プラント製造
建築土木資材
道路
【ISO St2】手工具で行う素地調整について
ISOとは国際標準化機構(International Organization for Standardization)の事で、あらゆる分野で国際規格を作成しており各国の代表的標準化機関から構成されています。
SP-2(ハンドツールクリーニング)は肉眼で見える表面の密着性の弱い付着物(油、汚れ、錆、酸化物など)は取り除きますが、強固に密着した付着物は許容されます。
一般的にSSPC SP-2と同等の規格とされています。
【SSPCの規格については下記リンクを参照ください】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/208826
【SSPC SP-2】手工具で行う素地調整について
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/219286/
HP:https://harada-tekkou.co.jp/
YouTube:https://www.youtube.com/@hara-tetu
Facebook:https://fb.com/haradatekkou.hiroshima
Instagram:https://www.instagram.com/haradatekkou_hiroshima/
『素地調整について』
素地調整とは「表面を塗装に適した状態へ変化させる」作業の事です。
一般的にケレン作業とも呼ばれサンドペーパーやディスクサンダーと言った電動工具、ブラスト加工などで表面に付着している異物を除去します。
【仕様書に書いてある「素地調整」や「下地処理」ってなに?】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/205186
『ISO St2とは』
ISOはスイスのジュネーブに本部がある非政府機関であり、国際的に共通する規格を制定する事を目的としてます。
そこで定められた素地調整の規格の1つとなります。
手工具であるやすり・ワイヤーブラシ・スクレーパーなどを使用し表面処理を行います、
表面に弱く付着した錆、ミルスケール、塗膜などの有害物質は除去しますが、固着した錆・ミルスケール・塗膜は許容されます。
ISO規格では「ブラスト施工前の鋼材の状態」と「ブラスト施工後の鋼材の状態」を写真で比較しており、実際の写真と製品を見比べて加工の合否を判断します。
【その他ISO規格の素地調整についてはこちら】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/210553/
『ISO St2の作業方法』
1.表面に付着しているスラグなどを除去する。
2.表面に付着している油脂、グリスなどを溶剤などを用いて取り除く。
3.手工具にて表面に弱く付着している有害物質を取り除く。
4.清潔な乾燥空気で埃やゴミを取り除く。
『ISO St2の注意点』
作業上の危険性
・工具を使用しますので、適切な保護具を着用する必要があります。
汚染状態の確認
・使用する工具は水分、油分が含まれていない事の確認が必要です。
作業要領について
・表面を過度に粗くする又は滑らかにすると塗膜の早期剥離の可能性があります。
・ISOビジュアルブックの写真と比較し、加工の合否を判断します。
『ISO St2で行うメリット』
SSPC SP-2は手工具で素地調整を行う場合の規格となります。
ブラストや電動工具を使用する場合は設備が必要であり、粉塵や騒音が発生しますので周辺環境を考慮しこれらの作業が難しい場合などで選定される規格となります。
また莫大な作業時間とコストが必要となるので大規模・広範囲に対しての作業には向いていませんが、一部損傷した塗装を修正する場合などにもSP-2にて素地調整を行う事もあります。
設備が必要でないので便利な方法ではありますが、固着した錆・ミルスケール・塗膜を除去する事ができません。
【素地調整の規格 見本】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/189213
『まとめ』
St2は素地調整の規格であり、ブラストではなく手工具を使用する方法です!
付着力の弱い有害物質の剥離は必要とされますが、固着したものに限り許容されます。
加工範囲が広範囲・大規模の場合には膨大なコストと作業時間が必要となるため不向きとなりますが、ブラストや電動工具での素地調整が難しい場合に使われる規格となります。
どの程度素地調整が必要となるか?は鋼材の状態によって変わってくるため、要求基準を明確にしておかなければ早期の塗装不良へと繋がる恐れがあります。
要求基準の判断が難しいので要求・施工には注意が必要です。
【錆を落とす方法と防止方法|錆の原因についても紹介】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/228565/
【なぜ?鉄が錆びるメカニズムと対策】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/225748/
原田鉄工ではSt2での素地調整も対応しておりますが、
St2の素地調整では洗浄度・密着性が不十分の可能性があるので、基本的にはブラストでの素地調整を推奨しております。
国内・国外向けの多くの製品へブラストと塗装を施した実績があり、製品の長寿命化とメンテナンス頻度を削減する事で「コスト」「資源」の削減へ貢献してきました。
数少ないブラスト・塗装の一体型工場ですので、ブラスト後は社内で直ちに塗装する事が可能です。
また適切な管理が必要となる塗膜厚についても厳しく検査・管理を行いますので、ムラの無い均一な塗膜を形成させる事ができます。
グレードの高い素地調整を行えばそれだけコストが必要にはなりますが、その分塗膜は長持ちしメンテナンス頻度を減少させます。
塗膜寿命は素地調整に大きく左右されます。
【金属塗装 剥がれ 原因】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/185104/
【LCC(ライフサイクルコスト)を低減させる塗装】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/192117/
◎素地調整(英語:Surface preparation)
素地をより塗装に適した状態にする処理の事です。
素地調整で素地のサビ・汚れ・劣化した塗膜など除去し、更に形成した凹凸によって塗料の付着性を大きく向上させます。
塗装寿命に影響する原因は素地調整によるものが50%を占める程、重要な処理となります。
◎ケレン
ケレンは元々英語のクリーン(Clean)から来ているようで、塗装前の下地を綺麗にするという意味になります。
1種ケレン~4種ケレンまで工法と除錆率により分類される。
塗装物に対して塗料の密着性を向上させるために表面に凸凹のキズをつけたり、中古品なら古い塗料や錆を剥がすなど行います。
◎塗膜(英語:Coating film)
塗装した塗料が完全硬化した塗料の被膜。
塗膜により塗装対象物を覆い隠す事でサビや劣化から保護します。
-------------------------------------------------------------------------------------------------
原田鉄工 ブラスト設備
グリットブラスト・サンドブラスト どちらも自社製
幅7m×奥行10m×高さ3.5m
【1種ケレンってなに?ケレンの方法と種類について】
https://www.nc-net.or.jp/company/98405/product/detail/202074/
-------------------------------------------------------------------------------------------------
ブラスト・塗装の事ならお任せください。
ご相談、御見積りはこちらから
https://harada-tekkou.co.jp/pages/38/
原田鉄工株式会社 広島
TEL:082-232-2445
FAX:082-293-0286
担当:垰(タオ)
携帯:090-3742-9768
メール:bousei@harada-tekkou.co.jp
会社名 |
原田鉄工 株式会社 (はらだてっこう) |
エミダス会員番号 | 98405 |
---|---|---|---|
国 | 日本 | 住所 |
日本 広島県 広島市西区 |
電話番号 | ログインをすると表示されます | FAX番号 | 082-293-0286 |
資本金 | 4,800 万円 | 年間売上高 | |
社員数 | 50人 | 担当者 | 垰 |
産業分類 | 重電関係 / 産業用機械 / 輸送機器 | ||
主要取引先 |
|
コンテンツについて
サービスについて
NCネットワークについて