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【高温に負けない!耐熱塗装について】
耐熱塗料とは高温に耐性のある塗料となります。
排気などの熱によって高温となる自動車などのマフラー、プラントの煙突やダクトなど様々な場面で使用されています。
今回は200℃以上の高温にも負けない耐熱塗料について紹介します。
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『耐熱塗料とは』
耐熱塗料は主にシリコーン樹脂をベースにして作られています。
シリコーン樹脂とは砂や岩石の主成分であるシリカ(SiO2・酸化ケイ素)と有機物(炭素を主体とする化合物)とを結合させる事で有機ケイ素化合物とし、これを高分子にしたもので天然には存在しない物質です。
このシリコーン樹脂へ顔料・溶剤・添加剤を混ぜ合わせる事で耐熱性の高い塗料を構成しています。
【塗料の種類 ~樹脂の特徴について~】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/185093/
『耐熱塗料の耐熱性』
一般的な塗料の耐熱温度は80℃~130℃程度のものがほとんどとなります。
耐熱温度以上で使用した場合には変色、塗膜剥離、発火などの可能性があるため、高温となる箇所ではこれらの塗料を使用する事はできません。
耐熱塗料の耐熱温度は200℃~600℃まで幅広くあり、最大で1000℃近くの耐熱性を持つ塗料もあります。
『耐熱塗料のメリット』
耐熱塗料を使う事で様々なメリットがあります。
・耐熱性
高温から守る事で塗装箇所の高温による劣化を防ぐことができます。
・耐腐食性
通常では塗装できない高温となる箇所にも塗装する事で保護します。
・耐候性
塗装を行う事で雨や紫外線といった環境から保護します。
・耐寒性
高温にも強い特性がありますが、実は-50℃までの耐寒性もあります。
・美観
色彩を付与する事で塗装対象物の美観を美しくします。
【塗装について|塗装の効果と方法】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/201759/
【優れた耐久性と密着性|エポキシ樹脂塗料の特徴と使い方!】
https://ja.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/235572/
『耐熱塗装の方法』
①塗装物の最高温度を確認する
まずは耐熱温度を確認する必要があります。
平均温度ではなく最高温度+100℃にて耐熱塗料を選定しましょう。
無駄に耐熱温度を高く設定してしまうと、耐熱塗料の価格が大きくなりますので注意が必要です。
②適切な素地調整(下地処理)を行う
通常の一般塗装でも言える事ですが、適切な素地調整を行う必要があります。
「ブラスト処理」にて素地調整を行う事が推奨されます。
ブラスト処理が難しい場合には油分、古い塗膜、錆などは最低限取り除く必要があります。
適切に下地処理を行っていない場合には塗膜の早期剥離が発生しますので注意が必要です。
【ブラスト処理 規格や施工方法について】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/217552/
③塗膜厚を管理しながら塗装を行う。
耐熱塗料では一般的に厚塗りは推奨されていません。
これは厚塗りをした場合、加熱・硬化する際に残留溶剤や反応ガスの影響でフクレが発生するからです。
規定された膜厚を遵守しながら塗装を行う必要があります。
『耐熱塗装の注意点』
①素地調整(下地処理)の精度
素地調整が適切に行われていない場合では塗膜の早期剥離が発生します。
また高温になるため金属と塗膜は熱により膨張します。
加熱・冷却を繰り返す事で疲労し剥離する可能性が高まりますが、ブラスト処理で表面の粗面化・表面積の増大させておくことで軽減する事が出来ます。
【素地調整 ISO規格とSSPC規格一覧表】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/217155/
②塗膜厚と塗装間隔
耐熱塗料は常温では完全に硬化する事はありません。
高温になる事で塗膜は完全に硬化していきますが膜厚が厚すぎる、塗装間隔が短すぎる場合には塗膜中に残っていた残留溶剤や反応ガスによって「フクレ」が生じてしまいます。
このフクレが発生すると耐腐食性の低下などの問題が生じてしまいます。
耐熱塗料は一般的に溶剤が蒸発しやすいように薄く塗装を行い、塗装間隔を十分にとる必要があります。
【代表的な塗装不良一覧 原因と対策】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/192232/
③初期加熱
急激に高温にした場合、フクレが発生する可能性があります。
塗装後の最初の運転時には段階的な昇温が推奨されます。
200℃/1時間
④塗装色
高温域に対応しているものは色彩を決める顔料も制限されるため、対応できる色彩に限りがある場合が多くあります。
『まとめ』
耐熱塗料は一般的な塗料と比較した場合、数倍以上の高温化にも対応できる塗料。
塗装を行う事で塗装物を熱による劣化、腐食、雨風から守る事が出来る。
通常の塗料と異なり厚く塗れば耐久性が向上する訳ではないので注意が必要。
耐熱塗料の耐久性を向上させるためにはブラスト処理による「適切な素地調整」と塗膜厚を「規定値内に管理する」事が重要となります。
原田鉄工では最も優れた素地調整である「大型ブラスト設備」と広大な「屋内塗装設備」を完備しております。
ブラスト処理によって完全に金属表面を洗浄・露出、表面に微細な凹凸を形成する事で、塗料の密着性を大幅に向上させ高い耐久性を確保します。
その後の塗装では膜厚や塗装環境を徹底的に管理する事で「長期間」「綺麗」で「錆びない」塗装を提供します。
【塗装は下地で性能が決まる!?】
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【長寿命化のためのLCC 低減】
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創業から80年間、海上・海中・沿岸部などのとても「錆びやすい環境」で使用される大型鋼構造物、プラント・発電所などで使用される高温製品などの錆を防ぐため、様々な設備・技術を身に付けてきました。
大型鋼構造物では「重防食塗装」、高温製品では「耐熱塗装」などどんな塗装でもお任せください。
◎腐食(腐蝕 英語:Corrosion)
科学的または電気的に使用環境の中で表面から変化することで、外観や機能が損なわれる。
腐食が進行していくことで厚さが減少する、孔が開くなどの現象が発生します。
◎膜厚(英語:Film thickness)
塗料を塗り、乾燥後に得られる塗膜の厚み。
単位はµmで表される。1µm=0.001mm
乾燥膜厚によって下地の寿命、機能性、美観が大きく左右されてしまいます。
◎素地調整(英語:Surface preparation)
素地をより塗装に適した状態にする処理の事です。
素地調整で素地のサビ・汚れ・劣化した塗膜など除去し、更に形成した凹凸によって塗料の付着性を大きく向上させます。
塗装寿命に影響する原因は素地調整によるものが50%を占める程、重要な処理となります。
【塗膜の寿命に及ぼす影響/原因】
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グリットブラスト・サンドブラスト どちらも自社製
幅7m×奥行10m×高さ3.5m
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