【　面取り加工とは？　】
　
　面取り加工とは、何かの加工で成形された素材の各部分を
除去し、鋭利な部分を無くす加工になります。
面取りには、Ｃ面・Ｒ面・糸面と３種類の面取り加工があり
どれも形状が違う面取り加工法になります。
面取り加工とは、エッジ仕上げの一種類でもあり
後工程・安全面での影響が、大きい金属加工では重要な加工です。

【　面取り加工の加工種類について　】

　≪　C面取り　≫
　一般的な面取りの事をC面取りのことを指す場合が多く。
　素材の角部を削り取り、45°の面を作る加工になります。
　図面では、「C面取りの事」や「指示なき面はC0.5」など
　と指定される事多いです。

　≪　Ｒ面取り　≫
　エッジに丸みをつける面取り加工がR面取りです。
　「R面取りの事」と指定されることもありますが、R加工やラウンド加工と
　指定されている場合もあります。図面ではRと半径で表記され、
　「R4」と記載がある場合は、「半径4mmの円状に面取り加工」になります

　≪　糸面取り　≫
　糸面取りは、素材の角を目に見えないくらいの精度
　で削り落とす面取りのことです。具体的な数値は指示されることはなく、
　「指示なき場合は糸面取り」、「バリなき事」などと表記される場合が多い。

【　面取り加工のメリット　】
　
　≪　寸法精度の向上　≫
　塑性変形で生まれるエッジの盛り上がりを、面取り加工で
　エッジ仕上げとして使用される事が多く、他部品との嵌合性の低下
　無理なくみ上げによる破損など後工程に影響する問題を
　事前に解消する為に、面取り加工を行う。

　≪　動作不良の防止　≫
　機械部品に付いているバリが、機械内部に進入して
　目詰まりを起こしてしまう問題を事前に解消する為。

　≪　手触りの向上　≫
　鋭利な部分を除去する事によって、ケガのリスクを下げたり
　手触りのいい製品を、生み出す事が出来ます。
　また、面取り加工は用途によっても、加工方法や量が調整
　できるのがポイントになります。

【　面取り加工についてのまとめ　】
　
　面取り加工には、種類があり加工の目的とそのメリットが
　具体的に深堀される事で、面取り加工は機械部品などに対して
　とても重要な加工方法という事がわかりました。　
　簡単な加工ですが、奥が深い加工ということでもあります。

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