工作機械が加工を行う為には、切削条件
を決めなければなりません。
切削条件には、周速（切削速度）、送り量、切りこみ量
という三大要素があります。
この条件に、最適値と思われる数値を
元にプログラムを作成していきます。

切削条件は、ワーク（被削材）・切削工具の材質や
加工形状に対して数値（適正値）が変わっていきます。
先程の材質・加工形状が、変わってきますと
切削条件もすべて変わります。

旋削加工における周速（切削速度）は、
小径・大径でも変わってきます。
小径の場合は主軸回転数が上がる為、周速が早くなり
大径の場合はその逆の為、周速が遅くなります。

加工形状によっては、大径の箇所と小径の箇所がある為
ＮＣプログラム上で、周速一定制御というプログラムがあり
加工するワーク（被削材）に対して、周速（切削速度）を
自動で補正していくというＧコードもあり、それで加工する
という方法もあります。

切削条件の適正値が悪くなってしまえば様々なデメリット
が起きてしまいます。
切削工具の短命化、加工精度への悪影響、加工時間が増幅,etc・・・
などのデメリットが生じます。

全てベストな状態で加工したいのは、山々ですが
あれもこれもといった状態で加工してしまうと
工具の購買コストや機械本体の価格も高くなってしまう可能性や
先程にあったデメリットによる悪影響が発生してしまいます。

必要なのは、バランス良く適正値を決める事です。

切削速度を落として工具の負荷を下げながら送り速度を速くし
切削効率を重視する方式や切削速度を上げて送り速度を下げ
加工精度を重視する方式もあります。

このように、切削速度と送り速度は、現在加工している状態に合わせて
同じ比率や割合を増減させる事が、加工のポイントに
なってくると思います。


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