナム主催のエリアには、バイヤーも出展し、調達案件も多くあった。
ベトナム全土のほか近隣国からも多くの企業が集まり、ベトナムを拠点としたアセアンビジネスを描くには、調達先や販売先などの情報収拾が一度に行える絶好の機会となった。

参加企業の声

• 珍しい表面処理工程を見ることができた。
• マイクロ単位でめっき処理を依頼するなら、ローカル企業ではやはりまだ厳しい。
• 参加企業同士での交流ができ、楽しく仕事の話ができた。
• ベトナムの現状を自分の目で見て感じることができた。